登録販売者.com

ログイン 無料登録

WEB問題集

WEB問題集

第214回:
“主な医薬品とその作用 Part73”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

かぜの発症と諸症状、かぜ薬の働きに関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)かぜの症状は生体にもともと備わっている免疫機構によってウイルスが排除されれば自然に治る。
  • (b)かぜ薬にはウイルスの増殖を抑えたり、体内から取り除くものがある。
  • (c)かぜの症状がはっきりしている場合にはかぜ薬よりも解熱鎮痛薬、鎮咳去痰薬、鼻炎用内服薬等を選択することが望ましい。
  • (d)インフルエンザはかぜの一種で、ウイルスによる感染力が強く、重症化しやすい呼吸器感染である。

  1. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  2. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
答えを見る
答え
3
<解説> かぜ薬にウイルスの増殖を抑えたり体内から取り除いたりするものはない。
インフルエンザはかぜと同様、ウイルスの呼吸器感染によるものであるが、感染力が強く重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。

かぜ薬に配合される成分のうち、抗ヒスタミン成分に該当しないものはどれか。

  1. メキタジン
  2. カルビノキサミンマレイン酸塩
  3. クレマスチンフマル酸塩
  4. ヨウ化イソプロパミド
  5. ジメンヒドリナート
答えを見る
答え
4
<解説> ヨウ化イソプロパミドは鼻水、くしゃみを抑えることを目的として配合される抗コリン成分である。抗コリン成分は副交感神経系の求心路(末梢→中枢)を遮断することにより、くしゃみ中枢の興奮を抑制し、くしゃみを鎮める。また副交感神経系の遠心路(中枢→末梢)を遮断することにより、鼻腺の働きを抑制し、鼻水の分泌を抑えている。

かぜの症状の緩和に用いられる漢方処方製剤のうち、マオウを含むものの組み合わせはどれか。

  • (a)葛根湯
  • (b)半夏厚朴湯
  • (c)小柴胡湯
  • (d)小青竜湯

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
答えを見る
答え
5
<解説> かぜ薬に配合される漢方処方成分又は単独でかぜの症状の緩和に用いられる漢方処方製剤に葛根湯、麻黄湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、小青竜湯、桂枝湯、香蘇散、半夏厚朴湯、麦門冬湯があり、半夏厚朴湯以外はカンゾウが含まれ、麻黄湯、葛根湯、小青竜湯にはマオウが含まれている。

痛みや発熱が起こる仕組み、解熱鎮痛薬の働きに関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 痛みは一般に、病気や外傷に対する警告信号として、発熱は細菌やウイルス等の感染に対する生体の防御機能の一つとして引き起こされる。
  2. 月経痛は月経そのものが起こる過程にプロスタグランジンが関わっていることから、解熱鎮痛薬の効能・効果に含まれている。
  3. 腹痛を含む痙攣性の内臓痛についても、解熱鎮痛薬は効果がある。
  4. 病気や外傷のときは、体内でプロスタグランジンの産生が活発になり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、その痛みの信号を増幅させ、温熱中枢に作用して、通常よりも高く体温が調節されるようにする。
答えを見る
答え
3
<解説> 腹痛を含む痙攣性の内臓痛については発生の仕組みが異なるため、解熱鎮痛の効果は期待できない。

鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)乗り物酔いの消化管の緊張を低下させる目的で、ブロムワレリル尿素が配合されている場合がある。
  • (b)ジフェンヒドラミンテオクル酸塩は専ら乗り物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。
  • (c)ジフェニドール塩酸塩は内耳にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す抗めまい成分である。
  • (d)プロメタジンテオクル酸塩は他の抗ヒスタミン成分と比べて、作用が現れるのが遅く持続時間が長い。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (b,c)
答えを見る
答え
5
<解説> ブロムワレリル尿素は乗り物酔いに対する不安や緊張などを和らげることを目的として用いられる。
 プロメタジンテオクル酸塩等プロメタジンを含む成分については、外国において、乳幼児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。

呼吸器官に作用する薬に含まれる成分とその成分の配合目的に関する記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)ノスカピン塩酸塩 : 中枢神経に作用して咳を抑える成分
  • (b)グアイフェネシン : 気道の炎症を和らげる抗炎症成分
  • (c)メトキシフェナミン塩酸塩 : 気管支を拡張させる成分
  • (d)ジプロフィリン : 痰の切れをよくする成分

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
答えを見る
答え
3
<解説> グアイフェネシンは気道粘膜からの分泌を促進する作用を示す成分である。
ジプロフィリンは自律神経を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる成分である。

口腔咽喉薬や含嗽薬に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. グルコン酸クロルヘキシジンが配合された含嗽薬では口腔内に傷やひどいただれのある人では強い刺激を生じるおそれがあるため使用を避ける必要がある。
  2. ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺疾患の診断を受けた人ではその治療に影響を及ぼす可能性がある。
  3. のどの粘膜を刺激から保護する成分として、マレイン酸クロルフェニラミンが配合されている場合がある。
  4. 生薬成分であるラタニアやミルラが咽頭粘膜をひきしめる収斂作用等を期待して配合されている場合がある。
答えを見る
答え
3
<解説> のどの粘膜を刺激から保護する成分として、グリセリンが配合されている場合がある。日本薬局方収載の複方ヨード・グリセリンはグリセリンにヨウ化カリウム、ヨウ素、ハッカ水、液状フェノール等を加えたもので、のどの患部に塗布して殺菌・消毒に用いられる。

腸の薬とその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)腸内細菌のバランスを整えることを目的として、ビフィズス菌、アシドフィルス菌、ラクトミン、乳酸菌、酪酸菌等の生菌成分が用いられる。
  • (b)トリメブチンマレイン酸塩は消化管の平滑筋を支配している自律神経に働いて、消化管の運動を調整する作用があるとされる。
  • (c)アルブミンタンニン酸塩は卵に含まれる蛋白質から精製された成分であるため、鶏卵アレルギーのある人では使用を避ける必要がある。
  • (d)腸内の異常発酵等によって生じた有害な物質を排出させることを目的として、塩酸ロペラミドが配合されている場合がある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
答えを見る
答え
1
<解説> アルブミンタンニン酸塩は牛乳に含まれる蛋白質(カゼイン)から精製された成分であるため、牛乳にアレルギーのある人では使用を避ける必要がある。

次の滋養強壮保健薬に配合される成分に関する記述について、当てはまる成分はどれか。

 筋肉や脳、心臓、目、神経等からだのあらゆる部分に存在し細胞の機能が正常に働くために重要な物質である。肝臓機能を改善する働きがあるとされる。

  1. ヘスペリジン
  2. アスパラギン酸ナトリウム
  3. アミノエチルスルホン酸
  4. システイン
  5. グルクロノラクトン
答えを見る
答え
3
<解説> アミノエチルスルホン酸はタウリンとも呼ばれる。

次の小児の疳を適応症とする主な漢方処方製剤の中でカンゾウを含まないものはどれか。

  1. 柴胡加竜骨牡蛎湯
  2. 桂枝加竜骨牡蛎湯
  3. 抑肝散
  4. 抑肝散加陳皮半夏
答えを見る
答え
1
<解説> 柴胡加竜骨牡蛎湯はカンゾウを含まない。上記のいずれも小児の夜泣きに用いる場合1週間くらい使用しても症状の改善が見られないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等の対応が望まれる。

arrow_drop_up