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WEB問題集

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第166回:
“主な医薬品とその作用 Part57”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

総合感冒薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)かぜ薬に配合される解熱鎮痛成分としては、アスピリン、エテンザミド、サリチルアミド、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン等がある。
  • (b)サリチルアミドはインフルエンザにかかっている可能性がある時は避ける必要がある。
  • (c)かぜを引いた時、とりあえずかぜ薬(総合感冒薬)を選択するのが適切である。
  • (d)かぜ薬はかぜの症状の緩和に加え、ウイルスの増殖を抑え、体内から取り除く作用がある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
1
<解説> (c) かぜであるからといって必ずしも総合感冒薬が選択されるのが、最適ではない。発熱、咳、鼻水など症状がはっきりしている場合には効果的に症状の緩和を図るため解熱鎮痛薬、鎮咳薬、鼻炎用内服薬等が選択されることが望ましい。
(d かぜ薬はウイルスの増殖を抑え、体内から取り除く作用はない。

総合感冒薬を求められたときの対応に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)15歳未満の小児が発熱を訴えているのでインフルエンザの流行時期であったため、アセトアミノフェン入りの総合感冒薬を勧めた。
  • (b)抗ヒスタミン成分が含まれているが同時に眠気を解消する無水カフェインも含まれているため眠気に関する説明を行わなかった。
  • (c)かぜの症状は生体にもともと備わっている免疫機構によってウイルスが排除されれば自然に治るが、咳で眠れないときや、発熱で体力を消耗しそうなときなどに、それらの症状を緩和する。
  • (d)発熱や頭痛を伴って、悪心・嘔吐、下痢等の消化器症状が現れるときはかぜの症状ではない。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
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答え
2
<解説> カフェインは解熱鎮痛成分の鎮痛作用を高める目的としてかぜ薬に配合されることがあるが、カフェインによって、抗ヒスタミン成分の眠気が解消される訳ではない。
15歳未満の小児では水痘、又はインフルエンザにかかっている時はサリチルアミド、エテンザミドについては使用を避ける必要がある。

次の記述はアセトアミノフェンに関するものである。(   )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

主として( a )の作用によって解熱・鎮痛をもたらすと考えられており、( b )作用は期待できない。その分、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は比較的少ないとされ、空腹時に服用できる製品もある。まれに重篤な副作用として( c )を生じることがある。

  1. (a)末梢性, (b)血管拡張, (c)腎障害
  2. (a)中枢性, (b)抗炎症, (c)肝障害
  3. (a)末梢性, (b)抗炎症, (c)肝障害
  4. (a)中枢性, (b)血管拡張, (c)肝障害
  5. (a)末梢性, (b)抗炎症, (c)腎障害
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答え
2
<解説> 内服薬のほか、専ら小児の解熱に用いる製品として、アセトアミノフェンが配合された坐薬もある。

サリチル酸系解熱鎮痛薬であるアスピリンに関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)アスピリンには血液を凝固しにくくさせる作用がある。
  • (b)他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多く、ACE処方の中に含まれている。
  • (c)胎児の影響を考慮して妊娠12週以内の妊産婦は使用を避ける必要がある。
  • (d)まれに重篤な肝機能障害を生じることがある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> ACE処方はアセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドである。エテンザミドは痛みの発生を抑える働きが中心である他の解熱鎮痛成分に比べ痛みの伝わりを抑える働きが優位であるとされている。
アスピリンには血液を凝固しにくくする作用があるため、出産予定日12週以内の使用を避ける必要がある。

胃腸に作用する薬に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 制酸薬は胃粘液分泌を促進する。
  2. 一般用医薬品の中には制酸成分と健胃成分のように相反する作用を目的とする成分が配合されることがある。
  3. 健胃薬は弱った胃の働きを高めることを目的とする医薬品で、唾液や胃液の分泌を促して胃の働きを活発にする作用がある。
  4. 健胃、消化、整腸薬又は、それらの目的を併せ持つものには、医薬部外品として製造販売されている製品もある。
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答え
1
<解説> 制酸薬は胃酸の働きを弱めるもの、胃液の分泌を抑えるもの等が用いられる。

ブロムワレリル尿素に関する記述の正誤について正しい組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)脳の興奮を抑え、痛みを感じやすくする作用を示す。
  • (b)乗物又は機械類の運転操作を避ける必要がある。
  • (c)反復して摂取すると耐性が生じ、効き目が悪くなるおそれがある。
  • (d)胎児障害の可能性があるため、妊婦又は妊娠している可能性のある人は避ける必要がある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
4
<解説> 脳の興奮を抑え、痛みを感じにくくする作用を示す。反復して摂取すると依存性を生じるおそれがある。

鎮暈薬とその成分に関する記述のうち誤っているものを1つ選びなさい。

  1. ジフェニドール塩酸塩は内耳にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用をしめす。
  2. ジメンヒドリナートはサリチル酸ジフェンヒドラミンの一般名で専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。
  3. メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長く専ら乗物酔い防止薬に配合されている。
  4. スコポラミン臭化水素酸塩は消化管からよく吸収され、肝臓で速やかに代謝されるため持続時間が短い。
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答え
2
<解説> ジメンヒドリナートはテオクル酸ジフェンヒドラミンの一般名である。

カフェイン水和物(以下「カフェイン」という。)に関する記述の正誤について正しい組み合わせを選びなさい。

  • (a)胃液分泌を亢進させる作用があり、胃酸過多のある人では使用を避ける必要がある。
  • (b)腎臓での水分の再吸収を抑制するとともに膀胱括約筋を収縮させる働きがあり尿量増加をもたらす。
  • (c)血液-胎盤関門を通過して胎児の心拍数を増加させる可能性がある。
  • (d)心筋を興奮させる作用があり副作用として動悸が現れることがある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
2
<解説> 腎臓での水分の再吸収を抑え、膀胱括約筋を弛緩させる働きがあり、尿量の増加をもたらす。

胃腸鎮痛鎮痙薬に関する記述の正誤について正しい組み合わせを選びなさい。

  • (a)オキセサゼインは局所麻痺作用のほか胃液分泌を亢進させる作用があるとされる。
  • (b)痛みが次第に強くなる原因不明の腹痛が30分以上続く場合には、速やかに医療機関を受診することが望ましい。
  • (c)ロートエキスを配合する胃腸鎮痛鎮痙薬は乗物酔い薬との併用を避ける必要がある。
  • (d)パパベリン塩酸塩は消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮めるが、副作用として眼圧を上昇させることもあることから緑内障の診断を受けた人では医師等に相談する必要がある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
1
<解説> オキセサゼインは胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。精神神経系の副作用として、頭痛、眠気、めまい、脱力感が現れることがある。

小児鎮静薬とその成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)一般的に小児鎮静薬は生薬成分を中心に配合されている。これは作用が穏やかで小さな子供に使用しても副作用がないためである。
  • (b)小児鎮静薬の代表的な配合生薬のゴオウ、ジャコウは緊張や興奮を鎮め、また、血液の循環を促す作用等を期待して用いられる。
  • (c)小児の疳を適応症とする主な漢方処方には構成生薬として、すべてカンゾウを含む。
  • (d)小児の疳を適応症とする生薬製剤ではカンゾウは健胃作用を期待して用いられる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
4
<解説> (a) 小児鎮静薬は生薬成分を中心に配合されているが作用が穏やかで小さな子供に使用しても副作用がないというわけではない。
(c) 柴胡加竜骨牡蛎湯は小児の疳に用いられるがカンゾウを含まない。

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