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現場で役立つ季節の健康ネタ

高血圧にも風邪予防にもいいと言われる冬の巨大なくだもの~文旦~

そろそろ旬の季節になる、大人の頭ほどもある大きな黄色い果物。ご存知ですか?晩白柚(ばんぺいゆ)です。最大3キロにもなるという柑橘の女王様。実は文旦の一種なのです。

旬の果物文旦

もう少しで文旦の旬になりますね。土佐文旦なら高知県、阿久根文旦なら鹿児島県、晩白柚なら熊本県が名産地なんだそうです。

とにかく大きいんですが、だいたい4割が皮ということで、可食部は見た目ほど大きくはありません。食べ終わったらむいた皮がこんもりと山になります(笑)。

高血圧・風邪予防・疲労回復の効果も!?

文旦は高血圧に効果があると、昔から言われてきました。
ナリンギンという苦味成分(ビタミンPの一種)が、ビタミンCと相まって効果を発揮するとされています。

また、文旦に含まれるビタミンCは柑橘類の中でもトップクラスに豊富で、100g中に約45mgが含まれていますが、これがシネフィリンという成分とともに働き、風邪の予防に大きな効果が期待できるとのこと。

クエン酸も含みますので、疲労回復にもいいですね。
炭水化物は100g中9.8gということですが、この糖質もブドウ糖よりも果糖が多いとのこと。果糖はすばやくエネルギーとして変換されますので、肉体疲労時やスポーツの前に食べると回復を早める効果が期待できます。

 食べる時の注意点

ただ、よくある話ですが、栄養素の多くは実よりも皮のほうに多いのです。だからと言って、文旦のあの厚い皮をそのままでは食べられませんね。

せっかくなのでマーマレードやザボン漬けなどにして、上手に栄養摂取したいところですが、その際には糖分にお気をつけくださいね!

余談ですが、スーパーなどで鮮やかな緑色の柑橘類スウィーティー(オロブランコ)をご覧になったことはおありですか?
あれは、文旦とグレープフルーツをかけあわせたフルーツです。

高血圧のお薬や高脂血症のお薬とグレープフルーツは一緒に食べると効果を強めてしまい血圧が下がりすぎる可能性があるということは結構有名ですが、このスウィーティーも同様の作用がありますから、それらのお薬を飲んでいらっしゃる方は要注意です!

ちなみに、文旦も八朔も、高血圧のお薬や高脂血症のお薬と一緒に食べるのはNGです。注意が必要なのはグレープフルーツだけではありません。成分・栄養分も考えて、十分気をつけたいところですね!

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