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現場で役立つ季節の健康ネタ

とりあえず温めるべき?~低体温と冷え症のお話~

10月に入ると、さすがに残暑厳しかった9月に比べ、本格的な寒さの訪れを感じる季節になります。女性の方にはなかなかツライ、冷え性が特につらくなるのもこの時期から! 夏に冷房で冷え症に悩まされた方は、本格的に寒くなる冬本番の時にもやはりいろいろ苦労されるのでしょうか?

運動と冷え性

暑がりの方には縁のない悩みかもしれませんが、冷えや低体温が身体に及ぼす影響は、やはりあなどれないようです。そして、冷え症はやはり女性に多いイメージですが、最近は運動不足などのせいで筋肉が落ちてしまったりして冷え症に悩まされる男性も増えてきているそうです。

冷えへの対策はさまざまですが、自分で対応できる方法としては、やはりとにかく温めることでしょうか。身体の中も外も温めることが肝心で、そのためのいろいろなノウハウもグッズも現在では豊富にそろっています。

体を温める4つの方法

【食べ物で温める】

しょうがやカボチャやほうれん草、ネギ、ニラ、玉ねぎなど、身体を内側から温める食材を食べる、温かい飲み物などを飲む、冷えた飲み物を飲まないなど、ちょっとした気遣いから始めてみてください。寒くなると生姜湯やくず湯もおいしいですね♪

「食べない系のダイエット」はよくありません。また、甘いものの取りすぎや、健康な方の限度を超えた減塩も身体を冷やしてしまうそうです。食べたものをエネルギーに変えるには、ミネラル・ビタミンが必要です。

【身体全体を温める】

やはり、お風呂です。シャワーではなく、温めの湯船にゆっくりと浸かるようにしましょう。

【「首」のつくところを温める】

「首」「手首」「足首」と、首のつく3つの場所を温めるのがいいそうです。
特に「首」を温めて、コリをほぐしてやると、さまざまな身体の不調が改善するというご意見や「うつ」の改善にも効果的だとされる説があります。風邪も引きにくくなるそうですよ。

貼りつけられるカイロや、蒸気を使って温めるシートなどの商品が揃っていますが、直接肌に貼ってもOKという商品以外は、必ず服越しや布越しで使用してください。低温やけどは思った以上に重症になりやすいので、注意が必要です。マフラーやネックウォーマーなども有効に使えそうです。

【基礎代謝を高める】

これはやはり、筋肉をつけるのがよいそうです。
基本、女性のほうに冷え症が多いのも、男性よりも筋肉量が劣るせいです。

低体温な人は要注意!?

【がん細胞の活動・ウイルスの増殖】

最近は、子供や男性でも体温が低い「低体温」な人が増えてきているといいます。通常、健康な成人の体温は36度代後半~37度が理想で、35度代だと低すぎるのだそうです。がん細胞が一番活発に活動するのが35度とも言われています。

また、風邪のウイルスも体温が低い方が増殖するとのことで、風邪を引いたかな?と思ったらすぐに、まずウィルスの増殖する首や喉を温めると症状が軽くすむことが多いとのこと。

【臓器の働きや新陳代謝の低下】

体温が1度下がると、免疫が20~30%下がるとも言われています。免疫が弱まれば、ウイルスや細菌にも感染しやすくなりますし、アレルギーなども出やすくなります。体温低下にともなって、臓器の働きや新陳代謝も低下します。

さらに、体温が下がると精神的な活動も低下する傾向になるそうです。

人間、理想的な体温(36度後半)から+5度体温が上昇しても生きていられますが、-5度下がると命に危険が及びます。実は、低体温は気づきにくいくせに、重大な問題なのですね。

「風邪をひいて熱のある時にしか体温なんて計らない」という方も多いのではないでしょうか?まず、ご自分の平熱を把握するのも、健康にとって大事なようですよ!低体温の方は、体を温めることを優先して、だんだんと寒さが増すこの季節を乗り切りましょう。

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