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夏に向けてダイエット!?防風通聖散製剤について徹底解説!

「気温が上がり薄着になると、お腹周りのラインが目立って困る」「水着を着るまでに何とかお腹をへこませたい」。夏が近づくにつれてこうした悩みを抱えるお客様が多くなり、ダイエット関連の薬やサプリメントについての質問も増えてきます。この記事では、ダイエットを目的としたOTC医薬品の定番商品「防風通聖散」の特徴について解説しています。漢方薬ならではの特徴をしっかりと理解し、適切なご案内ができるようにしておきましょう。

防風通聖散の成分と特徴

防風通聖散には以下の18種類の生薬が含まれています。

カッセキ、オウゴン、カンゾウ、キキョウ、セッコウ、ビャクジュツ、ダイオウ、ケイガイ、サンシシ、シャクヤク、センキュウ、トウキ、ハッカ、ボウフウ、マオウ、レンギョウ、無水ボウショウ、ショウキョウ

防風通聖散はこれらの生薬の協調作用により、脂肪の燃焼・分解を活性化させ、同時に食物中の余分な脂肪を便とともに排泄させます。また、防風通聖散は肥満に限らず、むくみ、便秘、動悸、肩こり、のぼせなどの改善効果もあるとされており、幅広い病態に対する適応を持っています。

防風通聖散と他の薬との飲み合わせは?

防風通聖散に含まれる生薬のうち、カンゾウとマオウについては他の薬との飲み合わせに注意が必要になります。

マオウには気管支を拡張して咳を鎮めたり、呼吸を楽にしたりする作用があるため、多くの市販のかぜ薬、鎮咳去たん薬、鼻炎用内服薬などに含まれています。したがってこれらの薬と防風通聖散を併用することで、マオウの副作用である動悸や手の震えなどが生じる恐れがあります。また、防風通聖散に含まれるカンゾウを多量に摂取すると、偽アルドステロン症と呼ばれる、高血圧や筋肉痛などの症状を伴う副作用が生じる可能性があります。

風邪薬や漢方薬にはマオウやカンゾウを含むものが多いため、こうした薬とは併用しないように注意する必要があります。

 

防風通聖散の服用時に注意することは?

 

防風通聖散の服用時には以下のような点に注意が必要となります。

以下に該当するお客様には注意

防風通聖散は人によっては服用に注意が必要になります。以下の事項に該当するお客様には、場合によっては事前に医師に相談するようにご案内してあげましょう。

(1)現在、医師の治療を受けている。

(2)妊娠している。

(3)胃腸が弱くて下痢をしやすい。

(4)体が虚弱である。

(5)発汗傾向が強い。

(6)65歳以上。

(7)薬の服用により、発疹・発赤、かゆみなどを起こしたことがある。

(8)むくみや排尿困難がある。

(9)高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害がある。

防風通聖散の副作用は?

防風通聖散の代表的な副作用として、腹痛・便秘・下痢・腹部膨満などの消化器系の症状が挙げられます。これらの副作用は胃腸の弱い方で発現しやすい傾向があるので、こうした方は服用に注意が必要となります。また、その他の副作用として、尿量減少、むくみ、手足のだるさや筋肉痛などがあります。これらの症状が現れた際は直ちに服用を中止して医師に相談するようにアドバイスしてあげましょう。

飲むだけで痩せる魔法の薬ではない

お客様の中には防風通聖散は飲むだけで自然と体が痩せると勘違いしている方もいらっしゃいますが、これは大きな間違いです。防風通聖散を服用すると同時に、食生活や生活習慣の改善も必要になることはアドバイスしてあげましょう。

防風通聖散は肥満に用いることができ、ドラッグストアで手軽に購入できるという大きなメリットがあります。体質に合ったお客様が正しく服用すれば、満足のいく効果を期待することができるでしょう。その一方で、お腹の緩い方や虚弱体質の方には適さない薬でもありますので、お勧めするときにはお客様からきちんと聞き取りをすることを忘れないでください。また、他の薬との併用についても確認を怠らないようにしましょう。

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