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WEB問題集

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第315回:
“人体の働きと医薬品 Part53”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

脳や神経系の働きに関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  • (a)延髄には、心拍数を調節する心臓中枢、呼吸を調節する呼吸中枢がある。
  • (b)中枢神経系は、脳と脊髄から構成される。
  • (c)目の瞳孔は、交感神経への刺激により収縮する。
  • (d)局所(腋窩等)に分布するアポクリン腺を支配する交感神経線維の末端ではノルアドレナリンが神経伝達物質として放出される。

  1. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
3
<解説> c 目の瞳孔は、交感神経への刺激により拡大する。

医薬品の作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  • (a)循環血液中に移行した有効成分は、血流によって全身の組織・器官へ運ばれて作用するが、多くの場合、標的となる細胞に存在する受容体などのタンパク質と結合し、その機能を変化させることで薬効や副作用を現す。
  • (b)腎機能が低下した人では、正常の人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。
  • (c)内服した医薬品が全身作用を現わすまでには、消化管からの吸収、代謝と作用部位への分布という過程を経るため、ある程度の時間が必要であるのに対し、局所作用は、医薬品の適用部位が作用部位である場合が多いため、反応は比較的速やかに現れる。

  1. (a)正, (b)誤, (c)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)誤
  5. (a)誤, (b)誤, (c)正
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答え
2
<解説> 血液中の薬は、ほとんどの場合、血漿タンパク質と結合しています。作用を発現したり、代謝、排泄されるのは結合していないものだけ。という事も合わせて覚えておきましょう。

医薬品の有効成分の吸収に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  • (a)消化管における有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物や他の医薬品の作用によって影響を受ける。
  • (b)坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収され、容易に循環血液中に入り、初めに肝臓で代謝を受けてから全身に分布する。
  • (c)一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品の有効成分を取り込む現象である。
  • (d)医薬品の薬効と副作用を理解するには、薬物動態に関する知識が不可欠である。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
4
<解説> b 坐薬には局所作用の坐薬と全身作用の坐薬があります。この場合は全身作用の坐薬であり、 全身作用の坐薬は内服薬と異なり肝臓で代謝を受けることなく全身に分布します。
c 一般に、消化管からの吸収は、濃度が高い方から低い方へ受動的に拡散していく現象です。

医薬品の有効成分の代謝及び排泄に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  • (a)経口投与後、消化管で吸収された有効成分は、全身循環に入る前に門脈という血管を経由して肝臓を通過するため、吸収された有効成分は、まず肝臓に存在する酵素の働きにより代謝を受ける。
  • (b)多くの医薬品の有効成分は、血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、その複合体は腎臓で濾過されないため、医薬品の有効成分が長く循環血液中に留まることとなり、作用が減弱する原因となる。
  • (c)肝初回通過効果とは、全身循環に移行する有効成分の量が、消化管で吸収された量よりも肝臓で代謝を受けた分だけ少なくなることをいう。

  1. (a)正, (b)正, (c)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正
  3. (a)誤, (b)誤, (c)誤
  4. (a)正, (b)正, (c)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)正
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答え
2
<解説> b 多くの医薬品の有効成分は、血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成しており、その複合体は腎臓で濾過されないため、医薬品の有効成分が長く循環血液中に留まることとなり、作用が持続する原因となる。

医薬品の剤形に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  • (a)錠剤(内服)は、胃や腸で崩壊し、有効成分が溶出することが薬効を発現する前提となるため、例外的な場合を除いて、口中で噛砕いて服用してはならない。
  • (b)口腔内崩壊錠は、薬効を期待する部位が口の中や喉に対するものである場合が多く、飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用する。
  • (c)カプセルの原材料として用いられているゼラチンはブタなどのタンパク質を主成分としており、ゼラチンに対してアレルギーを持つ人は使用を避ける等の注意が必要である。
  • (d)チュアブル錠は、表面がコーティングされているものもあるので、噛砕かずに水などで食道に流し込む必要がある。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (a,d)
  4. (b,d)
  5. (c,d)
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答え
2
<解説> b 口腔内崩壊錠は、唾液によってすみやかに溶ける。飲み込まずに口の中で舐めて、徐々に溶かして使用するのはトローチ、ドロップである。
d チュアブル錠は舐めたりかみ砕いたりして服用する。 表面がコーティングされているものもあるので、噛砕かずに水などで食道に流し込む必要があるのは顆粒剤である。

皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

  • (a)皮膚粘膜眼症候群は、最初に報告した二人の医師の名前にちなんでスティーブンス・ジョン ソン症候群とも呼ばれており、その発生頻度は人口100万人当たり年間1~6人と報告されている。
  • (b)中毒性表皮壊死融解症は、皮膚粘膜眼症候群と関連のある病態と考えられており、中毒性表 皮壊死融解症の症例の多くが皮膚粘膜眼症候群の進展型とみられている。
  • (c)皮膚粘膜眼症候群の発症機序は不明であるが、発症する可能性がある医薬品は少ないため、予測は可能である。
  • (d)皮膚粘膜眼症候群及び中毒性表皮壊死融解症は、多臓器障害の合併症等により致命的な転帰をたどることがあるが、皮膚症状が軽快した後は、眼や呼吸器等に障害が残ることはない。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,c)
  4. (b,d)
  5. (c,d)
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答え
1
<解説> c 発症する可能性がある医薬品は多く、予測は不可能である。
d 皮膚症状が軽快した後でも、眼や呼吸器等に障害が残ることがある。

医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  • (a)偽アルドステロン症とは、アルドステロン分泌が増加していないにもかかわらず、体内に塩分(ナトリウム)と水が貯留し、体からカリウムが失われることによって生じる病態である。
  • (b)黄疸とは、グロブリンが胆汁中へ排出されず、血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。
  • (c)医薬品の使用により生じる肝機能障害は、有効成分又はその代謝物の直接的肝毒性が原因で起きる中毒性のものと、有効成分に対する抗原抗体反応が原因で起きるアレルギー性のものに大別される。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正
  2. (a)正, (b)正, (c)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤
  4. (a)正, (b)誤, (c)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤
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答え
4
<解説> b 黄疸とは、ビリルビンが胆汁中へ排出されず、血液中に滞留することにより生じる、皮膚や白眼が黄色くなる病態である。

精神神経系に現れる医薬品の副作用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  • (a)精神神経症状は、医薬品の大量服用や長期連用、乳幼児への適用外の使用等の不適正な使用 がなされた場合に限らず、通常の用法・用量でも発生することがある。
  • (b)医薬品の副作用が原因の無菌性髄膜炎は、同じ医薬品を使用しても再発することはない。
  • (c)心臓や血管に作用する医薬品の使用により、頭痛やめまい、浮動感(体がふわふわと宙に浮 いたような感じ)、不安定感(体がぐらぐらする感じ)等が生じることがある。

  1. (a)正, (b)正, (c)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤
  3. (a)誤, (b)正, (c)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)誤
  5. (a)正, (b)誤, (c)正
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答え
5
<解説> 医薬品の副作用が原因の無菌性髄膜炎は、過去に症状を経験した人は、同じ医薬品を使用すると、急激に症状が進行することがある。

医薬品の副作用として現れる消化性潰瘍及びイレウス様症状に関する次の記述の正誤 について、正しい組合せはどれか。

  • (a)イレウス様症状は、小児や高齢者の他、普段から便秘傾向がある人は発症リスクが高い。
  • (b)消化性潰瘍では、胃のもたれ、食欲低下、胸やけ、吐きけ、胃痛、空腹時にみぞおちが痛くなる、消化管出血に伴って糞便が黒くなるなどの症状が現れる。
  • (c)イレウス様症状は、医薬品の作用によって腸管運動が亢進した状態で、激しい腹痛、嘔吐、 軟便や下痢が現れる。
  • (d)イレウス様症状は、悪化すると、腸内容物の逆流による嘔吐が原因で脱水症状を呈したり、 腸内細菌の異常増殖によって全身状態の衰弱が急激に進行する可能性がある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
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答え
2
<解説> c イレウス様症状は、医薬品の作用によって腸管運動が麻痺した状態で、激しい腹痛、嘔吐、 腹部膨満感や便秘が現れる。

医薬品の副作用として現れる間質性肺炎及び喘 息に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  • (a)間質性肺炎の症状は、かぜや気管支炎の症状と区別が難しいこともある。
  • (b)間質性肺炎は、一般的に原因となる医薬品の使用開始から6ヵ月程度で起きることが多い。
  • (c)喘息は、内服薬により生じることがあるが、坐薬によって誘発されることはない。

  1. (a)正, (b)誤, (c)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤
  3. (a)誤, (b)正, (c)誤
  4. (a)誤, (b)誤, (c)正
  5. (a)正, (b)誤, (c)正
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答え
1
<解説> b 間質性肺炎は、1~2週間で起きることが多い。
c 喘息は、坐薬によっても誘発されることがある。
このほかに間接性肺炎の主な症状は空咳(痰の出ない咳)で漢方薬の小柴胡湯とインターフェロンなどが原因で起こりやすい事も併せて覚えておきましょう。

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