現場で役立つ季節の健康ネタ
- ホーム
- 登録販売者、採用の現場から
- 現場で役立つ季節の健康ネタ
- 夏バテ対策に有効な栄養素~ビタミンB1のお話~
夏バテ対策に有効な栄養素~ビタミンB1のお話~
エネルギー代謝に大きく関わる栄養素
★ビタミンB群
https://www.orthomolecular.jp/nutrition/vitamin_b/
ビタミンB1は、エネルギー代謝に大きく関わる栄養素です。足りないと、うまくエネルギーを作れなくなるのです。なんだかだるい、というような時は、ビタミンB1が不足しているのかもしれません。
そういう栄養素ですから、滋養強壮ドリンク、栄養剤などによく使われています。
糖質の代謝に関わるので、糖質の過剰摂取状態だと消耗が激しくなります。
また、気温が上がっても消費されるのですが、なんと15度⇒35度に上昇すると、体内で消費される量が3倍になると言われているそうです。
つまり夏は、むし暑さと、食べやすいそうめんやアイスクリーム・清涼飲料水などをどうしても多く取ってしまうことにともなう糖質過剰摂取の2重の原因で、ビタミンB1をどんどん消費してしまう環境にあるということです。
ちなみに水溶性ですから汗をかいても排出されますし、アルコールの代謝にも関係していますから、ビールの飲みすぎでも消費されますよ!
夏のあいだは特に意識してしっかりと取りたい栄養素です。食品としては、豚肉や、うなぎ、ピーナッツなどに多く含まれます。
さらに効果的~B群の複合~
また、ビタミンB群はお互いが関係しあって働くので、B1だけを取るのではなく、ビタミンBコンプレックスと呼ばれる、B1、B2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンなどを複合して取るほうが効果的です(ピーナッツは、量の多寡はありますが、ビタミンB群がほとんどすべて含まれますので、B群を摂るには有効です)。
サプリなどを利用する場合は、B群がまとめて含まれているものを選んでくださいね!
関連記事
-
登録販売者になりたい人へ
登録販売者試験にも出題される外皮用薬の問題を解説!
外皮用薬に関する過去問(平成30年 京都府 午前) 問48 外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。 フェルビナクは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透し […]
-
登録販売者、採用の現場から
小児・成人・高齢者の薬物吸収・分布・代謝・排出の違いとは?
まずADMEとは? ADMEとは、体内に薬が投与されたあと、吸収されて血液中に入り、身体全体(一部)に分布し、肝臓で代謝され、尿中(糞便中)に排出される過程のことを言います。 吸収(absorption)、分布(dist […]
-
登録販売者、採用の現場から
医薬品の副作用について ー皮膚編ー
主な医薬品の副作用 薬疹 どんな医薬品にも起こりうる副作用の総称です。以下に記載される症状も薬疹のひとつと考えられることがありますが、一般的には外用薬によって起こるアレルギー反応は接触皮膚炎に分類され、薬疹とは呼ばれない […]
-
登録販売者、採用の現場から
知っておきたい疾患知識 ~緑内障編~
目の構造と仕組み 緑内障を理解するには、まず人の目の構造と仕組みを理解していなければいけません。目は視覚情報の受容器官で、明暗、色及びそれらの位置、時間的な変化(動き)を感じとる眼球と、眼瞼(まぶた)、結膜、涙器、眼筋等 […]
-
登録販売者、採用の現場から
知っておきたい疾患知識 ~気管支喘息~
気管支喘息とは 気管支喘息は、空気の通り道である「気道」に慢性的な炎症があり、様々なものが刺激になって気道が狭くなる(気道閉塞が起こる)ことで、呼吸困難、咳、喘鳴などの喘息発作を引き起こします。 そもそも、慢性的な炎症を […]
-
登録販売者ドタバタ劇場
ビタミンEって、やっぱりスゴイ! マメ知識が活かせるビタミンEを使った商品のオススメ方法
ビタミンEについて、おさらいしましょう! 数あるビタミンの中でもビタミンEは、体を若く保つ抗酸化作用があり、『アンチエイジングのビタミン』と呼ばれています。ビタミンEの抗酸化作用は、体内の脂質が酸化して“過酸化脂質”に変 […]