登録販売者.com

ログイン 無料登録

WEB問題集

WEB問題集

第195回:
“人体の働きと医薬品 Part33”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

脳や神経系に関する次の記述について誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 中枢神経系は脳と脊髄から構成されている。
  2. 延髄には心臓中枢、呼吸中枢等がある。
  3. 脊髄は脊椎の中にあり、脳と末梢の間で刺激を伝えるほか、末梢からの刺激の一部に対して脳を介さずに刺激を返す場合があり、これを脊髄反射と呼ぶ。
  4. 交感神経の伝達物質はアドレナリンとノルアドレナリン、副交感神経の伝達物質はアセチルコリンである。
  5. 効果を及ぼす各臓器・器官に対して、交感神経若しくは副交感神経のどちらか1つが支配している。
答えを見る
答え
5
<解説> 効果器に対しては交感神経と副交感神経の2つの神経線維が支配している。
交感神経と副交感神経は互いに拮抗して働き、一方が活発になっているときには他方は活動を抑制して効果器を制御している。

薬の吸収・代謝に関する次の記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)内服薬はその有効成分が消化管から吸収されて循環血液中に移行し、全身作用を現す。
  • (b)消化管からの吸収は消化管が積極的に医薬品を取り込むのではなく、薄い方から濃い方へ拡散していくことによって消化管にしみ込んでいく現象である。
  • (c)医薬品の有効成分はその作用対象である器官や組織での血中濃度を高くすればするほど効果が大きくなる。
  • (d)消化管の毛細血管から血液中に移行した成分は門脈を経由して肝臓に入るので、循環血流に乗って全身へ巡る前に肝臓で代謝を受けることになる。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
答えを見る
答え
2
<解説> 一度に多量の医薬品を摂取したり、十分な間隔を開けずに追加摂取して血中濃度を高くしても、ある濃度以上では薬効は頭打ちになり、むしろ有害な作用が現れやすくなる。
医薬品の成分は濃い方から薄い方へ拡散していくことによって消化管にしみ込んでいく現象である。

薬が働く仕組みに関する次の記述のうち正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)皮膚から循環血液中に移行した医薬品成分は初回肝臓で代謝を受けることなく血流に乗って全身へ巡る。
  • (b)点眼薬や含嗽薬等ではショックが起こることはない。
  • (c)一般用医薬品の点鼻薬中は、今のところ鼻腔粘膜への局所作用を得るために用いられるものしかない。
  • (d)肝臓機能の低下した人では正常な人に比べて効果が出ず、増量による副作用が現れやすくなる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (a,d)
  5. (b,c)
答えを見る
答え
3
<解説> 点眼薬や含嗽薬でもショック等が現れることがある。
肝臓機能の低下した人では、正常な人に比べて、循環血液中に医薬品の成分がより多く到達することとなり、効き目が強すぎたり、副作用を生じやすくなる。

医薬品の剤型に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

  1. 内用液剤は固形製剤よりも飲み込みやすいが、予め有効成分が液中に溶けたり、分散したりしているため、不安定で期待した薬効が現れにくい。
  2. 散剤、顆粒剤は錠剤を飲むのが困難な人にとって、服用しやすい。
  3. チュアブル錠は薬効を期待する部位が口の中や、喉に対するものである場合が多く、飲み込まずに口の中で医薬品を舐めて徐々に溶かして使用する。
  4. カプセル剤はその原材料として広く用いられているゼラチンは炭水化物であるため、アレルギーを持つ人はほとんどない。
答えを見る
答え
2
<解説> 内用液剤やシロップ剤は固形製剤よりも飲み込みやすく、予め有効成分が液中に溶けたり分散したりしているため、服用した後比較的速やかに消化管から収集される点が特長である。トローチやドロップは薬効を期待する部位が口の中や喉に対するものである場合が多い。チュアブル上は口の中で舐めたり、かみ砕いたりして服用する剤型であるが、口の中や喉に対するものであるとは限らない。カプセルの原材料であるゼラチンはブタ等の蛋白質である場合が多いため、アレルギーのある人では使用を避ける必要がある。

医薬品の剤型に関する次の記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)軟膏剤は一般的に適用部位を水から遮断する場合に用いられることが多い。
  • (b)外用液剤は適用した表面が乾きやすいという特長がある一方、適用した部位に刺激感を与える場合がある。
  • (c)噴霧剤は薬効の持続が期待できる反面、適用部位においてかぶれが起こる場合がある。
  • (d)顆粒剤は粒の表面がコーティングされているため、口の中で舐めたりかみ砕いたりすることができる。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
答えを見る
答え
4
<解説> 噴霧剤は手指では塗りにくい部位に用いる場合等に適している。薬効の持続が期待できるが、かぶれが起きやすいのは貼付剤である。

医薬品の副作用として現れるショック、アナフィラキシー様症状に関する次の記述のうち誤っているものはどれか。

  1. アナフィラキシー様症状はその原因がアレルギーかどうかはっきりしないときの呼称である。
  2. ショックは医薬品の成分に対する即時型の過敏反応である。
  3. 症状としては顔や上半身の紅潮・熱感、皮膚の痒み、蕁麻疹、口唇や舌・手足のしびれ感、むくみ、吐き気、などの症状が突如現れる。
  4. 以前にその医薬品の使用によって蕁麻疹等のアレルギーを起こしたことがある人では起きるリスクは低い。
  5. 発症してからの進行が非常に速く、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要がある。
答えを見る
答え
4
<解説> 以前にその医薬品によってアレルギーを起こしたことのある人では、起きるリスクは高い。

医薬品の副作用に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

  1. 医薬品の副作用により胃や十二指腸の粘膜が障害され、組織が損傷した状態である場合、胃のもたれ、食欲低下、吐き気、胃痛等を起こし、消化管出血に伴って糞便が赤く染まることがある。
  2. 医薬品の副作用は自覚症状が乏しい場合があり検査を受けた時に発見されることもある。
  3. 一般用医薬品では副作用を生じることはほとんどない。
  4. 普段から下痢傾向のある人は、イレウス様症状を発症する可能性が高い。
  5. 偽アルドステロン症は幼児や高齢者において生じやすいとされている。
答えを見る
答え
2
<解説> 消化管出血に伴って糞便が黒くなることがある。
普段から便秘傾向のある人、小児や高齢者ではイレウス様症状を発症する可能性が高い。 偽アルドステロン症は体が小柄な人や高齢者において生じやすいとされている。

心臓や血圧に現れる医薬品の副作用に関する次の記述のうち誤っているものはどれか。

  1. 循環器系に悪影響を生じるおそれが特に大きい医薬品については高血圧や心臓病等の診断を受けた人では使用しないこととされている。
  2. 鬱血性心不全や心室頻拍は代謝機能の低下によっても、発症するリスクが高まるとされている。
  3. 併用薬との相互作用により副作用を生じた場合原因と考えられる医薬品の使用を中止し、状態によっては医師の診療を受けることが望ましい。
  4. 塩酸ナファゾリンは血圧を下げることがある。
答えを見る
答え
4
<解説> 塩酸ナファゾリン等のアドレナリン作動成分では身体が緊張状態に設定されることにより、瞳孔散大、心拍数増加、血圧上昇、気管支拡張等をきたす。

目に現れる医薬品の副作用に関する次の記述のうち正しい組み合わせはどれか。

  • (a)抗コリン作用がある成分が配合された医薬品の使用によって眼圧低下を起こすことがある。
  • (b)眼圧が上昇すると頭痛や吐き気・嘔吐等の症状が現れることがある。
  • (c)一過性の副作用として瞳孔の散大を起こす成分を服用した場合は、乗り物や機械類の運転操作を避ける必要がある。
  • (d)眼球内の角膜と水晶体の間を満たしている房水が排出されにくくなると、眼圧が低くなって、視力障害を生じる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (a,d)
  5. (b,c)
答えを見る
答え
5
<解説> 房水が排出されにくくなったり、抗コリン作用のある成分を服用したりすると、眼圧が上昇することがある。

皮膚に現れる医薬品の副作用に関する次の記述のうち誤っているものはどれか。

  1. 化学物質、金属等による皮膚刺激に対して皮膚が敏感に反応して、強い痒みを伴う発疹・発赤、腫れ、刺激感が起きることがある。
  2. 接触性皮膚炎はアレルギー性と刺激性に大別される。
  3. かぶれ症状は紫外線に曝されて起こるものがある。
  4. 光線過敏症の症状は医薬品が触れた部分で光が当たった部分の皮膚にのみ生じる。
答えを見る
答え
4
<解説> 光線過敏症の症状は医薬品が触れた部分だけでなく、光が当たった部分の皮膚から全身へ広がり重篤化する場合がある。

arrow_drop_up