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「○○って何ですか!?」薬剤師が登録販売者からよく受ける質問とは?
質問事例その①:薬の特徴や使い分けについて
OTC医薬品の使い分けは、新人の登録販売者さんから受けることが多い質問の一つです。ドラッグストアには数多くの商品が陳列されているため、商品一つ一つの特徴を完璧に把握するのは並大抵のことではありません。
例えば胃薬一つを取っても数十種類もの商品があることも多く、どの症状に何を使えば良いのか迷ってしまう場合が数多くあります。このため、登録販売者さんから「大正漢方胃腸薬と太田胃散はどう違うんですか?」「食後の胃痛にはどの胃薬が良く効きますか?」などなど多くの質問が寄せられます。
一般にOTCの医薬品は処方箋医薬品と異なり、一つの商品に複数の成分が含まれています。このため、個々の商品の特徴を把握するためには、その商品に含まれる成分一つ一つの特徴をしっかりと把握することが不可欠となるのです。
ベテランの薬剤師であれば、こうした特徴をすべて把握しているため、質問をすればその場で回答してくれるでしょうが、その際、登録販売者さんはその回答をそのまま覚えるのではなく、「なぜこの薬がこの症状に効くのか」「2つの商品の効き方の違いは主にどの成分によるものなのか」といった、根拠の部分をきちんと把握しておくようにしましょう。
そうすることで、商品に対する知識がより深まり、同じ成分を含む他の薬に対しても応用が利くようになります。
質問事例その②:医療用医薬品との飲み合わせについて
医療用医薬品とOTC医薬品の飲み合わせも、登録販売者さんから質問を受けることが大変多い分野です。お客様の中には慢性疾患などで病院から薬を処方されている方もいらっしゃいます。
例えば高血圧や糖尿病などで毎日薬を服用されている方が、風邪薬や胃薬などのOTC医薬品を購入されるときに登録販売者さんに「この薬と病院で処方されている薬は一緒に飲んで大丈夫なの?」といった具合に質問してくるわけです。
一般に登録販売者さんは薬剤師と違って、処方箋医薬品については知識が乏しい場合が多いため、お客様からのこうした質問は苦手とすることが多い傾向にあります。ただし、これは登録販売者さんの資格の性質から言ってもやむを得ないことですので、自信が無い場合は遠慮せずに薬剤師に質問するようにしましょう。
また、薬剤師のいない店舗などでこうした質問を受けた場合は、素直に「主治医の先生の許可を取ってからお買い求めいただく」「薬剤師の常駐している他の店舗をご案内する」などの対応を取られると良いでしょう。
質問事例その③:妊娠中や授乳中の服用の可否について
「○○は妊娠中や授乳中に服用できますか?」というのも、登録販売さんから受けることの多い質問の一つです。多くの薬の添付文書には「妊娠中の服用については医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください」のように書かれています。
しかし、実際に登録販売者さんが服用の可否を判断することはなかなか難しいことが多いと思います。基本的にはOTC医薬品には催奇形性など赤ちゃんに被害を起こすような成分はほとんど含まれていませんが、解熱鎮痛剤のように妊娠後期に服用すると胎児の胎児動脈管収縮を起こすようなものもあります。
このため、妊娠中や授乳中の服用について尋ねられた場合は、自信がないときは産婦人科の医師や薬剤師に相談するようにお勧めする方が良いでしょう。特に、新人の登録販売者さんなどは安易に解答しないように注意してください。
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