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咳予防のための生活アドバイス

まだまだ寒い日が続き、風邪薬や咳止めを買いに来るお客様も多くいらっしゃいます。季節の変わり目に風邪をひいて、咳だけがずっと治らない、などといった相談もあるのではないでしょうか?今回は医薬品のおすすめ時に合わせて伝えたい、咳を予防するための生活アドバイスについて考えてみましょう。

体調管理の基本はやっぱり食事と睡眠

どんな病気にしろ、予防と回復のためにはバランスのとれた食事と睡眠が不可欠ですよね。咳の予防も例外ではありません。

特にビタミンは喉の粘膜を強くしたり、ウイルスや細菌に対抗したりするために必要。しかし、普段から気を使っていても、どうしても冬の生野菜は寒々しくて苦手というお客様もいるようです。

こうしたお客様にはサプリメント摂取による補助をおすすめしても良いでしょう。その場合、サプリメントの摂りすぎにも注意してくださいね。

また、健康ブームの影響もあって、野菜を摂取するために野菜ジュースや代替飲料を日常的に飲用しているお客様も増えました。しかし、商品によってはほとんど栄養素摂取に効果がなく、カロリーばかりが増えてしまうものもありますので、安易におすすめしすぎないよう気をつけましょう。

医薬品に頼らない日常の咳予防

日常生活に一工夫するだけでも予防になることもたくさんあります。
例えば水分。冬は夏に比べて水分補給を怠ってしまいがちですが、実は咳を予防するためには水分はとても重要です。水分が十分にあれば痰もサラサラになり、排出するための咳が減るからです。

ウイルスや細菌が乾燥を好むのも有名な話ですよね。したがって、ひと口ずつでも良いので小まめに水分補給をするようアドバイスしましょう。

また、室内環境を改善することでも咳予防になります。温度は20℃程度、湿度は60%程度に保ち、室内の空気が循環するような環境が理想的。定期的な換気が望ましいのですが、頻繁に行うのが難しい場合は扇風機の弱風を人のいない方向へ回しておくだけでも効果があります。

さらに咳予防の代名詞とも言えるのが禁煙。これも有名な話ですが、喫煙は日常生活の中でもかなり喉に負担がかかる行動です。可能であればすぐにでも禁煙してもらうべき。お客様本人ではなくご家族に喫煙者がいる場合でも、禁煙もしくは庭やベランダなどで吸ってもらえると良いですね。

日常の咳予防は有名なものも多いため、すでに行っているお客様も多いはず。しかしその分、知っていながら行っていないお客様に取り組んでもらうためには伝え方の工夫が必要です。実体験や具体的な数字を交えて話すなど、身近に感じてもらえるようなアドバイスを心がけましょう。

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