登録販売者.com

ログイン 無料登録

現場で役立つ季節の健康ネタ

身体を温めるものといえば?~ココア VS しょうが~

今年は暑い日が続くと思ったら寒くなったりと寒暖の差が激しく感じましたが、もうあっという間に寒さ本番ということで、今回は身体を温める飲み物のお話です。

効能が期待できる食物

身体を温めるというと必ず名前が上がるのがしょうがですが、同じくココアも必ずと言っていいほど名前が上がります。

ココアの原材料になるカカオは、南米からヨーロッパに伝わった当初、薬として薬剤師が扱うものでした。しょうがも漢方薬や薬膳の重要な材料です。
どちらも昔は薬として扱われていたくらい、効能が実感できる食物ということなのでしょうね。

ココアの冷え性改善効果は、森永製菓の実験により、実際に長時間冷え性抑制効を持続することが証明されたとのこと。

●ココアの冷え性改善効果(森永製菓)

http://www.morinaga.co.jp/cocoareport/hiesyo/

しょうがのほうが早く温めるけれど、ココアのほうが温かさが長持ちするということですね。

生しょうがと乾燥しょうがの効果の違い

また、しょうがは、生のものよりも乾燥したもののほうが身体を温める効果は高いようです。

生しょうがに含まれるジンゲロールという成分が手足の末端を温めるのですが、その代わりに深部の熱が奪われるため、手足が温かくなっても、実は体温は少し下がってしまうのだとか。

乾燥しょうがでは、ジンゲロールが一部ショウガオールという深部の熱を作り出す働きのある成分に変化しますので、結果、生しょうがよりも乾燥しょうがのほうが身体を温める効果は高くなります。

こうなると、よりいっそう温まるためには、ココアに乾燥しょうがパウダーを入れればいいんじゃないの?と思いますね(笑)。

実際、ネットなどで検索するとジンジャーココアのレシピはたくさん出てきますが、生しょうがのしぼり汁か、チューブのおろししょうがを使っているものが多いようです。

もしお手元にココアと乾燥しょうがパウダーをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひそちらで試してみてくださいね。

ココアは健康効果も

ココアは、一時テレビでダイエット効果を謳われて店頭から商品が消えてしまったこともあったように、身体を温める以外にもいろいろな健康効果が謳われています。

ただし、ここで対象となる「ココア」は、純粋なココアパウダー「ピュアココア」のことです。最初からミルクや砂糖入りの調整ココアでは、残念ながらココアの健康効果は減少してしまいますのでご注意ください!

高級チョコレートがお高いように、実はピュアココアも結構お値段が張ってしまうのですが、健康のことを考えて飲むならそちらを選びましょう。でも、いくらピュアココアを使っても、お砂糖の入れすぎには注意してくださいね!

arrow_drop_up