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なるべく身体に負担の少ない漢方を使いたい。 最低限知っておきたい、風邪に使える漢方とは?
風邪に効果的な漢方薬の大まかなラインナップ
では、数ある漢方の中でも一体どの漢方薬が風邪の症状に効果を発揮してくれるのでしょうか。まず代表的なものとして風邪の引き始めに「葛根湯」、その他取り扱い店舗が多い商品のみ列挙すると、「麻黄湯(マオウトウ)」「小青竜湯(ショウセイリュウトウ)」「麦門冬湯(バクモントウ)」「銀翹散(ギンギョウサン)」「五虎湯(ゴコトウ)」となっています。
こんなにもあるの!?と思いたくなるほど種類の多い漢方薬。登録販売者試験勉強でも漢方で苦戦された方は多いとは思いますが、改めてどのような症状に効くのか復習してみましょう。
熱・咳・鼻水、症状によって選ぶべき商品とは?
さっそく先ほど列挙した「葛根湯」を除く漢方の違いについて見ていきましょう。まず「麻黄湯」は近年インフルエンザにも効果を発揮するということで話題になりましたが、高熱やガタガタ震えるような寒気に大変効果があります。
次に「小青竜湯」は風邪による鼻水・鼻づまり・くしゃみといった鼻中心のトラブル、また咳の症状では空咳なら「麦門冬湯」、痰がからみゼーゼーいうような症状には「五虎湯」がオススメです。また「銀翹散」は風邪によるのどの腫れ・痛みを和らげる効果があると言われています。
特殊な風邪に覚えておくと役立つ漢方シリーズ
「風邪薬」という分類の中だけでも、これだけ異なる漢方薬が存在しているのです。また以上の種類の他に特殊な風邪のケース、例えば風邪がいつも胃腸にくるといった方へのオススメとして覚えておきたいのが「柴胡桂枝湯」。
胃腸風邪といえば、コレ!というほど知名度も高く、風邪による腹痛・下痢・吐き気・胃腸炎等に効果があります。また風邪の治りかけで、熱は引いたけれども咳や痰の症状でよく眠れないといった方には「竹茹温胆湯」も覚えておくと大変便利。長引く風邪の症状を、しっかりと回復させてくれます。
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