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WEB問題集

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第185回:
“主な医薬品とその作用 Part64”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

以下の症状等に対する一般的な対応の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)打撲、捻挫はまず患部を安静に保ち、次に内出血や痛みがあるうちは、氷嚢などを用いて、冷やすことが重要である。冷やすことにより、内出血を最小限にし、痛みの緩和が図られてくる。また患部が腫れてくるが、弾性包帯やサポーターで圧迫せず、心臓よりも高くしておくと効果的とされている。
  • (b)湿疹、皮膚炎は皮膚を清潔に保つため、毎日の入浴やシャワーが推奨される。また外皮用薬を使用する際には、適用する皮膚表面に汚れや皮脂が多く付着していると有効成分の浸透性が低下するため、患部を清浄にしてから使用することが重要である。
  • (c)みずむしが原因でじゅくじゅくと湿潤している患部には、一般的に軟膏又はクリームが適していて、皮膚が硬く角質化している部分には液剤が適している。
  • (d)にきび、吹き出物は洗顔等により皮膚を清浄に保つことが基本とされている。吹き出物を潰し、膿を出すことで早く治癒するといわれている。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  4. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
3
<解説> 打撲や捻挫に対しては、腫れている幹部を締めすぎない程度に圧迫し、心臓より高くしておくと良いとされている。『安静、冷却、圧迫、挙上』が基本である。
にきび、吹き出物は潰したり無理に膿を出そうとすると、炎症を悪化させて皮膚の傷を深くして跡が残りやすくなる。

歯槽膿漏及びその薬に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 歯と歯肉の境目にある溝では細菌が繁殖しやすく、歯肉に炎症を起こすことがある。歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がると歯槽膿漏となる。
  2. 歯槽膿漏の内服薬には歯周組織の炎症を和らげることを目的としてフィトナジオンが配合されている場合がある。
  3. 歯槽膿漏の内服薬にはコラーゲン代謝を改善して炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、ビタミンCが配合されている場合がある。
  4. 歯肉溝での細菌の繁殖を抑えることを目的として、イソプロピルメチルフェノール、チモール等が配合されている場合がある。
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答え
2
<解説> フィトナジオン(ビタミンK1)は炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、血液の凝固機能を正常に保つ働きがある。歯周組織の炎症を和らげる目的ではリゾチーム塩酸塩が用いられる。

ニコチンの作用及び禁煙補助剤に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 習慣的な喫煙により、喫煙しないと次第に体の調子が悪く感じられるようになり、喫煙習慣からの離脱が困難になる。
  2. ニコチン置換療法は、ニコチンの摂取方法を喫煙以外に換えて離脱症状の軽減を図りながら徐々に摂取量を減らし、最終的にニコチン摂取をゼロにする方法である。
  3. 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収を亢進するため、コーヒーや炭酸飲料など口腔内を酸性にする食品を摂取した後しばらくは使用を避けることとされている。
  4. ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示し、アドレナリン作動成分が配合された医薬品との併用により、その作用を増強させるおそれがある。
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答え
3
<解説> 口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下する。

滋養強壮保健薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)滋養強壮保健薬の効能効果の範囲は、滋養強壮、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給等に限定されている。
  • (b)カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ等の生薬成分については、医薬部外品においても認められている。
  • (c)滋養強保健壮薬は体調の不調を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善又は予防等を目的として、ビタミン成分、カルシウム、アミノ酸、生薬成分が配合された医薬品である。
  • (d)ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものではなく、過剰摂取により過剰症を生じるものもある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
  4. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
4
<解説> 滋養強壮保健薬の効能効果は上記の他に神経痛、筋肉痛、関節痛、しみ・そばかす等のような特定部位の症状に対する効能・効果についても認められている。
 カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウ等の生薬成分については、医薬品においてのみ認められている。医薬部外品の保健薬は配合成分や分量は人体に対する作用が緩和なものに限られている。

滋養強壮保健薬に配合される成分に関する記述について、誤っているものはどれか。

  1. ビタミンKは腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける栄養素である。
  2. ビタミンEは下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされている。
  3. ビタミンB6は蛋白質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
  4. システインは皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働き、また肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドと直接反応して代謝を促す働きがあるとされる。
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答え
1
<解説> 腸管でのカルシウムの吸収及び尿細管でのカルシウムの再吸収を促して、骨の形成を助けるのはビタミンDである。

漢方処方製剤の用法用量において、適用年齢の下限が設けられていない場合があるが、そのような場合であっても使用しないこととされている年齢はどれか。

  1. 生後1ヶ月未満
  2. 生後3ヶ月未満
  3. 生後6ヶ月未満
  4. 1歳未満
  5. 3歳未満
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答え
2
<解説> 漢方処方製剤は 漢方独自の「証」に基づいて用いることが、有効性および安全性を確保するために重要です。

うおのめ、たこ、いぼに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)うおのめは、角質の芯が皮下組織にくい込んでいるため圧迫されると痛みを感じる。
  • (b)たこは角質層の一部が単純に肥厚したもので芯がなく通常痛みは伴わない。
  • (c)いぼは表皮が隆起した小型の良性の腫瘍で、ウイルス性のいぼと老人性いぼに大別される。
  • (d)ウイルス性のいぼは通常1~2ヶ月で自然寛解することが多い。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (b,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> うおのめは角質の芯が真皮にくい込んでいる。ウイルス性のいぼは通常1~2年で寛解する。

殺菌消毒の誤用、事故等による中毒への対処に関する以下の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 誤って飲み込んだ場合応急処置として、通常は多量の牛乳などを飲ませるが、手元に何もないときはまず水を飲ませる。
  2. 誤って眼に入った場合、顔を横に向けて上から水を流すか、水道水の場合には弱い流れの水で洗うことにより、流水で十分洗眼する。
  3. 誤って皮膚に付着した場合、流水をかけながら着衣をとり、石鹸を用いて流水で皮膚を十分に水洗する。アルカリ性の場合には特に念入りに水洗し、中和剤を用いると良い。
  4. 誤って吸入した場合、意識がない場合は新鮮な空気の所へ運び出し、人工呼吸などをする。
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答え
3
<解説> 誤って皮膚に付着した場合酸やアルカリは早期の十分な水洗がなされることが重要であり、特にアルカリ性の場合には念入りに水洗する。眼に入った場合も同様、中和剤は用いない。

殺虫剤・忌避剤に含まれる成分について、正しい組み合わせはどれか。

  1. カーバメイト系殺虫成分 ― オルトジクロロベンゼン
  2. 有機塩素系殺虫成分 ― メトプレン
  3. ピレスロイド系殺虫成分 ― フェノトリン
  4. 昆虫成長阻害成分 ― メトキサジアゾン
  5. 有機リン系殺虫成分 ― プロポクスル
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答え
3
<解説> メトプレンは昆虫成長阻害成分である。
オルトジクロロベンゼンは有機塩素系殺虫成分、メトキサジアゾンはオキサジアゾール系殺虫成分、プロポクスルはカーバメイト系殺虫成分で有機リン系殺虫成分と同様にコリンエステラーゼの阻害によって殺虫作用を示す。
ピレスロイド系殺虫成分は神経細胞に直接作用して神経伝達を阻害する。

一般用検査薬に関する以下の記述について、誤っているものはどれか。

  1. 妊娠検査薬は尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの有無を調べるものであり、実際に妊娠が成立してから4週前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。
  2. 尿蛋白検査の採尿は原則として早朝尿を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
  3. 尿糖・尿蛋白同時検査の場合、早朝尿の尿を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後(1~2時間)の尿について改めて検査して判断する必要がある。
  4. 血糖検査薬は、一般用医薬品として薬局及び医薬品販売業において取り扱うことが認められていない。
  5. 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
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答え
5
<解説> 通常、尿は弱酸性であるが、食事その他の影響で中性~弱アルカリ性に傾くと正確な検査結果が得られなくなることがある。

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