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現場で役立つ季節の健康ネタ

皮と実、どっちを食べますか?~ きんかんと柑橘類のお話~

子供の頃、とにかくそれを見るたびに、母や祖母が「金柑皮食うて実やろか」と歌っていたのを思い出します。「きんかん かわくて みぃやろか」と発音しましたので、関西限定の歌なんでしょうか?(「やろか」は「あげようか」という意味です。念のため)小さい柑橘類。姫橘とも呼ばれる、きんかんのお話です。

栄養豊富な果物

この童謡(?)の通り、昔はきんかんの果実はすっぱいので生のままでは食べず、皮だけ食べるとか、丸ごと甘露煮にして食べることが多かったようです。今ではずいぶんと果実の糖度も上がり、生食でまるごと食べることができます。旬の季節は冬で、年中見かけることはないですね。

このきんかん、成分に果物にはめずらしくカルシウムを含み、柑橘類の皮に多いビタミンP(ヘスペリジン)なども多く含みます。その他にもビタミンA、B1、B2、C、カリウム、ナイアシンなども含み、大変栄養に富んだ果実です。

きんかんは民間薬!?

きんかんそのものの薬効としては、咳 痰 食欲不振 消化促進 喉の痛みに効くと言われていて、風邪による咳、痰、のどの痛みがある時に甘露煮などを数個食べると、効果が期待できるそうです。のど飴の材料にも、よく使われていますよね。

また、感染症、動脈硬化、糖尿病の予防に有用とされ、疲労回復の働きなどもあるとのこと。小さくて、あまり果物としてはメジャーなほうではないイメージなのにすごい効能ですね。元々は中国原産で、今でも漢方薬や漢方薬膳などに使われます。漢名は金橘(きんきつ)といい、気を巡らせる、咳・痰を鎮める、 健胃・整腸などの目的で使用されます。古くから「風邪が流行るときんかんが売れる」と言われるほどの民間薬だったんですね。

きんかんの甘露煮は、おせち料理の縁起物としてもよく添えられています。見た目もだいだい色が鮮やかでまんまるく、かわいいですよね。生食、甘露煮と、うまくきんかんを取り入れて、風邪など引かないように気をつけてください!

★おせち料理の縁起物としても使用される、キンカンで風邪予防(All About 健康・医療)
http://allabout.co.jp/gm/gc/388392/

ビタミンP摂取で健康な身体づくりを!

きんかんに含まれるビタミンP(ヘスペリジン)は、毛細血管を強くする働きがあると言われますので、動脈硬化や高血圧にも効果が期待できるそうです。ビタミンP(ヘスペリジン)はポリフェノールの一種で、みかんの皮を日に干してよく乾燥させた生薬「陳皮」の主成分になります。効果としては上記にあります毛細血管の強化に加え、血中コレステロール値の改善効果、血流改善効果、抗アレルギー作用、発ガン抑制作用などが上げられています。

みかんの場合、実の部分よりも皮や袋、スジに多く含まれていますので、皮はともかく、せめて袋やスジは実と一緒に食べた方がヘスペリジンをたくさん取ることができるというわけです。きんかんは皮もまるごと食べられるので、効率的ということですね。

ちなみに「陳皮」は、柑橘類の皮の香り成分であるリモネンやテルピネンなどを主成分とする精油が毛細血管を広げ、血流改善を促進することから、冷え性によい入浴剤としても使われるそうです。冬至の「ゆず湯」も、寒い時期に柑橘類の皮のこの効果を利用して温まるという昔からの知恵なのです。

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