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漢方薬って色々あるけど、2種類以上一緒に服用してもいい?

ドラッグストアで販売されている薬の一つである漢方薬。すっかりおなじみでいつも頼りにしている薬のひとつとなっている方もいれば、一度も使用したことがない方もいるかもしれません。漢方をよく使用する方はおわかりかもしれませんが、今回は漢方の服用方法について考えてみましょう。

漢方薬とは?

漢方薬にはさまざまな種類があって、ドラッグストアなどで市販薬として売られているものでもかなりの数に上ることがわかるかと思います。

漢方薬というと一般的には中国というイメージがある方も多いかもしれません。ですが、実は日本で独自に発展した部分も多々ある医療なのです。本来であれば使用する方の症状や体質などに合わせて調合されるものなのですが、現在ではある程度の症状に合わせた漢方薬が調合された状態で販売されています。

色んな症状に使用したい

市販の漢方薬というものは、ひとつの漢方薬の中に数種類の生薬が含まれていて症状に合うよう調整されているものが多いです。そんな漢方をいろんな症状に使いたいと思ったとき、2種類以上服用してもいいのでしょうか?

漢方薬によっては、同じ生薬の成分が含まれている違う漢方薬があるため、2種類を一緒に使用するとなると、成分が重複してしまい副作用を起こしてしまう可能性が大きくなります。い、漢方薬には副作用がなまたは副作用が少ないとされていますが、副作用がない薬は存在しないとされています。

例えば葛根湯という漢方薬があります。この漢方薬の中には7種類の生薬が含まれていて、カッコン、マオウ、タイソウ、ケイヒ、ショウキョウ、シャクヤク、カンゾウが含まれています。ですが、このうちシャクヤク、カンゾウは芍薬甘草湯という漢方にも含まれているのです。このように複数漢方薬を服用すると、重複で多く摂取してしまう成分があるため、注意が必要となります。

服用する際の注意

漢方薬を服用する際には、重複に気をつける以外にも気をつけるべき項目がいくつかあります。
まず、漢方薬の中でも葛根湯、芍薬甘草湯のように、語尾に「湯」という名前が入っているものは、実は煎じ薬として服用するものなのです。そのため、本来の服用方法としては、熱い湯に溶かしたものを人肌程度に冷ましたうえで服用することされています。

また、他に服用している薬がある場合には併用することで薬の効果に影響があることがあるため注意が必要です。

自分が他の疾患の治療中、または既往歴がある場合には服用してはいけない生薬があるため、一度医師に相談してから漢方薬を使用するようにしましょう。

漢方薬は今では身近に手に入る一般用医薬品のひとつとなっていますが、自分一人で漢方薬を選択するのにはたくさんの知識が必要です。その服用の手助けができるように、登録販売者は注意するべきことをしっかり押さえるようにしましょう。

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