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現場で役立つ季節の健康ネタ

たまには少し日光浴も必要かも?~ビタミンD不足のお話 ~

紫外線対策という習慣はすっかり広く根付いていますね。 特に女性は、完璧な人になると日傘、帽子、サングラス、マスク、アームカバーとフル装備な方がたまにいらっしゃったりして、街ですれ違う時などに遠目から見るとなんだかよく判らず、ぎょっとすることがあります(笑)。

紫外線対策によるビタミンD不足?

最近の学校のプールは、なんと男の子でも海パン1枚!というわけではないところもあるんですって。もちろん全部の学校ではないですが、子供用ラッシュガードの着用を認める学校も出てきているそうです。

昔、夏休みの小学生なんかはゴボウのように日焼けしていたものですが、そういえば近頃は「まっくろ!」という子は、特に都心部ではあまり見かけない気がします。

もちろん、紫外線対策は大事なわけですが、最近はそれが行き過ぎて「ビタミンD不足」が問題になってしまうこともあるんだそうです。

ご存知のようにビタミンDは、食べ物から摂るのに加えて、日光にあたることで体内でも合成されます。この時、皮膚にあたってビタミンDを作るのがUV-B波です。日焼けの原因になる紫外線ですね。

ですから、あまりにも完璧に日焼け止めを塗りすぎたり、屋内ばかりで過ごしていると、ビタミンDが不足してきてしまう可能性が指摘されています。

ビタミンDの合成に伴う日光照射時間とは?

1日に必要とされるビタミンDを合成するために必要な日光照射時間は(多少発表している団体により差があるのですが)環境省によりますと、両手の甲に1日1回、日向なら約15分、日陰なら約30分とされています。

■体内で必要とするビタミンD生成に要する日照時間の推定(国立環境研究所)

http://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html

値は、夏か冬か、どの程度露出しているか、その都市の緯度などにより変わります。

例えば冬ならば、両手・顔を露出して日光浴した場合、那覇では8分でビタミンDが必要量生成できるものの、札幌では76分かかるということになります。

ビタミンD不足の症状で有名なのはくる病や骨軟化症、骨粗しょう症でしょうか。最近では、脳の働きや免疫、糖尿病への関わりもあるとされてきています。

露出部分を少し増やして日光浴の時間を短縮するとか、うまく日よけグッズを使うとか、食べ物から補給するなどして紫外線の害は避け、ビタミンDはしっかりと摂れるようにしたいものです。

ちなみに、ビタミンDを多く含む食品は以下のとおり。

  • しらす干し
  • 焼き鮭
  • いわし丸干し
  • にぼし
  • 干しシイタケ
  • いくら
  • さんま
  • うなぎのかば焼き など
食事で過剰症が起こることはほとんどありませんが、サプリメントなどを大量に摂取した場合はその可能性がありますので、注意してください!

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