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体に良い?悪い?カフェインとの上手な付き合い方

近年、カフェインレス飲料が流行っており、カフェインは避けるべき成分だと思っている方も少なくないでしょう。ところが実は、カフェインは使い方さえ間違わなければ、安全で有用性の高い成分です。ここではその上手な使い方についてご紹介します。

カフェインの効果って?

日常的にコーヒー等を楽しむ方には、カフェインの疲れを和らげる作用や、やる気を起こす作用を実感している方も多いでしょう。

しかし、カフェインの持つ効果はそれだけではありません。カフェインには医薬品としての効果も知られており、脳の血管を収縮させ、脳血流量を低下させることにより、頭痛の改善効果を発揮します。そのため、頭痛薬には有効成分として、カフェインが配合されていることがあります。

さらに、カフェインのその他の作用としては、胃酸分泌亢進作用による食欲亢進や、平滑筋弛緩作用によるリラックス効果なども知られています。

カフェインの上手な利用方法

カフェインを含む食品としてすぐに思い浮かぶのはコーヒーや緑茶かもしれませんが、コーラやチョコレート、栄養ドリンク等にもカフェインは配合されています。

多くの身近な食品に含まれるカフェインですが、摂りすぎると不眠や不安、頭痛、嘔吐、下痢などを引き起こします。これらの良くない作用は、1日1,000mg以上で現れると言われています。

しかし、カフェインの感受性には個人差があるので、カフェインに敏感な人はさらに少ない量でも注意が必要です。カフェインの摂取量の一般的な目安は、コーヒーで1日3杯程度までと考えると良いでしょう。

カフェイン摂取で注意したいこと

カフェインで最も注意したいのは、その摂取量です。前述の通り、コーヒーを3杯に留めたとしても、合わせて栄養ドリンクを飲んだり、チョコレートをたくさん食べたりすると、1日の総摂取量は多くなりますので、注意が必要です。

また、医薬品でも眠気覚ましや頭痛薬にはカフェインが含まれています。特に眠気覚ましに含まれる量は多いので、コーヒーや緑茶等と同時に飲むのは避けるべきです。

また、妊娠中はカフェインの血中濃度が高くなりやすく、胎児の成長を妨げる要因にもなるので、カフェイン摂取はできるだけ避けるようにしましょう。

カフェインは過剰になると悪さをすることがありますが、適切な摂取量を守りさえすれば、仕事の効率アップや疲労回復、頭痛の予防などに役立つ有用性の高い成分です。むやみに避けるのではなく、摂りすぎに注意しながら上手につきあっていきたいものですね。
参考文献・サイト 「OTCメディケーション虎の巻 改訂版」 日経ドラッグインフォメーション編 泉澤 恵 監修・執筆 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO95861590X00C16A1000000?channel=DF140920160927&style=1

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