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薬剤師が教える!登録販売者がお客様から聞きだすべき7つの項目
症状の確認
まず始めに確認すべきなのは、症状です。
- 登録販売者「今日はどうされましたか?」
- お客様「風邪なんですよ」
- 登録販売者「どういった症状ですか?」
- お客様「咳と鼻水です。」
- 登録販売者「熱や頭痛はありますか?」
- お客様「ありません。」
このように、具体的な症状を確認していきましょう。
市販薬は症状に合わせてピンポイントで選ぶのが、副作用予防に効果的です。
例えば今回のケースでは、咳止めの内服薬と、点鼻薬の組み合わせをおすすめすれば、不要な成分なく、症状の経過に合わせて薬を調節できます。
症状の経過を確認
症状が、いつから続いているのかを確認するのも大切です。あまりに長く症状が続いている場合は、受診した方が良いケースもあるので、注意しましょう。
例えば、痰が絡む咳が続く時は肺炎の可能性がありますし、高熱が続く時は悪性腫瘍や膠原病などの可能性もあります。
症状の経過を聞いて、3週間以上など長期に症状が続いている場合は、安易に市販薬を勧めるのはやめておくのが無難です。
既住歴の確認
既往歴によっては、使用できない商品があります。
肝臓病、腎臓病、緑内障、喘息、糖尿病、高血圧などは、ぜひ聞き出しておきたいですね。
既往歴を聞き出せた場合は、パッケージを見て、使用できる商品かどうかをしっかり確認してあげましょう。
アレルギー歴、副作用歴の確認
アレルギー歴、副作用歴も必ず確認しましょう。特に、ピリン系薬剤のアレルギーがある場合は、イソプロピルアンチピリン配合の解熱鎮痛剤は使えないので要注意。
副作用歴は、些細なものでも確認しましょう。
湿布で肌がかぶれやすい人には、ジェルやスプレータイプの鎮痛薬。痛み止めで胃が荒れやすい人には、アセトアミノフェン配合の風邪薬を選んだりと、一歩踏み込んだ商品選びができるようになりますよ。
通院の有無を確認
現在通院しているかも、必ず確認しましょう。
特にお年寄りなどは、既往歴はないと言っていたにも関わらず、普段どこか病院に通っているかを聞くと、出るわ出るわ……。
日常に溶け込みすぎて、病気を病気と思っていない場合もあります。そんなケースも、この質問でカバーできますよ。
また、既に通院しているけど、市販薬を使った治療に切り替えたいという要望のお客様もいます。その場合は、病院で使っていた薬剤名を確認すれば、商品選びのヒントになります。
服用中の薬剤やサプリメントを確認
最後に確認するのは併用薬です。市販薬では、飲み合わせ自体が問題になるものは少ないのですが、注意すべきは成分の重複です。
例えば、整形外科の痛み止めを服用中の場合は、市販の解熱鎮痛剤は不要ですし、花粉症で抗アレルギー薬を服用中の場合は、風邪薬に含まれる抗アレルギー薬は重複してしまいます。
併用薬を確認したら、おすすめしようとしている商品に、似たような成分が入っていないかを、必ず確認しましょう。
妊娠、授乳の有無を確認
該当する人は、自分から申告してくれる場合がほとんどですが、可能性のある年代の女性には、念のため確認しておきましょう。
パッケージに妊娠・授乳中は使用できない旨の記載がない商品に関しては、販売しても問題ありませんのでご安心を。
とは言っても、妊娠、授乳中は、どうしてもの場合を除き、産婦人科などの病院でお薬を出してもらうのがベストです。
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