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意外と知られていない、アレグラFX錠の効果的な飲み方とは?

売れている花粉症市販薬といえば、アレグラFX錠を思い浮かべる方も多いことでしょう。第2世代の抗ヒスタミン薬で眠気も少ないアレグラFX錠は、多くのドラッグストアで取り扱いがあり、有名タレントを起用した宣伝も盛んに行われてきました。本記事ではこのアレグラFX錠の特徴や余り知られていない効果的な飲み方について解説していますので、ぜひお客様にお勧めするときの参考にしてください。

アレグラFX錠の特徴

アレグラFX錠はフェキソフェナジン塩酸塩錠を有効成分とする第二世代の抗ヒスタミン薬で、久光製薬から発売されています。花粉症薬にありがちな眠気の副作用が非常に少ないことが特徴で、仕事や車の運転がある人でも安心して服用できます。

1日2回、1回1錠の服用で効果が1日中持続し、評判も上々のため、花粉症に悩まれる多くのお客様が毎年ドラッグストアに買いにいらっしゃいます。

アレグラFX錠の効果的な飲み方

アレグラFX錠の効果を最大限に引き出すポイントは服用のタイミングにあります。アレグラFX錠の添付文書には、「1回1錠、1日2回朝夕に服用してください。」としか書かれていませんが、実は食後ではなく空腹時に飲む方が、効果が強くなることが知られています。医療用医薬品のアレグラ錠の添付文書には、「健康成人男子22例にクロスオーバー法で、空腹時及び食後(高脂肪食)にフェキソフェナジン塩酸塩錠120mgを単回経口投与したとき、空腹時に比べ食後投与時のAUC0-∞及びCmaxはそれぞれ15%及び14%減少した。」と記されています。

また、フェキソフェナジン塩酸塩を含む医療用医薬品ディレグラ錠の添付文書には「1日2回、朝及び夕の空腹時に経口投与する。」と記されています。

このことから、市販のアレグラFX錠についても食後よりも空腹時に服用した方が効果が高まることが期待できるため、お客様にお勧めする際は、「食事に関係なく服用することができますが、空腹時の方がより効果が高まりますよ」と一言付け加えてあげると親切なアドバイスになるでしょう。

アレグラFX錠の服用に注意が必要な方

アレグラFXは、以下のお客様は服用することができません。

  • フェキソフェナジン塩酸塩により過敏症を起こしたことのある方
  • 15歳未満の方

また、アレグラFXは、以下に該当するお客様は服用に際して注意が必要になります。場合によっては医師への事前相談を勧める必要があります。

  • 他のアレルギー用薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(かぜ薬、鎮咳去痰薬、乗物酔い薬、催眠鎮静薬等)、制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤)、エリスロマイシンを服用している方。
  • 授乳中の方
  • 医師の治療を受けている方
  • 気管支ぜんそく、アトピー性皮ふ炎等の他のアレルギー疾患の診断を受けたことがある方
  • 鼻づまり症状が強い方
  • 妊婦又は妊娠していると思われる方
  • 高齢の方
  • 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある方
このように、空腹時に服用すると効果の高まるアレグラFX錠ですが、その事実は一般の人にはほとんど知られていません。花粉症などの鼻炎症状に苦しむお客様を少しでも多く救ってあげるためにも、ご案内時や販売時に一言添えてあげることをお勧めいたします。そうすることで皆さんの登録販売者としてのグレードアップも図れることになるでしょう!

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