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WEB問題集

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第231回:
“人体の働きと医薬品 Part39”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

目に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)結膜は、眼瞼(まぶた)の裏側と眼球前方の強膜(白目の部分)とを結ぶように覆って組織を保護している。
  • (b)眼筋は眼球を動かす6本の筋肉で、眼球側面の強膜につながっている。
  • (c)涙腺は上眼瞼の裏側にある分泌腺で、血漿から涙液を産生する。
  • (d)涙液分泌がほとんどない睡眠中や、涙液の働きが悪くなったときには、滞留した老廃物に粘液や脂分が混じって眼脂(目やに)となる。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
1
<解説> 角膜と水晶体の間は、組織液(房水)で満たされ、眼内に一定の圧(眼圧)を生じさせている。

循環器系に現れる副作用に関する以下の記述のうち、間違っているものを一つ選びなさい。

  1. うっ血性心不全とは、全身に必要とされる量以上の血液を心臓から送り出すことで、肺に血液が貯留して、種々症状を示す疾患である。
  2. 息切れ、疲れやすい、足のむくみ、急な体重の増加、咳とピンク色の痰などを認めた場合はうっ血性心不全の可能性を疑い、早期に医師の診療を受ける必要がある。
  3. 不整脈とは、心筋の自動性や興奮伝導の異常が原因で心臓の拍動リズムが乱れる病態である。
  4. 不整脈は、代謝機能の低下によって発症リスクが高まることがあるので、腎機能や肝機能の低下、併用薬との相互作用等に留意するべきである。
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答え
1
<解説> うっ血性心不全とは、全身に必要とされる量以上の血液を心臓から送り出すことが出来なくなり、肺に血液が貯留して、種々症状を示す疾患である。

泌尿器系に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)副腎皮質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
  • (b)腎臓には内分泌腺としての機能があり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
  • (c)尿は、血液が濾過されて作られるため、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。
  • (d)腎小体で分泌されるアルドステロンは、体内にカリウムと水を貯留し、塩分の排泄を促す作用がある。

  1. (a,b)
  2. (a,d)
  3. (b,c)
  4. (c,d)
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答え
3
<解説> a.副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
d.副腎皮質で分泌されるアルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄を促す作用がある。

目に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)角膜と水晶体の間は、組織液で満たされ、角膜に一定の圧を生じさせている。
  • (b)角膜や水晶体には血管が通っており、その血管によって栄養分や酸素が供給される。
  • (c)視細胞には、色を識別する細胞と、わずかな光でも敏感に反応する細胞があり、後者が光を感じる反応にはビタミンB12が不可欠である。
  • (d)目の充血は血管が拡張して赤く見える状態であるが、結膜の充血では白目の部分だけでなく眼瞼の裏側も赤くなる。

  1. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  5. (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)正
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答え
2
<解説> b.角膜や水晶体には血管が通っておらず、その房水によって栄養分や酸素が供給される。
c.視細胞には、色を識別する細胞と、わずかな光でも敏感に反応する細胞があり、後者が光を感じる反応にはビタミンAが不可欠である。

鼻または耳に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)乗物酔い(動揺病)は、乗物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
  • (b)鼻腔上部の粘膜にある特殊な神経細胞(嗅細胞)を、においの元となる物質の分子(におい分子)が刺激すると、その刺激が脳の嗅覚中枢へ伝えられる。
  • (c)副鼻腔は、線毛を有し粘液を分泌する細胞でできた粘膜で覆われており、副鼻腔に入った埃等の粒子は、粘液に捉えられて線毛の働きによって鼻腔内へ排出される。
  • (d)小さな子供では、鼓室と鼻腔や咽頭をつなぐ耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
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答え
5
<解説> 鼻腔は、薄い板状の軟骨と骨でできた鼻中隔によって左右に仕切られている。

外皮系に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)汗腺には、腋窩などの毛根部に分布するエクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するアポクリン腺の二種類がある。
  • (b)角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のセラミドでできた板状の角質細胞と、ケラチンを主成分とする細胞間脂質で構成されている。
  • (c)メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラノサイトで産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。
  • (d)真皮は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質からなる結合組織の層で、毛細血管や知覚神経の末端が通っている。

  1. (a,b)
  2. (a,c)
  3. (b,d)
  4. (c,d)
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答え
4
<解説> a.汗腺には、腋窩などの毛根部に分布するアポクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。
b.角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のケラチンでできた板状の角質細胞と、セラミドを主成分とする細胞間脂質で構成されている。

骨と筋組織に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)骨の関節面は、弾力性に富む柔らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われ、これが衝撃を和らげ、関節の動きを滑らかにしている。
  • (b)心筋は、不随意筋であるが筋線維には骨格筋のような横縞模様があり、強い収縮力と持久力を兼ね備えている。
  • (c)骨を構成する有機質(タンパク質及び多糖体)は骨に硬さを与え、無機質(炭酸カルシウム等)は骨の強靱さを保つ。
  • (d)平滑筋は、体性神経系に支配され、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。

  1. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  3. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  4. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  5. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
2
<解説> c.骨を構成する有機質(タンパク質及び多糖体)は骨に強靱さを与え、無機質(炭酸カルシウム等)は骨の硬さを保つ。
d.平滑筋は、自律神経系に支配され、消化管壁、血管壁、膀胱等に分布し、比較的弱い力で持続的に収縮する特徴がある。

効果器に対する交感神経系の作用に関する以下の組み合わせについて、誤っているものを一つ選びなさい。

  1. 【効果器】・・・汗腺
    【作用】・・・発汗亢進
  2. 【効果器】・・・心臓
    【作用】・・・心拍数増加
  3. 【効果器】・・・目
    【作用】・・・瞳孔散大
  4. 【効果器】・・・気管、気管支
    【作用】・・・拡張
  5. 【効果器】・・・肝臓
    【作用】・・・グリコーゲンの合成
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答え
5
<解説> 肝臓は交感神経系ではグリコーゲンの分解が働き、副交感神経ではグリコーゲンの合成がおこなわれる。

医薬品の吸収に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。

  1. 消化管で吸収された医薬品の成分は、門脈を通って肝臓に送られ、最初に代謝を受けてから全身循環に送られる。
  2. 一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品成分を取り込む現象である。
  3. 坐剤の有効成分は、直腸内壁の粘膜から吸収され、容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも全身作用が速やかに現れる。
  4. 禁煙補助薬の咀嚼剤は、有効成分が口腔粘膜から吸収されて全身作用を現す。
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答え
2
<解説> 2.一般に、消化管からの吸収は、消化管が積極的に医薬品成分を取り込む現象ではなく、濃度の高い方から低い方へ拡散していく現象である。

医薬品の代謝及び排泄に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。

  • (a)代謝とは、物質が体内で化学的に変化することをいう。
  • (b)肝機能が低下した人では、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量が少なくなり、効き目が現れにくくなる。
  • (c)血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成した有効成分は、薬物代謝酵素の作用で代謝され、腎臓で濾過される。
  • (d)腎機能が低下した人では、正常な人よりも有効成分の尿中への排泄が遅れ、血中濃度が下がりにくい。

  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  4. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
  5. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
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答え
2
<解説> b.肝機能が低下した人では、正常な人に比べて全身循環に到達する有効成分の量が多くなり、効き目が過剰に現れたり、副作用を生じやすくなったりする。
c.血液中で血漿タンパク質と結合して複合体を形成した有効成分は、薬物代謝酵素の作用で代謝されず、 腎臓で濾過されないため、血中濃度の低下は徐々に起り、作用は持続する。

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