登録販売者.com

ログイン 無料登録

登録販売者ドタバタ劇場

生理痛がひどく市販の痛み止め薬でも効果がない方へ、痛み緩和のコツ

毎月訪れる女性特有の悩みである生理痛。人によって大きな差があるものの、ひどい場合は身動きも取れず2日間ほど寝込んでしまう方もいるほどです。急な生理痛が原因で、真っ青な顔をしてドラッグストアに来店される方には、一体どんなアドバイスが的確なのでしょうか?

生理痛に特化した一般用医薬品の痛み止めはどうなのか?

一般用鎮痛薬の裏面を見てみると、大抵どの商品にも“頭痛・生理痛“の文字を見つけることができます。多くの女性は生理開始から2~3日は痛みを伴うことが通常で、普段は頭痛用に使用している痛み止めを、生理初日のみ服用する方などさまざま。

思春期で初潮を迎えたばかりの子に特化した、15歳未満禁忌の成分を使っていない鎮痛薬なども最近は出回っています。大手メーカーの鎮痛剤バファリン・イブ・セデスなどのシリーズにも生理痛用鎮痛剤があり、生理特有の症状に合わせて、通常のものとは調合を変えています。しかしながら、痛みの程度によってはほとんど効果が得られない場合もあります。

生理痛の原因は○○だった!

生理痛がひどい場合、子宮内膜症などの可能性も考えられますが、共通して“低体温“がひとつの原因であるといわれています。これは根本的に低体温=血流が悪いことから起こるもので、冷え性で悩む女性の多くは生理痛でも苦しめられており、漢方療法では低体温改善に特化した治療が行われます。

そこで使用される漢方は、コムラ返りなどにも用いられる『芍薬甘草湯』。一般用医薬品と併用することも可能なので、1日3回食後は一般用鎮痛剤を服用し、食間に芍薬甘草湯を服用することで、血流改善・痛み緩和の効果が得られます。ドラッグストアには必ず置いているのでオススメしてみましょう!

普段の生活からできる生理痛改善のコツとは?

低体温は生理痛だけではなく、さまざまな体の不調につながる恐ろしいもの。しかしながら、いきなり平常時の体温を上げることは不可能です。理想体温は平常時で36度半ばあたりと言われ、35度前半の方からすると1度以上も差がありますが、体温を高く保つことはアンチエイジング効果も期待でき、良いことづくし。

普段の生活内でできる体温を上げる為の習慣として、まずは適度な運動、半身浴などが挙げられます。また無理なダイエットは厳禁! 運動をし、筋肉量を増やし、1日3食しっかり食べて、よく寝ることだけでも低体温は改善されるのです。

 

女性特有の悩みだけに、男性の登録販売者の方はアドバイスしにくいかもしれませんが、普段の生活習慣などのアドバイスを含めお話しすることで、お客様には大変喜ばれます。漢方を使った療法もオススメなので、是非覚えておきましょう!

arrow_drop_up