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現場で役立つ季節の健康ネタ

ついに日本でも死亡例が出てしまいました ~カフェイン中毒~

最近すっかり日本でも名前を知られるようになったエナジードリンク。 実は、海外では以前からエナジードリンク類への注意勧告が行われていました。海外では、子供の死亡事故とエナジードリンクの関連性が疑われており、リトアニアなど、18歳未満の子供にエナジードリンクの販売を禁止する法律を施行した国もあります。

エナジードリンクに含まれるカフェインと糖分

2015年に日本でも初めて、カフェイン中毒による九州の20代の男性の死亡事例が起こってしまいました。この方はエナジードリンクを日常的に多飲し、カフェインの錠剤も併用していたのだそうです。エナジードリンクが危険視される原因は、成分に含まれるカフェインと過剰な糖分などです。

カフェインは風邪薬などにも含まれますから、いくら清涼飲料水だとは言っても、医薬品はもちろん、アルコール、その他のカフェイン飲料、などとの併用にも十分配慮する必要があると考えられます。

★疲れたときの必需品、栄養ドリンクに隠された危険な落とし穴(DIAMOND)
http://diamond.jp/articles/-/56745

身近なコーヒー・玉露にも注意が必要!

もちろん、エナジードリンクをたまに1本飲んだからといって、特段問題もないでしょう。カフェインには良い効果も多数あります。やはり、問題は多飲、度を超えた頻回摂取なのです。最近ではエナジードリンクとアルコールを混ぜたカクテルなどもあるようですが、アルコールを摂取するとカフェインを分解する能力が低下するため、これはお薦めできる飲み方とは思えません。

カフェインが入っていれば条件は同じはずですが、なかなかコーヒーや玉露をリットル単位で短時間にがぶ飲みする人は少ないかと思います。

ですが、缶入りやペットボトルの清涼飲料水は、量が取りやすく、医薬品・医薬部外品でもないことから、コンビニなどでいくらでもいつでも購入できます。

そういう点で過剰摂取が容易であることが問題視されているのです。もちろん日本では年齢制限もありませんから、小学生でも買うことができます。子供は、大人よりもずっとカフェインに敏感です。

 

日本と海外では含有成分も飲む量も違いますので単純に同じ扱いはできませんが、エナジードリンクだけの原因ではないとはいえ日本でも死亡例が出てしまったのですから、やはり注意が必要なのではないでしょうか。単純に「なんとなく元気になりそうだから」と、飲み過ぎて良いものではないということは肝に銘じておきたいものです。 カフェインの許容量は以下のサイトで確認できます。
★コーヒーは1日何杯まで飲んでいいのか(日経「Gooday」) http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/16/012100004/021900008/?P=3

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