登録販売者.com

ログイン 無料登録

登録販売者ドタバタ劇場

何が違うの?登録販売者も知りたいパブロンシリーズの商品特徴

かぜ薬にはたくさんの種類がありますが、大正製薬が販売するパブロンシリーズは代表的な総合感冒薬と言っても良いですよね。しかしそのラインナップの多さは時にお客様を混乱させてしまうようです。登録販売者として、それぞれの特徴をつかんでお客様におすすめできるようにしておきましょう。

大人も子どもも! 豊富なラインナップとタイプ分け

パブロンシリーズにはいわゆる風邪薬として15種類以上の商品があります。この豊富なラインナップをタイプ別で分けると、子どもから大人まで家族みんなで使える常備薬タイプ、気になる症状にあわせて選べる症状特化型タイプ、効果重視の大人専用タイプ、そして子どもも安心して使えるキッズタイプの4タイプに分類できます。

それではそれぞれどのような特徴があるのでしょうか?

常備薬タイプの特徴と違いは?

対象となる年齢が幅広く、家族で使用できるのが常備薬タイプです。家族みんなで風邪をひいてしまったときにも安心な大容量と他に比べて低価格なのもこのタイプ。

安価なぶん、鋭い効き目は期待できませんが「かぜかな?」と思ったときにすばやく服用することで重症化させずに治すことができます。

現在販売されているのは「パブロンSゴールドW」、「パブロンSα」、「パブロンゴールドA」の3種類で、それぞれ微粒と錠剤があります。

どれも数種類の薬効成分が含まれていますが、主な成分はSゴールドWがアンブロキソールとL-カルボシステイン、Sαがブロムヘキシン、ゴールドAがグアイフェネシンとなっています。頭痛などに対してはどれもアセトアミノフェンが効果を発揮するようですね。

価格はSゴールドW、Sα、ゴールドAの順で安くなっていきます。

常備薬タイプでは物足りないなら症状特化型タイプ

症状特化型タイプにはのど特化型の「パブロンメディカルT」、咳特化型の「パブロンメディカルC」、鼻特化型の「パブロンメディカルN」の3つがあります。

それぞれの主成分はTがアンブロキソールとL-カルボシステイン、Cがジヒドロコデインリン酸塩とグアイフェネシン、キキョウエキス、オウヒエキス、Nが塩酸プソイドエフェドリンとd -クロルフェニラミンマレイン酸塩ですが、どれもイブプロフェンが含有され15歳以上の大人しか使用できません。

常備薬タイプに比べて、内容量が少なく高価なのも特徴です。

年齢でやっぱり分けたい! 大人専用タイプとキッズタイプ

どうしても休めない仕事の日などには、ガツンときく薬を飲んで症状を抑えたいですよね?

そんなときにおすすめなのが大人専用の「パブロンエースPro」です。15歳未満の子どもが使用できない代わりにイブプロフェンが最大量含有され、L-カルボシステインやアンブロキソール塩酸塩といった成分もたっぷり配合。安心の処方です。

また、他とは少し違った趣向の「パブロン50錠」は生薬エキスを配合した大人専用タイプです。

大人専用に対して子ども専用キッズタイプには3ヶ月から使える「パブロンキッズかぜシロップ」、1歳から使える「パブロンキッズかぜ微粒」、「こどもパブロン坐薬」、5歳から使える「パブロンキッズかぜ錠」の4種類があります。子どもには心配な成分はもちろん入っていませんし、嫌がらずに飲めるようイチゴ味をつけるといった工夫も凝らされています。

年齢と剤形に注目して選んでみてくださいね。

なかなか調べる時間をとれない「シリーズもの」の商品たち。一度きちんと調べなければ、と思っているときに限って「違いはなんですか?」なんて質問を受けたりしますよね。全てを覚えられるのが理想ですが、難しければお客様と一緒に見られる一覧表を作っておくのも良い接客ですよ。

arrow_drop_up