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現場で役立つ季節の健康ネタ

議論を呼んだ「香りバス問題」ご存知ですか?~化学物質過敏症への対策~

2016年11月、名古屋市の名鉄バスが、夜行バス運行時に設置したアロマディフューザーから香りを出すサービスを始めました。夜間長時間バスに乗る乗客にリラックスしてもらおうという試みだったようですが、これに待ったがかかりました。

アロマディフューザー設置問題

●公共空間での香り演出に賛否両論 あなたは<香りバス>問題をどう考える?
(ヘルスプレス)
http://healthpress.jp/2017/03/post-2890.html

確かに夜行バスの中では逃げ場がありません。化学物質過敏症を自覚している方でしたら、乗車を避けてしまいそうですね。

この件だけでなく現在では公共施設や駅などでも、アロマディフューザーを設置するところも増えてきつつあるようです。ただ、まだ実験的な試みが多く、あまり定着したり長く続いたりするケースは少ないようです。
エッセンシャルオイルなど、アロマ効果は広く世の中に知られるようになりました。その効果を利用したいと考えるのももっともなことかもしれません。

異なるにおいの好み

しかしここで問題になるのが、においの好き嫌いというものには、個人の嗜好が大きく影響するということです。また、嗅覚も、個人により大きく変動する感覚です。

上記の化学物質過敏症の方ほど深刻ではなくても、好きではないにおいのある空間に長く留まらないといけない状況は、なかなかつらいものです。アレルギーではなくとも頭痛がする、気分が悪くなると主張される方も多いですね。

記憶に新しいところでは、一時期、香りつき柔軟剤なども問題になりました。学校参観日などで、それぞれの保護者たちの洋服から強く香る柔軟剤や香水の香りなどが混ざり合い、教室の中の子供たちで具合を悪くするものが出てきたという件でした。
1種類だけならいいにおいでも、混ざり合ってしまえば嫌なにおいになるということも十分ありえます。

コーヒーが好きな人にはあの匂いは「美味しそうないい匂い」でも、コーヒー嫌いな方には嫌なにおいです。また、花の匂いが好きな方もいれば、甘すぎて嫌いだという方もいます。タバコのにおいが平気な方もいれば、まったく受け付けない方もいます。万人が好む匂いはない、ということです。

また、天然の食物や飲み物などの匂いならともかく、合成の芳香剤などのにおいは、よりいっそう好き嫌いが分かれますし、昨今では上記のように化学物質過敏症といったアレルギーまで起こされる方も出てきています。そうなればもう、嗜好の問題ではありません。
少数派であるとはいえ、食物アレルギーと同じように、なかなか無視できない状態となってきています。

それを考えれば、公共の場所などでは清潔を心掛けるだけで、わざわざにおいまで「サービス」していただく必要はないように思いますが、何度も同じような問題が持ちあがることを思えば、意外と難しい問題なのでしょうかね?

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