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現場で役立つ季節の健康ネタ

飲み会の前だけに飲むのはもったいないようですよ~秋ウコン~

すでにもう朝晩などはずいぶん涼しくなり、秋らしくなってきましたね。秋と言えば美味しいものばかり揃う季節。うっかり飲み過ぎ食べ過ぎになりやすい季節ですよね。

ウコンにも種類があることご存知でした?

最近はすっかり「飲む前にウコンを摂ると良い」ということが知られるようになって、コンビニなどでもウコンドリンクなどが置いてあります。

このウコン、実は「秋ウコン」「紫ウコン」「春ウコン」と大きく3種類あって、それぞれに効能が違うのです(細かい分類で言えばもっとたくさんの種類があります)。

秋ウコン(鬱金)の効能

まずはこの季節に花が咲く「秋ウコン(鬱金)」。普通にウコンという場合はこの秋ウコンのことになります。

通常、肝臓の働きを助け、二日酔いに効くと言われるのもこの秋ウコンです。肝臓に良いとされる有効成分クルクミンを春ウコンの10倍含みます。

クルクミンは別名ターメリック。カレーに入っているあの黄色いスパイスです。クルクミンは脂溶性ですので、まずスパイスを油でよく炒める本格的なインドカレーなどは、吸収率を高める理にかなった調理方法と言えますね。

また、最近の研究ではクルクミンはその抗酸化作用によってガン予防にも効果があるのではと期待が寄せられています。肌老化防止の期待もできるそうです。

この効果なのか、たくさんクルクミンを摂取するインドはガン発症率が本当に低いのです。女性もキレイな人が多いですよね!

●世界のがん発症率 国別比較統計・推移(グローバルノート)
http://www.globalnote.jp/post-12875.html

紫ウコン(莪朮)の効能

「紫ウコン(莪朮)」は、ピロリ菌除去に効果的と言われています。また、身体を温めると言われ、冷え症の方にも効果が期待できるとされています。

「春ウコン(姜黄)」の効能

「春ウコン(姜黄)」は精油成分やミネラルが豊富に含まれており、健胃効果や血圧の低下に優れると言われているのですが、苦味と辛みが強いため、あまり食用にはされず健康食品などに加工されることが多いんだそうです。

適度な摂取を心がけよう

いろいろ効果を見ていくと、飲み会前だけに利用するのはもったいないと思えますが、もちろん、なにごとも適正な利用方法があります。

通常の食事に含まれるほどの量であれば安全が確認されているウコンですが、過剰に摂取しクルクミンを摂りすぎると、逆に肝臓機能を低下させてしまうとも言われていますので注意が必要です!

飲むのも食べるのも節度を守って、美味しい秋の味覚を楽しんでください♪

中医学で言うウコンは現在の日本で一般的に言うウコンとは異なり、ウコン・キョウオウの名称が和名・生薬名でそれぞれ対象が違います。ですから、漢方薬としてのウコンはまた理解が変わってくるのです。ややこしいですね(苦笑)。

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