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WEB問題集

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第167回:
“主な医薬品とその作用 Part58”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

次の記述は胃腸鎮痛鎮痙薬に関するものである。(   )にあてはまる字句として、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。但し同じ記号の(   )には同じ字句が入るものとする。

急な胃腸の痛みは、主として胃腸の過剰な動きによって生じる。消化管の運動は( a )の刺激によって亢進し、また、( a )は胃液分泌( b )にも働く。そのため、( a )の伝達物質である( c )と受容体の反応を妨げることで、その働きを抑える成分が、胃痛、腹痛をしずめることのほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。

  1. (a)交感神経系, (b)抑制, (c)アドレナリン
  2. (a)副交感神経系, (b)亢進, (c)アセチルコリン
  3. (a)交感神経系, (b)亢進, (c)アドレナリン
  4. (a)副交感神経系,(b)抑制, (c)アセチルコリン
  5. (a)副交感神経系, (b)抑制, (c)アドレナリン
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答え
2
<解説> アセチルコリンと受容体の反応を妨げることでその働きを抑える成分が、抗コリン成分である。

鎮咳去痰薬に配合される成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)延髄の咳嗽中枢に作用するものの中にノスカピン、デキストロメトルファン臭化水素酸塩等がある。
  • (b)コデインリン酸塩は胃腸の運動を亢進させる作用を示す。
  • (c)エチルシステイン塩酸塩、カルボシステインなどは痰の粘り気を減少させる働きがある。
  • (d)ジプロフィリンは交感神経を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> コデインリン酸塩は胃腸の運動を低下させ、副作用として便秘を引き起こすことがある。ジプロフィリンは自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支拡張を促す。

鎮咳去痰薬に配合される生薬成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)キョウニンはバラ科のアンズの種子を用いた生薬で、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢・咳嗽中枢を鎮静させる。
  • (b)ゴミシはバラ科のヤマザクラ等の樹皮を用いた生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
  • (c)セネガはマツブサ科のセネガ又はその同族植物の根を用いた生薬で鎮咳作用を期待して用いられる。
  • (d)セキサンはヒガンバナの鱗茎を用いた生薬で去痰作用を期待して用いられる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> ゴミシはマツブサ科のチョウセンゴミシの果実を用いた生薬で鎮咳作用を期待して用いられる。セネガはヒメハギ科のセネガ等の根を用いた生薬で去痰作用を期待して用いられる。

瀉下薬に用いられる成分のうち、小腸刺激性瀉下成分を1つ選びなさい。

  1. センナ
  2. カサントラノール
  3. ピサコジル
  4. ヒマシ油
  5. マルツエキス
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答え
4
<解説> 1,2,3は大腸刺激性瀉下成分、マルツエキスは膨潤性瀉下成分である。

口腔咽喉薬・含嗽薬に関する記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

  1. 含嗽薬は口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるので、全身的な影響を生じない。
  2. ヨウ素系殺菌消毒成分が含有された含嗽薬の使用後にすぐ食事を摂っても、殺菌消毒効果は変わらない。
  3. トローチ剤は有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中で細かく砕いてから、ゆっくり溶かすようにして使用する。
  4. クロルヘキシジングルコン酸塩が配合されたものでは、まれにショック(アナフィラキシー)、アナフィラキシー様症状のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。
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答え
4
<解説> 1 含嗽薬は特に甲状腺疾患を受けた人では全身的な影響を生じやすい。
2 ヨウ素系殺菌消毒成分が含有された含嗽薬の使用後にすぐ食事を摂ると、殺菌消毒効果は失われる。
3 トローチ剤は口中で細かく砕かないで、ゆっくり溶かすようにして使用する。

次の記述は胃粘膜保護・修復成分に関するものである。正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。

  • (a)アズレンスルホン酸ナトリウムはアルミニウムを含む成分であるため透析を受けている人は使用を避ける必要がある。
  • (b)塩酸セトラキサートは体内での代謝産物がトラネキサム酸であることから、血栓のある人、血栓を起こすおそれのある人では医師等に相談することが望ましい。
  • (c)テプレノンはまれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。
  • (d)アルジオキサは排尿困難のある人や緑内障の人には使用しないことが望ましい。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
4
<解説> アルジオキサはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩が配合されたものは副交感神経伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑えるため、排尿困難のある人や緑内障の診断を受けた人では医師等に相談することが望ましい。

次の生薬のうち、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられるものを1つ選びなさい。

  1. カゴソウ
  2. モクツウ
  3. ブクリョウ
  4. ウワウルシ
  5. サンキライ
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答え
4
<解説> 1,2,3,5は尿量増加を期待して配合されている場合がある。

浣腸薬における注入剤の用法等に関する記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

  1. 薬液の放出部を肛門に差し込み、薬液だまりの部分を絞って、薬液を押し込むように注入する。
  2. 薬液を注入した後、長く我慢すると薬液が漏れ出るので、すぐに排便を試みる。
  3. 注入するときはゆっくりと押し込み、注入が終わったら放出部をゆっくりと抜き取る。
  4. 半量を使用する場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので、使用後は廃棄する。
  5. 浸透圧の差を利用して腸管壁から水分を取り込んで排便を促す効果がある。
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答え
2
<解説> 薬液を注入した後すぐに排便を試みると、薬液のみが排出されて効果が十分得られないことから、便意が強まるまでしばらく我慢する。

駆虫薬に関する記述の正誤について正しい組み合わせを選びなさい。

  • (a)一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫と条虫である。
  • (b)サントニンは回虫の自発運動を抑える作用をしめす。
  • (c)カイニン酸は回虫に痙攣を起こさせる作用をしめす。
  • (d)パモ酸ピルビニウムは寄生虫の呼吸や栄養分の代謝を抑えて殺虫成分を示す。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
1
<解説> 一般用医薬品の駆虫薬の対象は回虫と蟯虫である。パモ酸ピルビニウムは蟯虫の駆除に用いられる。

心臓の働き及び心臓に作用する薬に関する記述のうち、正しいものの組み合わせを選びなさい。

  • (a)ジャコウは強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
  • (b)ゴオウは微量で強い強心作用を示し、皮膚や粘膜に触れると局所麻痺作用を示す。
  • (c)ロクジョウはシカ科のシベリアジカ等の雄の幼角を用いた生薬で、強心作用のほか、強壮、血行促進等の作用があるとされる。
  • (d)リュウノウはウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の作用があるとされる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,c)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> ゴオウはウシの胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の作用があるとされる。リュウノウはフタバガキ科のリュノウジュの樹幹の空隙に析出する精油の結晶を用いた生薬で、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。

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