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独学で試験対策ってどうすればよいの? 登録販売者試験に独学で挑む方にオススメの勉強法
勉強計画の立て方
まずは試験日から逆算して、勉強計画を立てていきましょう。
独学の場合は、指導してくれる方もいなければ、決められたスケジュールもありません。自分で「いつ、どのように、何を勉強するのか」を最初に決めておくことが重要です。
勉強計画は最初に大きな枠で考えます。
例えば、
- テキストを一通り読む(この時点ではすべてを理解する必要はない)
- 最初に戻ってテキストで理解を深めながら過去問に取り組む
- 過去問を何も見ないで解く(問題演習)
…みたいな感じです。
大枠で取り組むことを検討したら、次はそれをどれぐらいの期間行うのかを検討していきます。例えば「テキストの通読を1ヶ月かける」と決めたらあとは一日にどれぐらい取り組めばよいのかが自ずとわかってきます。
計画を立てるコツは、達成が難しい計画は立てない、ということです。
計画日程には必ず余白を残し、疲れて勉強ができなかった時などのリカバリーができるように最初から計画しておきます。
また、1日に行う勉強量も極端に長時間の計画とするのはあまりオススメしません。「毎日5時間勉強する」と目標立てるのは良いことですが、毎日それを継続できる人は一握りです。
「テキスト3ページだけは毎日進める」のように、小さな目標を立てるようにすると、継続しやすく、確実に達成でき、勉強を進めることができます。
テキストの選び方
効率よく勉強を進めていくためにも、テキスト(参考書)を購入することをオススメします。その人によって使いやすいテキストは違いますが、一般的にテキスト選ぶ際に確認したいいくつかのポイントがあります。
例えば「イラスト等でわかりやすくまとめられている(文字ばかりではない)」「文章が堅苦しい書き方ではない(読みやすい)」「テキストに問題演習等も付随している」などです。
実際に本屋さんなどでテキストを見比べてみると、自分にあったテキストを選ぶことができます。
また、テキストの内容も簡単すぎるものから、試験対策としては内容が深すぎるものもあります。簡単すぎるとその内容を丸覚えするしかなく、とっつきにくいと感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
逆に内容が深すぎると、おのずと理解するのも難しくなるため、苦手分野等ではさっぱりよくわからない…となってしまいがちです。テキストの内容についても自分にあったものを選ぶ必要があります。
効率的な勉強習慣作り
特に普段日中は仕事をしている社会人の方だと、なかなか勉強時間を確保すること自体が難しいかもしれません。そのため、勉強するには朝と夜のスキマ時間を上手く活用する必要があります。
夜は情報のインプットに向いています。寝ている間に、新しく覚えた記憶を脳の中では定着させようと働いているのです。そのため、夜寝る前にテキストを読む習慣をつけると、知識定着には効率的であると言えます。
朝は情報のアウトプットに向いています。寝ている間にインプットした知識を朝から問題演習などでアウトプットすると、理解が深まり、より知識の定着が図れるでしょう。
社会人の方だと、うまくスマートフォンのアプリなどを使用して、通勤時間等で問題演習をすすめてみてはいかがでしょうか。
通勤時間の数十分~数時間やランチの時間などをまとめると、忙しい社会人でも1日の勉強時間は30分以上を確保することができます。スキマ時間も貴重な勉強時間です。
過去問の活用方法
時々、テキストを読んでまとめノートを作成する方がいますが、登録販売者試験対策は内容が膨大であるため、あまり効率的とは言えません。(もちろん、まとめノートを作る時間がある方はオススメします。時間がなくても、苦手分野だけをまとめるのはオススメです。)
そのため、過去問をうまく活用して勉強を進めていきましょう。
過去問は問題演習に活用するものと思いますが、最初の頃は知識が定着しておらず、問題演習をしても「解けない・わからない」ものが多くてストレスを感じるかもしれません。
それでやる気を失いがちなので、まずは「テキストを見ながら過去問を理解する」ことに取り組むのをオススメします。
テキストを読みながら、選択肢の文章の「どこが間違っているのか」「どう記載されていたら正解か」という視点で見ていきます。
登録販売者試験の問題は択一式であるため、文章のどこが間違っているのかを意識するだけで、理解が深まります。
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