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WEB問題集

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第215回:
“主な医薬品とその作用 Part74”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

胃の不調に用いる成分に関する記述のうち正しい正誤の組み合わせはどれか。

  • (a)合成ヒドロタルサイトは中和反応によって胃酸の働きを弱めることを目的として用いられる。
  • (b)ユウタンは胆汁の分泌を促す作用があり、消化を助ける効果を期待して用いられる。
  • (c)胃粘膜保護・修復成分であるスクラルファートは体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。
  • (d)過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して、塩酸ピレンゼピンが配合されている場合がある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
4
<解説> セトラキサート塩酸塩は荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して用いられるが、体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では生じた血栓が分解されにくくなることが考えられる。

殺菌消毒成分に関する記述のうち誤っているものはどれか。

  1. クレゾール石鹸液は結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
  2. エタノールはアルコール分が微生物の蛋白質を変性させ、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。
  3. 次亜塩素酸ナトリウムは強い酸化力により一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用をしめすが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
  4. クロルヘキシジングルコン酸塩は細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスには効果がない。
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答え
3
<解説> 次亜塩素酸ナトリウムに代表される塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、人体の消毒には用いられない。

殺虫剤の成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)フェノトリンはピレスロイド系の殺虫成分で人体に直接適用される唯一の殺虫成分である。
  • (b)メトプレンの忌避作用は、虫が一般にこの物質のにおいを嫌うためと考えられている。
  • (c)ジフルベンズロンは脱皮時の新しい外殻の形成を阻害して、幼虫の正常な脱皮をできなくする。
  • (d)ジクロスボスはコリンエステラーゼと結合してその働きを阻害することで殺虫作用を示す。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
3
<解説> メトプレンは幼虫が蛹になるのを妨げる。フェノトリンはシラミの駆除を目的とする場合人体に直接使用する事がある。
ディートは忌避成分としては最も効果的で、持続性も高いが、その忌避作用は虫がこの物質の臭いを嫌うためと考えられている。

次の記述にあてはまる漢方処方製剤はどれか。

胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血症で、手足が冷えやすい人における、胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適すとされる。まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることが知られている。

  1. 人参湯
  2. 六君子湯
  3. 麻子仁丸
  4. 三黄瀉心湯
  5. 温清飲
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答え
2
<解説> 1は胃腸虚弱等、3は便秘等、4は高血圧に伴う諸症状等、5は月経困難等に適すとされている。

解熱鎮痛成分に関する記述について、誤っているものはどれか。

  1. アセトアミノフェンは中枢でのプロスタグランジン産生を抑えることにより、解熱鎮痛作用を示す。他の解熱鎮痛成分と比較して胃腸障害が少なく、空腹時に服用できる。
  2. アスピリンには他の解熱鎮痛成分と比べて、胃腸障害が起こりやすいが、血液を凝固しにくくさせる作用がある。
  3. イブプロフェンは解熱や鎮痛作用が比較的強いが、抗炎症作用は弱いとされ、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。
  4. イソプロピルアンチピリンは一般用医薬品の中の唯一ピリン系解熱成分である。解熱鎮痛作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いとされている。
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答え
3
<解説> イブプロフェンはアスピリン等に比べて胃腸への影響が少なく、抗炎症作用も示すことから、頭痛、咽頭痛、月経痛、腰痛等に使用されることが多い。一般用医薬品では小児向けの製品はない。

鎮咳去痰薬の配合成分に関する記述のうち、正しいものはどれか。

  1. コデインリン酸塩は妊娠中に摂取された場合、胎盤関門を通過しないことが知られている。
  2. ノスカピンは延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える麻薬性鎮咳成分である。
  3. トリメトキノール塩酸塩は、副交感神経を刺激して、気管支を拡張させる作用がある。
  4. ジプロフィリンは自律神経を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ気管支を拡張させる作用を示す。
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答え
4
<解説> コデインリン酸塩は妊娠中に摂取された場合、一部が胎盤関門を通過して胎児へ移行することが知られている。
ノスカピンは中枢神経に作用する非麻薬性の鎮咳成分である。
トリメトキノール塩酸塩はアドレナリン作動成分であり、交感神経を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。

胃の薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)制酸成分のうちマグネシウムを含む成分については、透析療法を受けている人では長期の使用を避ける必要がある。
  • (b)ピレンゼピン塩酸塩は過剰な胃液の分泌を抑える作用を期待して配合されている場合がある。
  • (c)テプレノンは胃粘膜保護修復成分として用いられるが、まれに重篤な副作用として、肝機能障害を生じることがある。
  • (d)スクラルファートは体内で代謝されてトラネキサム酸を生じることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では、治療を行っている医師等に相談することが望ましい。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
2
<解説> アルミニウムを含む成分の長期間服用した場合、アルミニウム脳症、及びアルミニウム骨症を引き起こしたとの報告がある。体内で代謝されてトラネキサム酸を生じるのはセトラキサート塩酸塩である。

アレルギー用薬の配合成分、漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)メキタジンは肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。
  • (b)クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト等のよる鼻アレルギーの症状の緩和を目的として配合される。
  • (c)ナファゾリン塩酸塩の配合された点鼻薬は、過度に使用されると鼻粘膜の血管が反応しなくなり、逆に血管が拡張して二次充血を招き鼻づまりがひどくなりやすい。
  • (d)葛根湯加川?辛夷は蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびに適すとされるが、胃腸の弱い人では、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることが知られている。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  3. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
2
<解説> 蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁炎桃炎、にきびに適すとされているのは荊芥連翹湯である。

妊娠検査薬に関する記述の正誤について正しい組み合わせはどれか。

  • (a)妊娠検査薬は妊娠の早期判定の補助として尿中のhCGの有無を調べるものであり、その結果をもって直ちに妊娠しているか否かを断定することはできない。
  • (b)妊娠検査薬で陽性であった場合、正常な妊娠であることが断定できる。
  • (c)ホルモン剤を使用している人や絨毛細胞が腫瘍化している場合はhCGが分泌されることはない。
  • (d)尿中hCGの検出反応は温度の影響を受けることは無い。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
4
<解説> 経口避妊薬や更年期障害治療薬などのホルモン剤を使用している人では、妊娠していなくても尿中hCGが検出されることがある。又、尿中hCG検出反応はhCGと特異的に反応する抗体や酵素を用いた反応であるため温度の影響を受けることがある。
 妊娠が成立していたとしても、正常な妊娠か否かについては、妊娠検査薬による検査結果では判別できないので、妊娠週数が進むままに漫然と過ごすのではなく、早期に医師の診断を受けることが望ましい。

次の記述に当てはまる殺菌消毒成分はどれか。

含有成分の酸化作用により、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石鹸等と併用する場合には石鹸をよく洗い落としてから使用することが望ましい。

  1. ポピドンヨード
  2. オキシドール
  3. ベンザルコニウム塩化物
  4. アクリノール
  5. フェノール
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答え
1
<解説> ヨウ素系殺菌消毒成分はヨウ素による酸化作用により、殺菌消毒作用を示す。

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