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WEB問題集

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第196回:
“主な医薬品とその作用 Part67”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

痔及び外用痔疾用薬に関する次の記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)痔は肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病である。
  • (b)外用痔疾用薬は局所に適用されるもので、全身的な影響を生じることはない。
  • (c)プロカイン塩酸塩は皮膚や粘膜などの局所に適用されるとその周辺の知覚神経に作用して刺激の伝達を可逆的に遮断する作用を示す。
  • (d)痔に伴う痒みを和らげることを目的として、アルクロキサが配合される場合がある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> 外用痔疾用薬は局所に適用されるものであるが、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく全身的な影響を生じることがある。
アルクロキサはアルミニウムクロルヒドロキシアラントイネートの別名で痔による肛門の創傷の治癒を促す効果を期待して用いられる組織修復成分である。

痔の薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか

  • (a)リドカイン塩酸塩は血管収縮による止血効果を期待して用いられる。
  • (b)ヒドロコルチゾン酢酸エステルは痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として配合されることがある。
  • (c)カルバゾクロムは毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合される場合がある。
  • (d)硫酸アルミニウムカリウムは新陳代謝促進、殺菌、抗炎症等の作用を期待して用いられる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
4
<解説> リドカイン塩酸塩は皮膚の粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の伝達を可逆的に遮断する作用を示し、痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
硫酸アルミニウムカリウムは粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として配合されることがある。

泌尿器用薬に配合され、尿量増加を期待して用いられる生薬のうち誤っているものはどれか。

  1. カゴソウ
  2. ウワウルシ
  3. ブクリョウ
  4. キササゲ
  5. モクツウ
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答え
2
<解説> ウワウルシはツツジ科のクマコケモモの葉で経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。

婦人薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)エストラジオールは人工的に合成された女性ホルモン成分である。
  • (b)女性ホルモン成分は妊娠中にも摂取することができる。
  • (c)長期連用により乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もある。
  • (d)月経を促す作用を期待して、サフランやコウブシが用いられることがある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
2
<解説> 女性ホルモンは長期連用により血栓症を生じるおそれがあり、また、乳癌や脳卒中などの発生確率が高まる可能性もある。また妊娠中の摂取によって胎児の先天性異常の発生が報告されているため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。

アレルギーの症状、アレルギー用薬に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)アレルゲンが皮膚や粘膜から体内に入り込むと、その物質を特異的に認識した免疫ブロブリンによって肥満細胞が刺激され、細胞間の刺激の伝達物質を担う生理活性物質であるヒスタミンやプロスタグランジン等の物質が遊離する。
  • (b)プロスタグランジンは周囲の期間や組織の表面に分布する特定の蛋白質と反応することで、血管拡張、血管透過性亢進等の作用を示す。
  • (c)メキタジンはまれに重篤な副作用としてショック、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。
  • (d)抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示す。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
4
<解説> プロスタグランジンは痛みや発熱の原因となる。体の各部位で発生した痛みの信号を増幅させることにより、脳に痛みを強く認識させたり、視床下部の温熱中枢に作用して体温を上げたりする働き等がある。
ヒスタミンは血管拡張(血管の容積が拡張する)、血管透過性亢進(血漿蛋白質が組織中に漏出する)等の作用を示す。

鼻炎用点鼻薬の配合成分に関する次の記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)テトラヒドロゾリン塩酸塩は交感神経系を刺激して鼻粘膜を通っている血管を収縮させることにより、鼻粘膜の充血や腫れを和らげる。
  • (b)セチルピリジニウム塩化物は、ヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状を緩和する。
  • (c)クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示す。
  • (d)グリチルリチン酸二カリウムは鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として配合されている場合がある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
4
<解説> セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分で、細菌による二次感染を防止することを目的として配合されている場合がある。
グリチルリチン酸二カリウムは鼻粘膜の炎症を和らげることを目的として配合されている場合がある。

次の点眼薬に配合される成分に関する記述で正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)メチル硫酸ネオスチグミンは結膜を通っている血管を収縮させて目の充血を除去することを目的として配合されている場合がある。
  • (b)イプシロンーアミノカプロン酸は目の調節機能を改善する効果を期待して用いられる。
  • (c)結膜や角膜の乾燥を防ぐことを目的として、コンドロイチン硫酸ナトリウムが用いられる。
  • (d)炎症を生じた眼粘膜の組織修復を促す作用を期待して、アラントインが配合されている場合がある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
2
<解説> メチル硫酸ネオスチグミンはコリンエステラーゼの働きを抑える作用を示し、毛様体におけるアセチルコリンの働きを助けることで、目の調節機能を改善する目的で用いられる。イプシロン-アミノカプロン酸は炎症物質の生成を抑える作用を示し、目の炎症を改善する効果を期待して用いられる。

一般用医薬品の点眼薬について、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 抗炎症作用を示す成分として、ベルベリン硫酸塩が配合されている場合がある。
  2. ヒアルロン酸ナトリウムは有効成分としてではなく、添加物(粘稠剤)として用いられる。
  3. スルファメトキサゾールは細菌感染による結膜炎や、真菌の感染に対する効果を期待して用いられる。
  4. ホウ酸は洗眼薬として用時水に溶解し、結膜嚢の洗浄・消毒に用いられたり、その抗菌作用による防腐効果を期待して点眼薬の添加物として配合されることもある。
  5. 涙液の主成分は電解質であるため、配合成分として塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素ナトリウム等が用いられる。
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答え
3
<解説> スルファメトキサゾールは細菌感染(ブドウ球菌や連鎖球菌)による結膜炎やものもらい(麦粒腫)眼瞼炎などの化膿性の症状の改善を目的として用いられるが、すべての細菌に対して効果があるというわけではなく、また、ウイルスや真菌の感染に対する効果はない。

皮膚に用いる薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)クロトリマゾールは角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。
  • (b)塩化カルプロニウムは末梢組織においてアセチルコリンに似た作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。
  • (c)クロタミトンは皮膚に軽い灼熱感を与えることで痒みを感じにくくさせる効果を期待して用いられることがある。
  • (d)ピロキシリンは切り傷、擦り傷、掻き傷等の創傷面の痛みや、湿疹、皮膚炎、かぶれ、あせも等による皮膚の痒みを和らげることを目的として配合される場合がある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
4
<解説> クロトリマゾールはイミダゾール系抗真菌成分で皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
ピロキシリンは創傷面に薄い皮膜を形成して保護することを目的として用いられる皮膚保護成分である。

歯痛薬や歯槽膿漏薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)歯周組織の炎症を和らげることを目的として、リゾチーム塩酸塩が内服薬に用いられる。
  • (b)コラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、ビタミンEが配合されている場合がある。
  • (c)殺菌消毒成分としてのオイゲノールが抗炎症、局所麻酔等の作用も期待されて配合されることがある。
  • (d)炎症を起こした歯周組織から出血を抑える作用を期待してビタミンK2が内服薬に配合されることがある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
4
<解説> 毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、ビタミンCが配合される。また出血を抑える作用を期待して用いられるのはビタミンK1である。

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