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登録販売者ドタバタ劇場

まさかあの薬が原因!?お客様から相談された思いがけない副作用について

副作用事例その①:解熱鎮痛剤による薬剤性肝障害

私が以前に勤めていたドラッグストアで、痛み止めを常用しているお客様から「最近、食欲がなく気だるい状態が続いている」との相談を受けたことがあります。肌の色も全体的に黄色がかっていたため、薬剤性の肝障害を疑い、すぐに医療機関を受診して肝機能検査を受けることをお勧めしました。

このお客様はアセトアミノフェンを含む痛み止めを連日のように服用されていました。頭痛持ちのため、痛み止めが手放せない状態でしたが、アセトアミノフェン製剤は胃に優しいと聞いていたため、毎日飲んでも問題ないと思っていたそうです。

アセトアミノフェンは確かにイブプロフェンやアセチルサリチル酸などのNSAIDS(非ステロイド性解熱鎮痛剤)と比べると副作用のリスクは少ないと言われていますが、長期に渡って大量に服用すると薬剤性肝障害を引き起こす恐れがあります。特に、日常的に大量のアルコールを摂取するなど肝機能が弱っている方には副作用が起こりやすくなるので、こうしたお客様に販売する際には注意喚起をしてあげることが大切といえます。

副作用事例その②:咳止めによる血圧上昇

これも私が以前に勤めていたドラッグストアで経験した事例ですが、咳止めを長期間服用していたところ、持病の高血圧が悪化したと訴えてきたお客様がいました。

咳止めにはメチルエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン、マオウエキスといった成分が含まれています。これらの成分は気管支のβ受容体を刺激することで気管支を広げて呼吸を楽にする作用がありますが、同時に心臓を刺激する作用もあるため、心機能が亢進して血圧上昇や動悸を引き起こす恐れがあります。また、同時に糖代謝にも影響を与えて血糖値を上昇させる可能性もあります。

これらの成分が含まれた咳止めや風邪薬をお勧めする際には、高血圧や糖尿病の有無をきちんと確認するようにしましょう。

副作用事例その③:点鼻薬による鼻づまりの悪化

これは私の知り合いの登録販売者が経験した事例ですが、「点鼻薬を服用していたところ、かえって鼻詰まりがひどくなった!」との相談をお客様から受けたとのことです。詳しい状況を聞いたところ、このお客様は花粉症のシーズンに重度の鼻づまりに悩まされており、毎日頻繁に(1時間に1~2回)、点鼻薬を使用していたとのことです。点鼻薬に含まれるナファゾリン塩酸塩などの成分は鼻の血管を収縮させて鼻詰まりを解消し、呼吸を楽にする作用がありますが、連用し過ぎると効き目が弱くなったり、かえって鼻詰まりを悪化させたりしてしまう可能性があります。このため、使用は多くても1日に3~4回程度に留めるようにご案内することが大切です。

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