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現場で役立つ季節の健康ネタ

カロリーが高くダイエットに良くないと避けていませんか?~タンパク質~

お肉やお魚など、お好きですか? ダイエットなどでは、まずお肉や油関係がカットされがちですが、タンパク質は身体を構成するために重要な栄養素です。 あまりに摂らなさすぎると、弊害が出てくることもあります。

身体に欠かせない栄養素

今の学校ではどうかわかりませんが、その昔、小学校の家庭科教室には三大栄養素を説明するポスターがよく貼ってありました。そこで「からだをつくる」という説明をされていたのがタンパク質です。

★タンパク質
https://www.orthomolecular.jp/nutrition/protein/

糖質(植物繊維を除いた炭水化物)は適度に食べれば効率の良いエネルギーになりますが、身体をつくる材料にはなりません(摂りすぎると中性脂肪に変換されます)。

脂質は、エネルギーになったり、細胞膜や脳神経組織やホルモンの原材料になります。皮膚・毛髪・爪・骨・歯・筋肉・内臓・血管・血液・ホルモンなどの原材料となるのがタンパク質です。働きはこれだけではありませんが、これだけでも欠かせない栄養素だというのがわかりますね。

タンパク質の摂取量

タンパク質は健康な大人で体重1kgあたり1~1.5g必要だとされています。

例えば体重60kgの方なら、1日に60~90g程度のタンパク質を摂る必要があるわけですね。
アスリートレベルに運動する方、病気療養中の方など、それ以上にタンパク質が必要とされる方もあります(逆に腎臓などの病気の為、摂取量を制限される方もあります)。

ただここでちょっと注意が必要です。
タンパク質10gは、イコールお肉やお魚などの食品10gではありません。

★食品のたんぱく質の含有量一覧表
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/protein.html

  • ささみ100g中に約23g
  • 牛肉100g中に約28g~23g(部位による)
  • ふかひれ100g中に約84g

など、例えば60gのタンパク質を牛肉から取りたい場合は約260g程度は食べなければならないという計算になります。

牛肉260gとなると、なかなか食べるのが大変ですね!

また、タンパク質は含まれるアミノ酸の種類がいろいろと違いますので、アミノ酸の種類を揃えるためにできるだけいろんな食品から摂るか、もともと必要なアミノ酸がバランスよく揃ったアミノ酸スコアの高い食品を摂ることが推奨されます。

必須アミノ酸がなにか1種類でも足りないと、無駄なく利用することができなくなってしまうのです。

健康的にきれいに痩せよう

太るからと敬遠されがちになりますが、タンパク質を食べないダイエットは筋肉を減らしたり、髪や肌、爪などの美容にも悪影響が出る可能性が高くなりますのでオススメできません。

理想としては、毎食自分の手のひらいっぱい分くらいのタンパク質を含む食品を食べるのがいいそうですよ。

ちなみに、お肉などの脂身と、豚足などのゼラチンは見た目や食感は良く似ていますが、脂身は脂質、ゼラチンはタンパク質の塊で、まったく栄養素的には異なります。

意外なところでは、高野豆腐などもタンパク質含有量の多い食品です。 せっかく食べた食品の栄養を無駄なく吸収するために、しっかりと良く噛んで美味しく食べてくださいね。 健康のためには、お菓子やジュース、加工食品などを控えめにするのもお忘れなく!

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