登録販売者.com

ログイン 無料登録

現場で役立つ季節の健康ネタ

年末年始の宴会対策、ウコン以外の選択肢になるか?!~アルコール頭痛のお薬~

2016年10月に小林製薬より発売された第二類医薬品が「アルピタン」です。これがどういう医薬品かというと、「アルコールなどによる頭痛を抑える内服薬」と商品説明されています。ネーミングが、またいかにも小林製薬ですよね(笑)。

アルピタンの働きとは?

最初、テレビでCMを見かけただけの時は「アルコールを飲みすぎての頭痛を、医薬品でむやみに抑えていいのかな?」と思ったのですが、これはいわゆる鎮痛剤の類ではありませんでした。

漢方処方の医薬品であり、メインの効果は「五苓散」の働きによるものです。つまり、脳のむくみや血管の拡張によってアルコール頭痛が起こるのだから、五苓散の働きで過剰な水分やアルコールの排出を助け、結果、アルコールによる頭痛を抑えるという効き方なわけですね。

アルピタンに含まれる成分

●アルピタン(小林製薬)

http://www.kobayashi.co.jp/seihin/alp/

配合されている成分の主な作用は以下のようになります。
まったく「五苓散」ですね。徹底的にむくみに効きそうな内容です。

  • タクシャ:水分代謝を調整し不要な水分を排泄する
  • チョレイ:利尿
  • ブクリョウ:利尿、健脾、滋養など
  • ビャクジュツ:健胃、利尿、鎮静
  • ケイヒ:発汗解熱、鎮静・鎮痙、末梢血管拡張

もともと五苓散が二日酔いに効果があるとは昔から知られているわけですから、ある意味、手堅い効果を期待できる商品ではないかと思います。

アルピタンの効能・効果

小林製薬の公式サイトによる効能・効果は以下のように記載されています。

●ニュースリリース 新製品『アルピタン』(小林製薬)

http://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2016/160928_02/

【効く症状】
体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、頭痛、はきけ、嘔吐、めまい、腹痛、むくみ等のいずれかを伴う次の諸症:
水様性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、むくみ、頭痛、二日酔い
【効能・効果に関連する注意】
しぶり腹とは、残便感があり、くり返し腹痛を伴う便意を催すもののことである」
ちょうどこれからが忘年会、新年会のハイシーズン。ウコンに並ぶ定番商品となるでしょうか?でも、もちろん一番いいことは、医薬品のお世話にならない飲み方をすることですよ!(笑)

arrow_drop_up