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【登録販売者試験対策】薬の形による特徴って知ってる?薬の基本知識をおさらい!
主な内服薬(内用薬)
錠剤
錠剤は最も一般的な薬の形でしょう。薬の原料粉末を押し固めて成形したものを「素錠」や「裸錠」とも言います。
薬の苦みや独特なにおいなどを軽減させるために、素錠を甘味のある乳糖などでコーティングしたものが「糖衣錠」です。(コーティングの方法によっては「フィルムコーティング錠」とも言います。)
口に入れると甘みを感じるので子供でも服用しやすくなっていますが、甘いからと言ってすぐ飲み込まずに口の中で溶かしてはいけません。
口の中で溶かすとコーティングがはがれて薬の苦みが出てきてしまいますので、子供に服用させる時は注意が必要です。
チュアブル錠
最近多い「水なしでも服用できる」タイプの錠剤の一つです。「咀嚼錠」と言われることもあります。かみ砕いたり、口の中で溶かしてから飲み込みます。
錠剤を丸ごと飲み込む必要がないので、子供や高齢者でも服用しやすい剤型です。
手元に飲用水を持ち合わせていない外出先で急に服用する場合に便利なものですが、かみ砕かずに飲み込んでしまうと、薬の効果が得られるまでに時間を要したり、十分に効果が得られなかったりするデメリットもあります。
一般用医薬品におけるチュアブル錠は、乗り物酔い止め薬や胃腸薬が販売されています。
バッカル錠
口の中で頬と歯茎の間に入れて、唾液によって少しずつ溶かして服用するものです。
かみ砕いたり、飲み込んだりはせず、溶けた有効成分を口腔粘膜からゆっくり吸収して効果を発揮します。
消化酵素剤など、飲み込むと胃酸や消化酵素で分解されやすい薬に利用されている剤型です。
トローチ
かみ砕いたり、飲み込んだりはせずに、口の中でゆっくり溶かして服用します。ゆっくり溶けるように、他の錠剤などよりも固く作られている製品もある程です。
ゆっくり溶かしている間に喉に詰まって呼吸困難になったりしないように、薬の真ん中に穴が開いていたりします。
ちなみに有効成分は口の中や喉の炎症などに直接作用させる薬です。
また、理解しやすいようにこの説明ではトローチを「内服薬」枠としてご紹介していますが、医療用医薬品における医薬品の算定基準では、トローチは「外用薬」に該当します。
舌下錠
舌の下などで溶かして服用する薬です。かみ砕いたり、飲み込んだりはしません。
口の中で速やかに溶け、口の中の粘膜からすぐに吸収されて全身で作用を示します。
特に狭心症発作時に使用する医療用医薬品(ニトログリセリン、硝酸イソソルビド)が最も有名です。
腸溶錠
基本的に薬は胃で胃酸によって溶けます。それを胃酸では溶けずに腸までたどり着いて初めて溶けるよう、表面をコーティングした錠剤です。
下剤など、腸で溶けて直接その場で効果を発揮するような薬などで用いられている剤型です。
硬カプセル剤
ゼラチンなどを元にして作ったカップ状の筒を2つ組み合わせて、中に粉状、顆粒状の薬を詰めたものです。苦みや刺激があって服用しづらい薬でも飲みやすくしてくれます。
空のカプセル自体も販売されていますので、粉薬の服用が苦手だと感じる場合は、自分でカプセル化して服用することもできます。
ただし、カプセル剤として販売されている薬はカプセルを外して中身だけ飲むようなことはしてはいけません。
軟カプセル剤
硬カプセル剤と同様、ゼラチンなどを元にして、主に油状、液状の薬を詰めたものです。軟らかい球状の形をしています。一般用医薬品でもビタミン剤で用いられている剤型です。
散剤
いわゆる粉薬。商品名などで「~末」「~散」と表現されていることもあります。
計量するのが簡単なので体重や年齢に合わせて微調整しやすく、小児用の薬にも多い剤型です。素早く溶けるので、効果を発揮するのも早いといった特徴があります。
2種類以上の散剤を混ぜ合わせて調剤することもできます。
顆粒剤
顆粒剤も粉薬の一つと言えますが、散剤よりも粒子が大きいものです。苦みなどを軽減するためにコーティングされたものもあります。
主な外用薬
軟膏剤、クリーム剤
いわゆる塗り薬。軟膏剤とクリーム剤ではべたつき具合が異なります。
塗った感じはベタベタする軟膏剤ですが、患部への刺激は少なく、傷口に直接塗ることもできます。
一方でクリーム剤はサラサラしていてベタつきは少ないですが、皮膚表面に傷口がある場合は使用しないほうがよいでしょう。
その他
湿布薬、注射剤、点鼻薬、点耳薬、座薬なども外用剤に分類されます。
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