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登録販売者試験にも出題される口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)に配合される生薬・漢方処方とは?

「喉がイガイガする」といった理由で口腔咽喉薬をお探しになっているお客様や、「外から帰ってきた時にうがい薬を使いたいから」といった理由で口腔咽喉薬及びうがい薬(含嗽薬)をご購入される方もいると思います。その中でいくつかの商品は漢方処方が配合されているものもあるでしょう。お客様がその商品を手にとって説明を求めたとき、あなたは説明できますか? 漢方処方は苦手な方が多いので、今回は登録販売者試験の過去問を1問出題し、それに解説する形で含嗽薬を勉強していきましょう。これを読めば、登録販売者試験対策になるだけでなく、今後の販売時にも役立つかもしれません。是非最後までお読みください。

登録販売者試験過去問 (平成30年 京都府 午前)

問33  口腔 くう 咽喉薬及びうがい薬(含嗽 そう 薬)に配合される生薬成分及び漢方処方製剤 に関する記述について、誤っているものはどれか。
  • ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植 物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。
  • 駆風解毒散及び駆風解毒湯は、体力に関わらず、喉が腫れて痛む扁桃炎、 扁桃周囲炎に適すとされる。
  • 白虎加人参湯は、虚弱で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚の痒みに適すとされる。
  • 響声破笛丸は、体力に関わらず、しわがれ声、咽喉不快に適すとされる。

http://www.pref.kyoto.jp/yakumu/documents/h30mondaigozen.pdf より抜粋

解説

1:ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植 物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。

→記述の通りです。覚えられないよ!!という方は、「ラタニア 生薬 覚え方」で検索してみて下さい。良い覚え方をネットで紹介している方がいます。

2:駆風解毒散及び駆風解毒湯は、体力に関わらず、喉が腫れて痛む扁桃炎、 扁桃周囲炎に適すとされる。

→体力に関わらず??怪しい…と思った方は漢方をそれなりに勉強している方だと思います。

しかし、ひっかけです。この漢方処方(駆風解毒湯)は、日本漢方生薬製剤協会の資料によると「体力に関わらず使用でき,のどがはれて痛むものの次の諸症:扁桃炎,扁桃周囲炎」と記載されています。

構成生薬は、ボウフウ、ゴボウシ、キキョウ、レンギョウ、セッコウ、ケイガイ、キョウカツ、カンゾウです。
では、ここで注意すべき有名な副作用も勉強しておきましょう。構成生薬がヒントです。

この生薬には、カンゾウが含まれています。つまり、「偽アルドステロン症」注意ですね。手足のだるさや痺れ、こわばり、脱力感,筋肉痛等があったら医師や薬剤師・登録販売者に相談するようにお伝えしましょう。

3:白虎加人参湯は、虚弱で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚の痒みに適すとされる。

→白虎加人参湯は「体力中等度以上で,熱感と口渇が強いものの次の諸症:のどの渇き,ほてり,湿疹・皮膚炎,皮膚のかゆみ」に適すとされています。

すなわち、虚弱(体力の衰えている人、体の弱い人)への使用は注意しなければなりません。

構成生薬はチモ、セッコウ、カンゾウ、コウベイ、ニンジンです。もうお分かりだと思いますが、注意すべき副作用はなんでしょうか。上記の副作用と同じですね。

販売する際は、お客様の様子や体形等もしっかりと確認した上で販売しましょう。判断としては、「胃腸が丈夫で、肌つやが良く食欲がある」ような人は体力がある(体力充実又は中等度以上)と考えてよいでしょう。

逆に、「胃腸が弱く、疲れやすく、肌つやもよくない」人は体力が無いと考え、「よく分からない」という人は中程度の体力だという認識で良いと思います。

4:響声破笛丸は、体力に関わらず、しわがれ声、咽喉不快に適すとされる。

→記述の通りです。こちらも体力に関係なく使用できます。構成生薬は、レンギョウ、キキョウ、カンゾウ、ダイオウ、シュクシャ、センキュウ、カシ、アセンヤク、ハッカです。

注意すべき副作用は…もう分かりますね。

今回は登録販売者試験の過去問を1問出題し、それに解説する形で含嗽薬を勉強しました。また、漢方処方での「体力」の見分け方も説明しました。ドラッグストア等で働いている方はご存知だと思いますが、含嗽薬のコーナーには漢方処方だけでなく、様々な成分が配合された商品が並んでいます。コロナウイルス感染症が流行している今、喉の調子を整えたいと来局されるお客様も多いと思います。この機会に口腔咽喉薬及びうがい薬の成分を勉強して、しっかりと説明できるようになりましょう。これから登録販売者試験を受けるという方は、漢方処方の問題は葛根湯等の風邪薬の分野だけでなく、含嗽薬の分野でも出題されることを頭に入れておき、しっかりと対策していきましょう。

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