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WEB問題集

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第279回:
“人体の働きと医薬品 Part47”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

各臓器・器官(効果器)と、それぞれが交感神経系優位になったときの作用に関する組み合わせについて、誤っているものを1つ選びなさい。

  • (1)
    【効果器】・・・・・・・・・・・・・・・目
    【交感神経系の作用)】・・・・瞳孔散大
  • (2)
    【効果器】・・・・・・・・・・・・・・・心臓
    【交感神経系の作用)】・・・・心拍数増加
  • (3)
    【効果器】・・・・・・・・・・・・・・・腸
    【交感神経系の作用)】・・・・運動低下
  • (4)
    【効果器】・・・・・・・・・・・・・・・膀胱
    【交感神経系の作用)】・・・・排尿筋の収縮
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答え
4
<解説> 4.膀胱の交感神経系の作用は排尿筋の弛緩

薬の代謝、排泄に関する次の記述について間違っているものを1つ選びなさい。

  1. 代謝とは、物質が体内で化学的に変化することである。
  2. 多くの医薬品の有効成分は、血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、複合体を形成している有効成分の分子は、薬物代謝酵素の作用によって速やかに代謝される。
  3. 肝初回通過効果とは、全身循環に移行する有効成分の量が、消化管で吸収された量よりも肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなることをいう。
  4. 腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。
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答え
2
<解説> 2.多くの医薬品の有効成分は、血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、複合体を形成している有効成分の分子は、薬物代謝酵素の作用によって速やかに代謝されない。

医薬品の剤型及び適切な使用方法に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)口腔内崩壊錠は、口の中の唾液で速やかに溶ける工夫がなされているため、水なしで服用することができる。
  • (b)経口液剤は固形製剤に比べ、飲み込みやすいが、消化管からの吸収は遅い。
  • (c)外用液剤は、軟膏剤やクリーム剤に比べて、患部が乾きやすいという特徴があり、適応部位に直接的な刺激感等を与える場合がある。
  • (d)錠剤のように個形状に固めず、小さな粒状にしたものを散剤、粉末状にしたものを顆粒剤という。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,d)
  4. (c,d)
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答え
2
<解説> b.経口液剤は固形製剤に比べ、飲み込みやすいが、消化管からの吸収は早い。
d.錠剤のように個形状に固めず、小さな粒状にしたものを顆粒剤、粉末状にしたものを散剤という。

医薬品の副作用に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 偽アルドステロン症は、副腎皮質からのアルドステロン分泌が増加していないにも関わらず発症する。
  2. 偽アルドステロン症は体内にカリウムと水が貯留し、体からナトリウムが失われることによって生じる病態である。
  3. 医薬品の使用が原因で血液中の白血球(好中球)が減少し、細菌やウイルスの感染に対する抵抗力が弱くなり、進行すると重症の細菌感染を繰り返し、致命的となることもある。
  4. 医薬品により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。
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答え
2
<解説> 2.偽アルドステロン症は体内に塩分と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。

医薬品の使用によって引き起こされる皮膚粘膜眼症候群に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)最初に報告をした医師の名前にちなんでライエル症候群とも呼ばれる。
  • (b)38℃以上の高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水疱等の激しい症状が比較的短時間のうちに全身の皮膚、口、眼等の粘膜に現れる病態である。
  • (c)原因医薬品の使用開始後1ヶ月以上経ってから起こることがある。
  • (d)一旦発症すると多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがあり、皮膚症状が軽快した後も眼や呼吸器等に障害が残ったりする重篤な疾患である。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  5. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
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答え
4
<解説> a.最初に報告をした二人の医師の名前にちなんでスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)とも呼ばれる。

薬の体内での働きに関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)循環血液中に移行した有効成分は、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体、酵素、トランスポーターなどのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効を現す。
  • (b)十分な間隔をあけずに追加摂取するなどして医薬品の血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、有害な作用(副作用や毒性)も現れにくくなる。
  • (c)全身作用を目的とする医薬品の多くは、使用後の一定期間、その有効成分の血中濃度が、最小有効濃度未満の濃度域と、毒性が現れる濃度域の間の範囲に維持されるよう、使用量及び使用間隔が定められている。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤
  4. (a)誤, (b)誤, (c)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤
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答え
2
<解説> b.十分な間隔をあけずに追加摂取するなどして医薬品の血中濃度を高くしても、ある濃度以上になるとより強い薬効は得られなくなり、有害な作用(副作用や毒性)も現れやすくなる。

医薬品の副作用に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)医薬品の副作用によって中枢神経系が影響を受け、物事に集中できない、落ち着きがなくなる、不眠、不安、震え(振戦)、興奮等の症状を生じることがある。
  • (b)光線過敏症は、医薬品が触れた部分の皮膚にのみ生じ、全身へ広がって重篤化することはない。
  • (c)医薬品の使用によって発症する不整脈は、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがある。
  • (d)黄疸とは、グロブリンが胆汁中に排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。

  1. (a,c)
  2. (b,c)
  3. (b,d)
  4. (a,d)
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答え
1
<解説> b.光線過敏症は、医薬品が触れた部分の皮膚のみならず、全身へ広がって重篤化することがある。
d.黄疸とは、ビリルビンが胆汁中に排出されず血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。

呼吸器系に現れる副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか

  • (a)間質性肺炎を発病すると、肺胞と毛細血管の間のガス交換効率が低下して血液に酸素を十分取り込むことができず、体内は低酸素状態となる。
  • (b)医薬品における副作用が原因の喘息は、一般的に服用後1~2週間で起こることが多い。
  • (c)喘息は、内服薬のほか、坐薬や外用薬でも誘発されることがある。
  • (d)医薬品の使用によって発症する喘息は、合併症を起こさない限り、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失すれば症状は寛解する。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
2
<解説> b.医薬品における副作用が原因の喘息は普通は1時間以内で起こることが多い、服用後1~2週間で起こることが多いのは間質性肺炎である。

目に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている眼房水が排出されにくくなると、眼圧が上昇して視覚障害を生じることがある。
  • (b)眼圧の上昇に伴って、頭痛や吐きけ・嘔吐等の症状が現れることがある。
  • (c)抗アドレナリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。
  • (d)瞳の拡大(散瞳)を生じる可能性のある成分が配合された医薬品を使用した後は、乗物や機械類の運転操作は避ける必要がある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
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答え
2
<解説> c.抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧が上昇し(急性緑内障発作)、眼痛や眼の充血に加え、急激な視力低下を来すことがある。

体の局所に現れる医薬品の副作用に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)消化性潰瘍とは、医薬品の副作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられた状態である。
  • (b)消化性潰瘍は、自覚症状が乏しい場合があり、貧血症状(動悸や息切れ等)の検査時や突然の吐血・下血によって発見されることもある。
  • (c)小児や高齢者のほか、普段から下痢傾向のある人は、医薬品の副作用によるイレウス様症状の発症のリスクが高いとされている。
  • (d)喘息は、内服薬で誘発され坐薬や外用薬で誘発されることはない。

  1. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  2. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
3
<解説> a.イレウスとは、医薬品の副作用によって腸管運動が麻痺して腸内容物の通過が妨げられた状態である。
c.小児や高齢者のほか、普段から便秘傾向のある人は、医薬品の副作用によるイレウス様症状の発症のリスクが高いとされている。
d.喘息は、内服薬で誘発されるが坐薬や外用薬も誘発されることがある。

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