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PTP包装?SP包装?いろいろな医薬品の包装形態

医薬品には様々な包装があります。シート状に1錠ずつ包装された物や、ビンにまとめて入っているもの。包装形態ごとでどのような違いがあるのでしょうか?それぞれの特徴や気をつけるべきことを知って、お客様への商品提案に役立ててくださいね。

携帯に便利なPTP包装、SP包装、分包

PTP(Press Through Package)包装はポリ塩化ビニルフィルムの凹凸に薬が1つずつ入り、アルミでシールされたシート状の包装です。錠剤やカプセル剤の多くがこの形態で販売されています。指で押すだけで取り出せる簡便さと携帯性の良さが特徴で、防湿性にも優れています。

しかしアルミ側が傷付いてしまうと密封性がなくなってしまうため、PTP包装に折り曲げておける部分を付けるなどの工夫をするメーカーもあります。SP(Strip Package)包装はPTP包装と同じく、薬が1つずつ小分けになっているタイプです。

両面がプラスチックやアルミなどでシールされ凹凸が少ないため、 PTP包装よりも破れには強いですが、防湿性は低くなります。粉薬が1回分に分包された商品は携帯性にも優れるほか、毎回量りとる必要がない、衛生的であるなどの特徴があります。

家庭の常備薬に多いビン、ボトル

1回量の多い医薬品やサプリメントはビンやボトルで販売されています。1錠ずつ出す手間はなく毎回ゴミも出ないため、長期間飲む、または服用回数が多いものに向く形態です。しかし、残りの医薬品に直接触れる機会があるため衛生的に優れているとは言えません。

通常問題になることはありませんが、清潔な手で扱うように注意したい形態です。また、上部に入っているビニールは運搬時の割れや欠けを防ぐためですので、開封したら捨てましょう。

清潔さも保つユニットドーズ包装、分包

抗菌目薬によく見られるのが1回使い切り型のユニットドーズ包装。ものもらいなど、家族やもう片方の眼への感染の心配がある場合、目薬の使い回しは危険ですよね。その点1回ごとに容器を変えられるユニットドーズ包装であれば、点眼時目に触れてしまっても安心です。

また、使用直前まで開封せず無菌状態が保たれるため、保存料や防腐剤が配合されていない商品もあります。添加剤へのアレルギー等が気になる場合におすすめです。

医薬品の包装形態について相談されることはあまりありません。よく相談される効き目とは少し違った視点ですが、出張や旅行が多いお客様には携帯性なども重要な情報です。外箱だけではどのような包装形態か分からない商品もありますので、店舗で取り扱っているものについては一度調べておくと安心ですね。

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