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インフルエンザにも効く?漢方薬・麻黄湯の効果について解説

「風邪を引いてゾクゾクする」「熱が出て体の節々にも痛みを感じる」などなど、冬になるとこうした相談を受ける機会が多くなります。今回の記事では発熱にお勧めの漢方薬・麻黄湯について解説しています。麻黄湯は、眠気が出ない、胃腸への負担が少ないなど他の風邪薬には無いメリットがたくさんありますので、ぜひその特徴を頭に入れておくことをお勧めします。

麻黄湯の成分と特徴について

麻黄湯には以下の有効成分(生薬)が含まれています。

  • 麻黄(マオウ)…発汗作用や鎮咳作用があります。
  • 桂皮(ケイヒ)…麻黄の働きを助けて発汗を促します。
  • 杏仁(キョウニン)…麻黄の働きを助けて咳や痰を鎮めます。
  • 甘草(カンゾウ)…炎症を抑える働きがあります。

麻黄湯はこれらの生薬の働きによって、発熱、頭痛、鼻水、鼻づまり、咳、痰、節々の痛みなどの風邪の諸症状を効果的に和らげることができます。

また、麻黄湯の成分の桂皮はウイルス感染を抑制する効果があるとの報告があり、インフルエンザに対しても有効とされています。総合感冒薬のように眠気を起こす心配もなく、2歳以上のお子様から服用できる点もメリットとなります。

麻黄湯と他の薬との飲み合わせ

麻黄湯に含まれる生薬のうち、麻黄(マオウ)と甘草(カンゾウ)については他の薬との飲み合わせに注意が必要です。

麻黄(マオウ)は体内でエフェドリンと呼ばれる物質に変換されて生理活性作用をもたらします。エフェドリンには気管支を拡張して咳を鎮めたり呼吸を楽にしたりする作用があることから多くのかぜ薬、鎮咳去たん薬、鼻炎用内服薬などに含まれており、これらと併用しないように注意が必要となります。

また、麻黄に含まれる甘草(カンゾウ)を多量に摂取すると、稀に偽アルドステロン症と呼ばれる、高血圧や筋肉痛などの症状を伴う副作用が生じる可能性があります。総合感冒薬や漢方薬には麻黄や甘草を含むものも多数あるため、こうした薬とも併用しないように注意する必要があります。

麻黄湯服用時の注意点

麻黄湯は漢方薬の中では比較的効き目が強いとされており、人によっては服用に注意が必要になります。特に、麻黄(マオウ)は体内でエフェドリンと呼ばれる生理活性物質に変化し、心拍数増加・血圧上昇などの作用を引き起こす可能性があります。以下の事項に該当するお客様には場合によっては事前に医師に相談するようにご案内してあげましょう。

  1. 現在、医師の治療を受けている
  2. 妊娠している
  3. 胃腸が弱い
  4. 発汗傾向が強い
  5. 65歳以上
  6. 薬の服用により、発疹・発赤、かゆみなどを起こしたことがある
  7. 排尿困難がある
  8. 高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害がある

授乳中の方は問題なし

授乳中の方が麻黄湯を服用することは問題ありません。総合感冒薬には授乳中の服用に注意が必要な薬が多いため、こうしたお客様にとって麻黄湯は良い選択肢となるでしょう。

麻黄湯の副作用は?

麻黄湯の代表的な副作用としては、発疹・発赤、かゆみ、吐き気、食欲不振、胃部不快感、発汗過多、全身脱力感などが報告されています。万一、服用中にこうした症状が見られた場合は、ただちに服用を注意し、必要によっては医療機関を受診するようにご案内するようにしましょう。

麻黄湯は風邪の引き初めに適した漢方薬で、お子さまからご高齢の方まで服用できる便利な商品です。解熱作用にも優れており、通常の風邪だけではなくインフルエンザにも用いることができます。その一方で、漢方薬のため個人の体質によっては使用が適さない場合もあることや、他の麻黄・甘草含有薬との併用ができない点には注意が必要です。お客様一人一人の特徴を考慮しながら適切なご案内ができるようにしてくださいね。

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