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自転車でこけて捻挫…。 腫れた患部に対しての適切な処置方法と、オススメ商品とは?

普段の生活の中で、すり傷・切り傷の他に、外傷として多いのが捻挫。「自転車で転んじゃって」「足をくじいちゃって」という症状で、ドラッグストアに来られる方は多々いらっしゃいます。今回はそんな時の対処法をご紹介いたします。

まずは患部の確認から! 骨折・靭帯は大丈夫?

軽い事故などが原因で、手首・足首を捻挫したと言って来られたお客様には、まず患部を見せていただくことが大切になります。ここで確認するべきは、軽度の骨折または靭帯損傷の可能性。この二つの場合、患部にかなりの腫れが見られ、全く動かすことができません。しかし「捻挫だと思っていたのが実は骨折だった」というのはよくある話。

うかつな対応は、のちに後遺症にもひびく結果に繋がりかねません。患部と痛みの状況などを確認したうえで、骨折または靭帯損傷の可能性がないのかを確認するのが、最も大切な第一ステップとなります。

患部冷却は、とっても大切

捻挫の患部は多くの場合、かなりの熱を持っています。なるべく早い段階で冷却をすることで、血管を収縮させ腫れを抑え、その後の早期治癒にも効果が見込めます。初期の段階で冷却をしなかった場合には、患部の痛みがひどくなるだけではなく、回復スピードもかなり遅くなってしまいます。

お客様には、腫れが治まる2~3日の間はしっかりと冷却して下さいというアドバイスはもちろんのこと、血管が拡張してしまうお風呂などに患部を浸けるのも厳禁だと伝えましょう。

シップの使い分け、回復段階ではマッサージも効果大

しっかりと冷却をし、夜寝るときには冷却シップを使うのがオススメ。痛みがひどい場合は、インドメタシンやフェルビナク配合のものを使うと患部の鎮痛効果も得られます。だいたいの捻挫は上記で述べた通り2~3日で腫れが治まりますが、ひどい場合は1週間ほどかかる場合もあります。

患部の腫れがひけば、次は患部の血行を逆に促進し、早期治癒を促さなければいけません。お風呂でのマッサージや、患部の関節が硬くなっているようならば温感湿布利用もオススメ。

初期の段階で間違った対応をしてしまうと、恐ろしい結果にも繋がりかねない捻挫は、侮ってはいけない外傷の一つ。登録販売者として、最終的な完治までのステップをアドバイスすることで、お客様に安心感を与えることができます。捻挫に関しては、最初は冷却・後は温感として覚えておきましょう!

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