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WEB問題集

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第280回:
“主な医薬品とその作用 Part95”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

腸の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  • (a)桂枝加芍薬湯は、体力中等度以下で腹部膨満感のある人のしぶり腹、腹痛、下痢、便秘に適すとされる。
  • (b)麻子仁丸は、体力中等度以下で、ときに便が硬く塊状なものの便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振等の症状の緩和に適すとされる。
  • (c)大黄甘草湯は、体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経痛、便秘、痔疾に適すとされる。
  • (d)大黄牡丹皮湯は、体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振等の症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では不向きとされる。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,c)
  4. (b,d)
  5. (c,d)
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答え
1
<解説> c.大黄牡丹皮湯は、体力中等度以上で、下腹部痛があって、便秘しがちなものの月経不順、月経痛、便秘、痔疾に適すとされる。
d.大黄甘草湯は、体力に関わらず広く応用され、便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振等の症状の緩和に適すとされるが、体の虚弱な人、胃腸が弱く下痢しやすい人では不向きとされる。

腸の薬に配合される成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  • (a)センナは、吸収された成分の一部が、授乳中に移行して、乳児に下痢を生ずる恐れがあり、母乳を与える女性は使用を避ける必要がある。
  • (b)次硝酸ビスマスは、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある。
  • (c)ゲンノショウコは、マメ科のエビスグサの地上部を基原とする生薬で、収斂作用のほか、抗菌作用、抗炎症作用も期待して用いられる。
  • (d)細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として、木クレオソートが用いられる。

  1. (a,c)
  2. (a,d)
  3. (b,c)
  4. (b,d)
  5. (c,d)
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答え
2
<解説> b.アルブミンタンニン酸塩は、牛乳に含まれるタンパク質成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある。
c.エビスグサとは決明子でありゲンノショウコとは異なる。

胃腸鎮痛鎮痙薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  • (a)抗コリン成分による作用は、消化管に限定されないため、散瞳による目のかすみや異常な眩しさ、顔のほてり、口渇、排尿困難等の副作用が現れることがある。
  • (b)ロートエキスは、吸収された成分の一部が母乳中に移行して乳児の脈が速くなる(頻脈)おそれがあるため、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
  • (c)パパベリン塩酸塩は、消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示すとともに、胃液分泌を抑える作用も示す。
  • (d)鎮痛鎮痙の効果を期待して局所麻酔成分が配合されることがあるが、痛みが感じにくくなることで重大な消化器疾患等を見過ごすおそれがあり、長期間にわたって漫然と使用することは避けることとされている。

  1. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
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答え
4
<解説> c.パパベリン塩酸塩には、胃液分泌を抑える作用はない。

駆虫薬に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  • (a)駆除した虫体や腸管内に残留する駆虫成分の排出を促すために併用する瀉下薬として、ヒマシ油を用いる。
  • (b)一般用医薬品の駆虫薬は、腸管内に生息する虫体に作用するが、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。
  • (c)一般用医薬品の駆虫薬が対象となる寄生虫は、回虫と蟯虫である。
  • (d)食事を摂って消化管内に内容物があるときに駆虫薬を使用すると、消化管内容物の消化・吸収に伴って駆虫成分の吸収が高まることから、一般用医薬品の駆虫薬では食後に使用することとされているものが多い。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (a,d)
  4. (b,c)
  5. (b,d)
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答え
4
<解説> aヒマシ油を使用すると、腸管内で駆虫成分が吸収されやすくなるので併用は避ける。
d.一般用医薬品の駆虫薬では空腹時に使用する。

強心成分と動悸、息切れ等に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。

  • (a)サフランは、アヤメ科のサフランの柱頭を基原とする生薬で、鎮静などの作用を期待して用いられる。
  • (b)センソは、有効域が比較的狭く、一般用医薬品では、1日用量が10mg以下となるよう用法・用量が定められている。
  • (c)心臓は、通常、体性神経系によって無意識のうちに調整がなされており、激しい運動をしたり、興奮したときなどの動悸や息切れは、正常な健康状態でも現れる。
  • (d)気つけとは、心臓の働きの低下による一時的なめまい、立ちくらみ等の症状に対して、意識をはっきりさせたり、活力を回復させる効果のことである。

  1. (a,b)
  2. (a,d)
  3. (b,c)
  4. (c,d)
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答え
2
<解説> b.センソは、有効域が比較的狭く、一般用医薬品では、1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められて劇薬に指定されている。
c.心臓は、通常、自律神経系によって無意識のうちに調整がなされており、激しい運動をしたり、興奮したときなどの動悸や息切れは、正常な健康状態でも現れる。

鎮暈薬(乗物酔い防止薬)に配合される成分とその作用の関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

  • (a)
    【成分】・・・アミノ安息香酸エチル
    【作用】・・・鎮静作用
  • (b)
    【成分】・・・ジプロフィリン
    【作用】・・・局所麻酔作用
  • (c)
    【成分】・・・ジメンヒドリナート
    【作用】・・・抗ヒスタミン作用
  • (d)
    【成分】・・・スコポラミン臭化水素酸塩
    【作用】・・・抗コリン作用

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,d)
  4. (c,d)
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答え
4
<解説> a.アミノ安息香酸エチルは 局所麻酔作用
b.ジプロフィリンは中枢神経系を興奮させ、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる。

口腔咽喉薬及び含嗽薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

  • (a)ベンゼトニウム塩化物は、抗炎症成分として、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として用いられる。
  • (b)ヨウ素は、殺菌消毒成分であり,レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると殺菌作用が増強される。
  • (c)噴射式の液剤では、軽く息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
  • (d)クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬については、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
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答え
5
<解説> a.ベンゼトニウム塩化物は、細菌などを死滅させてり、減少させたりする。
b.ヨウ素は、殺菌消毒成分であり,レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると殺菌作用が減弱される。

以下の漢方処方製剤に関する記述について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

  • (a)体力に関わらず、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり、筋肉の痙攣、腹痛、腰痛に適すとされる。ただし、症状があるときのみの服用にとどめ、連用は避ける。
  • (b)体力中等度以下で手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛、頭痛に伴う吐きけ・嘔吐、しゃっくりに適すとされる。
  • (c)体力中等度で痛みがあり、ときにしびれがあるものの関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされるが、消化器系の副作用(食欲不振、胃部不快感等)が現れやすい等の理由で、胃腸が弱く下痢しやすい人には不向きとされる。

  1. (a)芍薬甘草湯, (b)呉茱萸湯, (c)疎経活血湯
  2. (a)十全大補湯, (b)呉茱萸湯, (c)防已黄耆湯
  3. (a)芍薬甘草湯, (b)温経湯, (c)防已黄耆湯
  4. (a)十全大補湯, (b)温経湯, (c)疎経活血湯
  5. (a)芍薬甘草湯, (b)温経湯, (c)疎経活血湯
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答え
1
<解説> 解説は割愛いたします。

浣腸薬及び浣腸薬に含まれる成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)直腸内で徐々に分解して微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して、グリセリンが注入剤の配合成分として、用いられる。
  • (b)グリセリンが配合された浣腸薬が、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれがある。
  • (c)直腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦または妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。
  • (d)浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、炭酸水素ナトリウムが用いられる。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
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答え
4
<解説> a.直腸内で徐々に分解して微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して、炭酸水素ナトリウムが注入剤の配合成分として、用いられる。
d.浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果を期待して、グリセリンやソルビトールが用いられる。

コレステロールに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質である。
  • (b)リノール酸は、末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑えることを主な目的として配合される。
  • (c)血液中のリポタンパク質のうち、低密度リポタンパク質(LDL)が少なく、高密度リポタンパク質(HDL)が多くなると、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
  • (d)高密度リポタンパク質(HDL)は、コレステロールを肝臓から末梢組織へ運ぶリポタンパク質である。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
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答え
5
<解説> b.リノール酸は、末梢組織におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して配合される。
c.血液中のリポタンパク質のうち、低密度リポタンパク質(LDL)が多く、高密度リポタンパク質(HDL)が少なくなると、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
d.高密度リポタンパク質(HDL)は、末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へ運ぶリポタンパク質である。

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