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現場で役立つ季節の健康ネタ

水ぼうそう、経験済みですか?水ぼうそう経験者がかかる「痛い」病気とは?

子どものころに水ぼうそうにかかったことはありますか? 水ぼうそうのウイルスは実は治った後も消えてしまうわけではなく、神経節に潜伏しています。このウイルスが、個人の免疫力や抵抗力が低下したときに再び活性化することがあり、赤い斑点や水ぶくれなどの発疹が神経の分布に沿って出てくるのが帯状疱疹です。神経の分布に沿って、帯状に発疹が出るところから、「帯状」の名前がついています。

人により異なる痛み

仕事などが忙しく、乾燥や寒さで抵抗力も落ちやすい年末などに帯状疱疹を発症する人が増えるそうです。
基本的にはそうめずらしい病気ではないのですが、視神経に関わる三叉神経や口の中などに発疹が出るとやっかいなことになります。

入院を必要とするほど痛む人もいれば、あまり痛みがでないタイプの人もいるようです。
あまり痛みが出ないと、ただの湿疹などと間違えそうなのですが、帯状疱疹は神経節に沿って広がりますので、ほとんどの場合身体の左右どちらかだけに帯状に広がっていきます。

発疹の部分が痛むのも特徴です。
「もしかして」と思ったら、早急に医療機関を受診することが肝要です。

帯状疱疹は72時間以内に治療を

治療開始が遅れたり初期症状が重い人、ご高齢の方などは、疱疹が治まってからも痛みだけが残る帯状疱疹後神経痛になる可能性もあります(約3%の方に発生)。

また、耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)といって、顔面神経麻痺、内耳神経症状などが出る帯状疱疹の合併症もあり、こちらは完治率が60%程度とも言われています。顔面麻痺や聴覚への障害など、軽くない後遺症も心配される症状ですので、よりいっそうの早期治療開始が望まれます。

帯状疱疹は、発症後2日間、遅くとも72時間以内に治療を始めることが重要とされます。治療が遅れると上記の帯状疱疹後神経痛のように後遺症が残ることもあります。
もし痛みや湿疹でご相談にこられたお客さまに帯状疱疹の疑いがある場合は、すぐに皮膚科での受診をお薦めしてくださいね。

ちなみに、治療薬である抗ウイルス薬は、保険適用後もびっくりするほど高いんです。痛み止め、神経を修復するビタミン剤なども含めると、1週間分で7000~8000円かかることが多いようですよ!(繰り返しますが、保険適用後の金額です!)

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