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登録販売者ドタバタ劇場

万が一、期限切れ医薬品を販売してしまったら…!!

一般的な食品と同じように、医薬品・健康食品にもほとんどの場合“消費期限”なるものが存在しています。比較的回転の早いサプリメントなどもあれば、一ヶ月に数個しか売れないものなど種類も豊富。そこで起こりうる期限切れ商品関連のトラブルについて見てみましょう。

期限を注意すべき商品とは?

実際に販売個数に限度があるような商品、例えば高価格帯のビタミンE剤や滋養強壮剤、健康食品など販売頻度の低い商品については、“気がついたら期限が切れていた!“なんてことが十分に起こりえます。またレジの内側のみに展開しているような商品も要注意で、お客様の目に触れない分回転も遅く、購入された際には期限切れというケースも…。

口に入れるもの、ましてや健康のために摂取するものが期限切れという事態は、お客様の信頼を大きく損なう原因になり、同時に健康被害の可能性も大。登録販売者として厳重な注意が必要です。

期限切れ商品購入によるクレーム対応

万が一、お客様に期限切れ商品を販売してしまった際には、後日お客様からその旨を伝えるクレームが入ることにより発覚するケースが一般的。服用前であれば、速やかに返品返金処理もしくは商品交換など行いますが、もし服用後であればお客様の体の安否確認はもちろん、場合によっては病院での診断推奨という場合も有り得ます。

第一優先はどんな時もお客様の安全。期限切れ商品を販売しないよう心がけるのが最も大切ですが、このような事態が起こってしまった場合はメーカーなどにも連絡し、より多くの情報を集め、丁寧なクレーム対応に努めましょう。

期限切れを出さないために普段できることとは?

陳列棚などであれば、動きの少ない商品は埃をかぶりやすく、一目で注意が必要なものだとわかりますが、レジ中などであまり知名度のない商品や、超高価格のものはついつい見逃してしまいがち。普段からできることとしては、単純に常に最も消費期限が迫っているものから前に陳列し、決められたスパンで細かに消費期限チェックを行うことにつきます。

レジで手が空いているときなどは、レジ中の商品を期限チェックし、古いものから手前に並べる。また動きの少ないものは、発注量を極限まで絞るなど工夫するだけで、期限切れ商品はグンと減ります。

ドラッグストアや、大型スーパーなど登録販売者の職場となる小売販売業は、接客だけではなく徹底した商品管理も必要とされるもの。商品ロスという概念だけでいけません。何より医薬品販売はお客様の信頼ありきで成り立つ仕事なので、日頃から細やかなチェックを行いましょう!

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