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現場で役立つ季節の健康ネタ

チョコレートは身体にいいのか、悪いのか?

先週はバレンタインデーでしたね!お菓子売り場やデパートなどの特設会場のみならず、かまぼこ屋さんや和菓子売り場、生鮮食料品や、もちろんドラッグストアの店頭も、チョコレートもの一色でした。女性から男性へ、という意識も最近は薄れてきたようで、友チョコ、自分チョコのほうが、男性への本命チョコ、義理チョコよりも予算が多いとのアンケート結果も出ています。

チョコレートの発祥

チョコレートやココアの主成分はカカオ。何年も前ですが、テレビでココアが健康にもダイエットにもいいと放送された時、あらゆるところからココアが品切れになって姿を消したことも記憶に残っています。カカオの栽培は中央アメリカが発祥で、チョコレートも最初は固形で食べるものではなく飲み物でした。コーンミールやトウガラシを入れることが一般的だったそうです。甘くないチョコレートにトウガラシ……ちょっと想像がつきません。

これが、コロンブスによってヨーロッパに伝えられ、カカオの苦みを消すために砂糖を加えるようになったことで、ヨーロッパに嗜好品として広まったとのこと。19世紀ごろまでは、チョコレートはとても高価で、薬剤師のいるお店で売るような薬としても扱われていたんだそうです。なんとミルクチョコレートは、19世紀のスイスの薬剤師が製造した粉ミルクをチョコレートに加えることによって開発されたのだそうです。この薬剤師さん、お名前がアンリ・ネスレ。後の株式会社ネスレの創業者です。

チョコレートの消費量の多い国は胃がんになりにくい!?

チョコレートには、ポリフェノールの抗酸化作用による動脈硬化の予防作用、コレステロール値の低下作用、がんの発生を抑制する効果などが期待できるそうです。実際に、胃がんの死亡率の低い国は、チョコレートの消費量の多い国になっています。チョコレートだけが原因というわけではないでしょうが、なんとも驚きの数値です。

日本は世界的に見ればそんなにチョコレート消費量の多い国ではなく、一番多いスイスの5~6分の1程度。スイスの人は年間平均10キロ以上のチョコレートを食べるそうです。確かに胃がんの死亡率も低いようですが、肥満やその他の病気に関しては大丈夫なのでしょうか???

効果期待!でも摂取の仕方にも注意が必要

またチョコレートは、集中力を高めたり、気持ちを穏やかにさせたりする効果もあり、ミネラル、食物繊維も豊富。こうして書き並べてみると、ずいぶん普段思っているイメージと違っています。ただ、どんなに素晴らしい効果が期待できても、高脂肪・高カロリー食品には違いありませんので、食べる量や時間帯などには注意をしなくてはなりません。

そしてもちろん、効果を期待して食べるのなら、甘いミルクチョコレートでは効果がなく、ダークチョコレート、それもカカオ70%以上というものを選んでくださいね。

最近では、バレンタインデー症候群というものもあるそうですね。症状は、下痢や腹痛、嘔吐、鼻血、麻痺など多岐に渡り、まれにアナフィラキシーショックを起こす場合もあるとのこと。チョコレートに含まれるニッケルやチラミンを起因としたアレルギー症状のことで、ちょうど今頃の2/14以降数日間、この症状でお医者さんにかかる方が増えることからこの名前で呼ばれるようになったようです。モテる人も大変だということでしょうか!?

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