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対策問題集

対策問題集

第15回:
“リスク区分等の変更があった医薬品 Part2”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

医薬品成分ラマトロバンの適応症を選びなさい。

  1. 1:消炎鎮痛成分
  2. 2:抗アレルギー成分
  3. 3:排尿障害改善薬
  4. 4:骨粗しょう症治療薬
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答え
2
<解説> 抗アレルギー成分は、医療用医薬品では気管支喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性皮膚疾患(蕁麻疹、アトピー性皮膚炎等)に使用されていますが、OTC医薬品では鼻炎や鼻閉症状のあるアレルギー性鼻炎に用いられています。

 OTCに用いられている抗アレルギー成分は大きく分けて3種類あります。 メディエーター遊離抑制薬としてクロモグリク酸ナトリウム、H1受容体拮抗薬(第2世代抗ヒスタミン薬)としてフマル酸ケトチフェン、アゼラスチン、メキタジン、塩酸エピナスチン、フマル酸エメダスチン、ロラタジン、トロンボキサンA2拮抗薬としてラマトロバンがあります。

 軽症には遊離抑制薬や第2世代抗ヒスタミン薬を用い、鼻閉を主とする中等症にはトロンボキサンA2拮抗薬を用います。第2世代のフマル酸ケトチフェンや塩酸アゼラスチンは中枢神経抑制作用があるため眠気を生じることがあります。他の第2世代成分であるメキタジン等は中枢神経抑制作用がほとんどないため比較的使いやすい成分です。トロンボキサンA2拮抗薬のラマトロバンは効果発現も早く鼻閉型にはよく効く成分です。

スイッチOTCで、活性型ビタミンD3成分として用いられることになった成分を選びなさい。

  1. 1:エルカトニン
  2. 2:メナテトレノン
  3. 3:ファレカルシトリオール
  4. 4:パルミチン酸レチノール
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答え
3
<解説> エルカトニンはカルシトニン製剤です。カルシトニン製剤は破骨細胞活性を抑制することで骨吸収を抑える作用があると考えられています。メナテトレンはビタミンK2製剤で骨形成促進・骨吸収抑制作用があります。

 今回スイッチOTCとしてファレカルシトリオールが用いられることになりました。 この成分は活性型ビタミンDの誘導体です。強力で持続的な作用を有する事が特長でカルシウムのバランスを調節する働きをしています。骨軟化症やくる病などに用いられていますが、過剰症として高カルシウム血症、口渇、多尿、意識混濁などがあります。

 パルミチン酸レチノールはビタミンA・レチノール成分です。夜盲症や角膜乾燥症に用いられますが、脂溶性ビタミンなので過剰症(脱毛、皮膚剥脱)にも注意しましょう。

スイッチOTCセビメリン塩酸塩の適応症を選びなさい。

  1. 1:抗アレルギー成分
  2. 2:循環障害改善成分
  3. 3:歯周疾患治療成分
  4. 4:口腔内乾燥改善成分
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答え
4
<解説> セビメリン塩酸塩は口腔内乾燥症状の改善に用いられています。 唾液腺細胞のムスカリン性アセチルコリン受容体に作用する、アセチルコリン類似化合物です。但し、重篤な心疾患、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、消化管及び膀胱に閉塞を有する患者、てんかん、パーキンソン病、パーキンソニズム、虹彩炎のある人では使用しないこととなっています。

 口腔内乾燥には人口唾液が用いられることもあります。セビメリン塩酸塩は唾液分泌を促進する成分として使用されています。副作用としては心悸亢進、発汗、下痢などが挙げられます。

次のスイッチOTCとして使用されている成分の中で抗炎症成分として用いられているものを選びなさい。

  1. 1:ロルノキシカム
  2. 2:トロキシピド
  3. 3:ニザチジン
  4. 4:シメチジン
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答え
1
<解説> 2011年非ステロイド性消炎鎮痛成分として、メロキシカムとロルノキシカムがスイッ チOTCとして認められました。ロルノキシカムは速やかに効果が現れ半減期の短い成分ですが、メロキシカムは半減期が長く、強い解熱、抗炎症作用をもつものの胃腸障害の弱い成分です。

 非ステロイド系消炎鎮痛成分はアスピリンなどのサリチル酸系、メフェナム酸などのアントラニル酸系、ジクロフェナク等のフェニル酢酸系、インドメタシン等のインドール酸系、イブプロフェン、ロキソプロフェン等のプロピオン酸系、メロキシカム、ロルノキシカム等のオキシカム系等があります。

 非ステロイド系消炎鎮痛成分の主な副作用としては胃腸障害があります。又、腎障害を起こすこともあり、むくみや血圧が上昇することもあります。又長期間使用することで肝臓障害を引き起こすことがあります。

 又、抗血小板作用による出血傾向やアレルギー性のものとして発疹やショックが考えられます。

 小児のインルフエンザで解熱薬が必要な場合や喘息の既往歴のある人ではアセトアミノフェンをお勧めしましょう。

スイッチOTCの中で、循環障害改善薬として用いられている成分を選びなさい。

  1. 1:塩酸テトラサイクリン
  2. 2:ナフトピジル
  3. 3:カリジノゲナーゼ
  4. 4:エルカトニン
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答え
3
<解説> 塩酸テトラサイクリンは抗生物質含有のトローチ剤として、歯周疾患治療目的で使用されています。テトラサイクリン系成分に過敏症のある人は避ける必要があります。 医療用では抜歯創・口腔手術創の二次感染、感染性口内炎などに用いられています。

 ナフトピジルは前立腺肥大に伴う排尿障害に用いる成分です。パルデナフィル投与中は併用することはできません。

 カリジノゲナーゼは循環系ホルモン剤で末梢血管を拡張し、血流増加作用を示します。医療用では、高血圧症、メニエル症候群、閉塞性血栓血管炎(バージャー病)、更年期障害等に用いられます。

 エルカトニンはカルシトニン製剤で強力な骨吸収抑制剤です。医療用では骨粗鬆症の疼痛などに用いられています。

次の成分の中で作用の異なる成分を選びなさい。

  1. 1:メロキシカム
  2. 2:ロルノキシカム
  3. 3:テプレノン
  4. 4:ピロキシカム
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答え
3
<解説> テプレノンは胃粘膜保護作用のある成分です。メロキシカム、ロルノキシカムはこのたびスイッチOTCとして市販されることになった成分で、ピロキシカムと同様、オキシカム系の非ステロイド性の消炎鎮痛成分です。

 最も頻度の高い副作用は胃腸障害ですが、発症機序は薬物の胃粘膜におけるプロスタグランジン合成抑制作用が関係しています。そのため食直後の服用、プロドラッグ製剤にすることによって胃腸障害を軽減しています。他に腎障害、肝障害もありますが、非ステロイド性抗炎症薬の抗血小板作用に基づく出血傾向が問題になることもあります。

 ワーファリンとの併用で出血傾向が増強されたり、トルブタミドとの併用で低血糖を起こすこともあります。必ず他薬物等との相互作用についての知識を持ちできる限り副作用を未然に防ぎたいものです。

一般用医薬品の成分であるナフトピジルの適応症として考えられるものを一つ選びなさい。

  1. 1:血液循環改善薬
  2. 2:排尿障害改善薬
  3. 3:抗アレルギー薬
  4. 4:口腔乾燥改善薬
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答え
2
<解説> ナフトピジルは尿の出をスムーズにするお薬です。前立腺肥大症などで尿が出にくいときに用います。前立腺は膀胱のすぐ下にありますが、前立腺が肥大すると尿道を圧迫し、排尿に時間を要し、残尿感や頻尿といった症状も出てきます。

 ナフトピジルは前立腺や尿道平滑筋にあるα受容体を遮断して、尿道を緩めます。その結果尿の出がスムーズになり、残尿感や頻尿の症状が改善されます。

α遮断薬は排尿障害のほか、降圧薬としても使用されています。起立性低血圧のある人は症状が悪化するおそれがあります。また、降圧薬と併用するときは血圧の下がりすぎに注意が必要です。また、バルデナフィルとの併用は低血圧を起こすため禁忌となっています。

重大な副作用としては肝機能障害、黄疸があり、他に、振戦、しびれ感、味覚異常、めまい、頭痛、立ちくらみ、低血圧、発疹、胃部不快感、浮腫、悪寒、女性化乳房等があります。

一般化粧品における美白表現の広告について、認められないものを選びなさい。

  1. 1:メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぎます。
  2. 2:塗ればお肌がほんのり白く見える美白ファンデーションです。
  3. 3:シミをきれいに隠し、お肌を白く見せてくれます。
  4. 4:お肌のシミ、ソバカスが見えにくくなります。
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答え
1
<解説> 平成15年4月化粧品・薬用化粧品等に関する広告表現のガイドラインが承認されました。

一般用医薬品における美白表現の範囲として認められる表現の範囲はメーキャップ効果により肌を白く見せる旨の表現(事実である場合に限る。)です。したがって、1の表現は一般用化粧品に関しては認められていません。他には『シミ・ソバカスが消えてなくなる。』という表現も治療的な効能と誤認を与えるような場合が考えられ、認められていません。

 薬用化粧品について認められる表現の範囲としては、
・『メラニンの生成を抑え、シミ、ソバカスを防ぐ』又は『日やけによるシミ・そばかすを防ぐ』の承認を受けた効能効果に基づく表現。
・『メーキャップ効果により肌を白く見せる効果に基づく表現。』
・『美白・ホワイトニング等の表現は、しばり表現(日焼けによるシミ、ソバカスを防ぐ)を併記すれば認められる。』
とされています。

人口唾液の成分として含有されているもののうち誤っているものを選びなさい。

  1. 1:塩化ナトリウム
  2. 2:塩化亜鉛
  3. 3:塩化カルシウム
  4. 4:塩化マグネシウム
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答え
2
<解説> 人口唾液の中には塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、リン酸二カリウムが含まれています。

口腔粘膜上皮細胞の乾燥を防止します。 医療用ではシェーグレン症候群による口腔乾燥症、頭頸部の放射線照射による唾液腺障害に基づく口腔乾燥症に適応があります。

通常、口腔内に1回1~2秒間、1日4~5回噴霧します。
主な副作用として、蕁麻疹、?痒、吐き気、味覚変化、腹部膨満感、腹部不快感、腹鳴、口内痛、咽頭不快感などが報告されています。

以下の医薬品成分のうち第一類医薬品に分類されているものの正しい組み合わせを選びなさい。

  • (a)ミノキシジル
  • (b)ラニチジン
  • (c)リン酸ジヒドロコデイン
  • (d)ラノコナゾ-ル

  1. 1:(a,b)
  2. 2:(c,d)
  3. 3:(a,c)
  4. 4:(b,d)
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答え
1
<解説> リン酸ジヒドロコデインは麻薬性の鎮咳薬ですが、第二類医薬品に分類されています。副作用として便秘が挙げられることは有名です。

 ラノコナゾールは白癬(足白癬、体部白癬、股部白癬)カンジダ症などに用いられる抗真菌薬です。指定第二類医薬品に分類されています。

ミノキシジルは『リアップ』の商品名で販売されている育毛剤です。20歳以上の壮年性脱毛症における発毛・育毛及び脱毛の進行予防に効果があります。壮年性脱毛症以外の脱毛症(例えば、円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛症等)、原因のわからない脱毛症、急激な脱毛や髪の毛が斑状に抜けている人には使用することはできません。

 ラニチジンはH2受容体拮抗薬として胃酸の分泌を抑制することで胃痛を防ぎ、胃部不快感を和らげます。
ミノキシジルとラニチジンは第一類医薬品に分類されています。

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