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WEB問題集

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第147回:
“人体の働きと医薬品 Part25”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

口腔、咽頭、食道に関する記述の正誤について、間違っているものを1つ選びなさい。

  1. 唾液には、デンプンを分解する消化酵素が含まれ、また、味覚の形成にも重要な役割をもつ。
  2. 唾液は、リゾチーム等の殺菌・抗菌物質を含んでおり、口腔粘膜の保護・洗浄、殺菌等の作用がある。
  3. 飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に閉じることにより、飲食物が気管等へ流入せずに食道へと送られる。
  4. 食道には、消化液の分泌腺があり、食物は分泌された消化液で分解されながら、重力の作用により、食物が胃へと送られる。
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答え
4
<解説> 重力の作用により、食物が胃へと送られるのではなく、食道の運動によって胃に送られる。

骨格系に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 骨の基本構造は、主部となる骨質、骨質表面を覆う骨膜、骨質内部の骨髄の3組織からなる。
  2. 骨組織を構成する無機質は、炭酸カルシウムやリン酸カルシウム等の石灰質からなる。
  3. 骨は成長が停止した後も、一生を通じて破壊と修復が行われている。
  4. 無機質は骨に硬さを与え、有機質は骨の強靭さを保つ。
  5. 関接周囲を包む膜の外側には靱帯があって骨を連結し、関接部を補強している。
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答え
1
<解説> 骨の基本構造は骨質、骨膜、骨髄と関節軟骨の4組織からなる。

筋組織に関する以下の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 心筋の筋線維には骨格筋のような横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。
  2. 随意筋は自律神経系に支配されているのに対して、不随意筋は体性神経系で支配されている。
  3. 筋組織のうち、横紋筋と平滑筋は意識的にコントロールできる随意筋であるが、心筋は意識的にコントロールできない不随意筋である。
  4. 骨格筋の疲労は、運動を続けることでエネルギー源として蓄えられているグリコーゲンが減少し乳酸が蓄積して筋組織の収縮性が高まる現象である。
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答え
1
<解説> 2 不随意筋は自律神経に支配され、随意筋は体性神経に支配されている。
3 心筋は意識的にコントロールできない不随意筋であるが平滑筋も不随意筋である。
4 骨格筋の疲労はグリコーゲンが減少し、乳酸が蓄積して筋線維の収縮性が低下する現象である。

脳に関する以下の記述について、(   )に入れるべき字句の正しい組み合わせを選びなさい。

脳における細胞同士の複雑かつ活発な働きのため、脳の重さは体重の約( a )%に過ぎないにもかかわらず、酸素の消費量は全身の約( b )%、ブドウ糖の消費量は全身の( c )%、血液の循環量は心拍出量の約15%と多い。

  1. (a)3, (b)10, (c)25
  2. (a)5, (b)20, (c)25
  3. (a)10, (b)10, (c)30
  4. (a)5, (b)15, (c)15
  5. (a)3, (b)5, (c)20
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答え
2
<解説> 身体を構成する細胞は嫌気的にあるいは好気的にエネルギーを生成している。脳の細胞は好気的方法によってのみエネルギーを生み出しているので、血液の循環量比率よりも、多くのブドウ糖を消費することになる。

薬の吸収に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)消化管での吸収は、食事や他の医薬品の作用によって吸収量や吸収速度が影響を受けやすい。
  • (b)坐剤は肛門から挿入すると有効成分が直腸内で吸収され、内服薬と同様に肝臓を経由し循環血液中に入る。
  • (c)一般用医薬品では現在のところ点鼻薬で全身作用を目的とするものはなく、鼻腔粘膜への局所作用を目的とするもののみである。
  • (d)内服薬は、多くの場合、小腸で有効成分が溶出し吸収される。

  1. (a,b)
  2. (b,c)
  3. (a,d)
  4. (b,d)
  5. (a,c)
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答え
5
<解説> (b) 坐剤は有効成分が容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。循環血液中に入った成分は、始めに肝臓を経由しないため、肝臓で代謝を受けることなく全身へ巡る。
(d) 内服薬の有効成分は腸溶性製剤のようなものを除き多くの場合胃で有効成分が溶け出し、吸収は主として小腸でなされる。

薬の代謝に関する以下の記述のうち、誤っているものを選びなさい。

  1. 医薬品の成分によっては、未変化体又は代謝物が胆汁中に分泌され、糞便中に混じって排泄されるものもある。
  2. 循環血液中に移行した成分は、未変化体又はその代謝物が腎臓で濾過され、大部分は尿中に排泄される。
  3. 医薬品の成分は血液中で血漿蛋白質と結合した複合体の状態で、肝細胞内の酵素系の働きにより代謝を受ける。
  4. 複数の医薬品を併用したときには血液中に複数の医薬品成分が存在することになるが、血漿蛋白質の量はそれに応じて変化しないため、複合体を形成していない分子の割合が増すことになり、代謝や排泄に影響が生じ、効き目が強く、副作用を起こしやすくなる。
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答え
3
<解説> 循環血液中に移行した医薬品の成分は、主として肝細胞内の酵素系の働きで代謝を受ける。ほとんどの場合、医薬品の成分は血液中で血漿蛋白質と結合した複合体を形成していて、血漿蛋白との結合と遊離を繰り返している。複合体を形成している分子には酵素が作用しないため、一度に代謝されてしまうことはなく、徐々に代謝されていくこととなる。

医薬品の剤型に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. カプセル剤はカプセル内に散剤や顆粒剤、液剤などを充填した剤型であり、内服用の医薬品として広く用いられている。
  2. 適用した部位の状態に合わせて、適用部位を水から遮断する場合等には軟膏剤を用い、水で洗い流しやすくする場合等ではクリーム剤を用いることが多い。
  3. 口腔内崩壊錠は口の中で唾液によって速やかに解けるが、その後必ず、うがいをしなければならない。
  4. 内用液剤は固形製剤よりも、服用した後比較的速やかに消化管から吸収される特長がある。
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答え
3
<解説> 口腔内崩壊錠は口の中で溶かした後に唾液と一緒に飲み込むことができる。うがいをする必要はない。

皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群。以下「SJS」という。)、中毒性表皮壊死症(ライエル症候群。以下「TEN」という。)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から選びなさい。

  • (a)SJSは高熱を伴って、発疹・発赤、火傷様の水泡等の激しい症状が、比較的短時間に全身の皮膚、口、目の粘膜に現れる病態である。
  • (b)TENは、SJSと関連のある病態と考えられており、SJSの症例の多くがTENの進展型とみられる。
  • (c)TENもSJSと同様、現状では発症機序は明確にされておらず、発症を予測することは困難である。
  • (d)SJSとTENはともに原因と考えられる医薬品の服用後3日以内に発症することが多いが、1ヶ月以上たってから起こることもある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
3
<解説> TENの症例の多くがSJSの進展型とみられる。TENもSJSも原因と考えられる医薬品服用後2週間以内に発症することが多いが、1ヶ月以上たってから起こることもある。

以下のうち医薬品の使用によって生じる肝機能障害の症状として誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 全身の倦怠感
  2. 皮膚や白目が黄色くなる
  3. 皮膚の掻痒感
  4. 吐き気
  5. むくみ
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答え
5
<解説> 主な症状としては上記1~4のほかに発熱、発疹、又過剰なビリルビンが尿中に排出され尿の色が濃くなることもある。

偽アルドステロン症に関する以下の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 体内にナトリウムと水が貯留し、体からカリウムが失われたことに伴う症状である。
  2. 尿量の減少、手足の脱力、しびれ、倦怠感、頭痛、むくみ、喉の渇き、吐き気、嘔吐などがみられる。
  3. 体が小柄な人や高齢者において生じやすい。
  4. アルドステロンは腎臓において原尿中のカリウムを再吸収し、ナトリウムの排出を亢進するが、偽アルドステロン症はアルドステロン分泌が増えていないにもかかわらず同様の症状を引き起こす。
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答え
4
<解説> 副腎皮質ではアルドステロンというホルモンが産生・分泌されており、腎臓において、原尿中のナトリウムを再吸収し、原尿中へのカリウムの排出を亢進する。

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