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WEB問題集

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第176回:
“医薬品に共通する特性と基本的な知識 Part30”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

次の記述は医薬品の本質に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)医薬品が人体に及ぼす作用は複雑かつ多岐に渡り、そのすべてが解明されている訳ではない。
  • (b)医薬品は人の疾病の診断、治療もしくは予防に使用されること、又は人の身体の構造や機能に影響を及ぼすことを目的とする生命関連製品である。
  • (c)医薬品の薬効には好ましくない反応(副作用)は含まれない。
  • (d)人体に使用されない医薬品については、人の健康に影響を与えることはない。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
1
<解説> 人体に使用されない医薬品についても、例えば、殺虫剤の中には誤って人体がそれに曝されれば健康を害するおそれがあるものもあり、検査薬は検査結果について正しい解釈や判断がなされなければ医療機関を受診して適切な治療を受ける機会を失うおそれがあるなど、人の健康に影響を与えるものと考えられる。

医薬品の本質に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)医療用医薬品に比べて、一般用医薬品は相対的にリスクが低いので、保健衛生上の注意は必要ではない。
  • (b)検査薬は人体に対して、直接使用されないため、人の健康に影響を与えることはない。
  • (c)医薬品の適正な使用を図るには科学的根拠に基づく適切な理解や判断が必要である。
  • (d)医薬品は用法用量、効能効果、副作用等の必要な情報が適切に伝達されることを通じて、購入者が適切に使用することにより、初めてその役割を十分に発揮するものである。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
2
<解説> 検査薬はその結果について正しい判断がなされなければ、医療機関を受診して適切な時期に適切な治療を受ける機会を失うおそれがあるなど、人の健康に影響を与えるものと考えられる。

医薬品の本質に関する以下の記述のうち誤っているものはどれか。

  1. 医薬品の有効性については市販後にも、新たな知見、使用成績に基づきその有効性等の確認が行われる仕組みになっている。
  2. 一般用医薬品には製品に添付されている文書や製品表示に必要な情報が記載されている。
  3. 販売時の取り扱い、製品の成分分量、効能効果、用法用量、使用上の注意が変更になった場合には、それが添付文書や製品表示の記載に反映される。
  4. 一般用医薬品はその効能及び効果において人体に対する作用が著しくなく、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報と選択に基づいて一般の生活者が使用するものである。
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答え
4
<解説> 医薬関係者等からの情報に基づいて、需要者の選択により使用されることが目的とされているのが、一般用医薬品である。

医薬品の作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)WHO(世界保健機関)の定義によれば、医薬品の副作用とは、「許可医薬品が適正な使用目的に従い、適正に使用された場合においてもその許可医薬品により人に発現する有害な反応」とされている。
  • (b)薬という物質、すなわち薬物が生体の生理機能に影響を与えることを薬理作用という。
  • (c)副作用は眠気や口渇等の比較的良くみられるものをいい、日常生活に支障をきたす程度の健康被害を生じる重大なものは含まれない。
  • (d)薬物によるアレルギーも副作用の一種である。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
1
<解説> WHOの定義によれば、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」である。 副作用は眠気や口渇等の比較的よく見られるものから、日常生活に支障をきたす程度の健康被害を生じる重大なものまで様々である。

医薬品の作用に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 医薬品を十分注意して適生に使用した場合には、副作用は生じない。
  2. 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用により、別の疾病の症状が悪化したり、治療が妨げられたりすることがある。
  3. 医薬品の副作用は内服薬だけに限られ、外用薬で引き起こされることはない。
  4. 医薬品には基本的に薬理作用の無い添加物にアレルゲンを起こすものは用いられない。
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答え
2
<解説> 副作用は内服薬ばかりではなく、外用薬でも引き起こされる。アレルゲンとなりえる添加物としては黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩等がある。

以下に示される訴訟のうち、一般用医薬品としても販売された組み合わせはどれか。

  • (a)サリドマイド訴訟
  • (b)CJD訴訟
  • (c)HIV訴訟
  • (d)スモン訴訟

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (b,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> サリドマイド製剤とスモン訴訟の原因となったキノホルム製剤は一般用医薬品でもあった。

医薬品と他の医薬品や食品との相互作用に関する以下の記述のうち正しいものはどれか。

  1. 相互作用によって医薬品の作用が減弱することがあるが、増強することはない。
  2. 特定機能食品は医薬品と相互作用を起こすことはない。
  3. 複数の疾病を有する人では、疾病ごとにそれぞれ使用する医薬品の種類が異なることから、医薬品同士の相互作用に関して特に注意する必要はない。
  4. 相互作用には、医薬品が吸収、代謝、分布又は排泄される過程で起こるものと、医薬品が薬理作用をもたらす部位で起こるものがある。
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答え
4
<解説> 相互作用を回避するにはある医薬品を使用している期間やその前後を通じて、その医薬品との相互作用を生じるおそれのある医薬品や食品の摂取を控えなければならない。

医薬品と食品との飲み合わせに関する以下の記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)カフェインやビタミンA等のように、食品中には医薬品と同じ物質が存在する場合があり、それらを含む医薬品と食品を一緒に服用すると過剰摂取となるものがある。
  • (b)アルコールは主として肝臓で代謝されるため、酒類をよく摂取する者ではその代謝機能が低下していることが多い。
  • (c)食品との相互作用は飲み薬の使用に際して注意を要する。
  • (d)生薬成分を含有する食品と併せて摂取すると、生薬成分が配合された医薬品の効き目や副作用を増強させることがある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
2
<解説> アルコールは主として肝臓で代謝されるため、酒類をよく摂取する者では、その代謝機能が高まっていることが多い。

次の記述は高齢者の医薬品の使用に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)高齢者は嚥下障害を持つ場合があるので、内服薬を使用した際に喉に詰まらせやすい。
  • (b)高齢者は医薬品の使用経験が長く、熟知していることも多く、情報提供や相談対応に特段の配慮は要らない。
  • (c)高齢者は基礎疾患を抱えていることが多いが、一般用医薬品を用法用量どおりに使用していれば基礎疾患の症状悪化や治療の妨げになることはない。
  • (d)医薬品の使用上の注意において「高齢者」という場合には、おおよその目安として65歳以上を指す。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (b,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> 高齢者は医薬品の説明を理解するのに時間がかかる場合があるので、情報提供や相談対応においては特段の配慮が必要になる。

小児等の医薬品の使用に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 乳児は基本的に医師の診療を受けることが優先され、一般用医薬品による対処は最小限にとどめることが望ましい。
  2. 小児は医薬品の成分の代謝・排泄が速いため、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出ることがある。
  3. 成人用の医薬品を小児に与える場合は、成人用の服用量を年齢に応じて適宜減らして服用させる。
  4. 小児は大人と比べて、医薬品の成分が脳に達しにくいため、中枢神経系に影響を与える医薬品では副作用を起こしにくい。
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答え
1
<解説> 小児は大人と比べて腸の長さが長く医薬品の吸収効率が高いため副作用が現れやすい。又、血液脳関門が未発達なので医薬品成分が脳に移行しやすいため中枢神経系に影響を与える医薬品では副作用を起こしやすい。

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