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WEB問題集

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第178回:
“主な医薬品とその作用 Part61”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

かぜに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)かぜの症状には発熱や頭痛を伴って、悪心・嘔吐、下痢等の消化器症状が伴われる。
  • (b)かぜの原因のほとんどはウイルス感染によるものであり、生体にもともと備わっている免疫機構によってウイルスが排除されれば、かぜの症状は自然に治る。
  • (c)喘息、アレルギー性鼻炎、リウマチ熱、髄膜炎等でもかぜとよく似た症状が現れる。
  • (d)急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき又は悪化するときはかぜではない可能性が高い。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
1
<解説> 1の症状は俗に「お腹に来るかぜ」などと呼ばれるが、かぜの症状ではなくウイルスが消化器に感染したことによるもの(ウイルス性胃腸炎)である。

かぜ薬に配合される主な成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)解熱鎮痛成分としてエテンザミドが配合されたかぜ薬は、15歳未満の小児で水痘又はインフルエンザにかかっている時は使用を避ける必要がある。
  • (b)コデインリン酸塩は延髄の咳嗽中枢に作用して咳を抑える成分であるが、副作用として下痢を生じる。
  • (c)去痰成分はメチルシステイン塩酸塩のように、気道粘膜からの分泌を促進する作用を示すものと、ブロムヘキシン塩酸塩のように、痰の中の粘性蛋白質に作用して、その粘り気を減少させるものの2つに大別される。
  • (d)アドレナリン作動成分であるメチルエフェドリン塩酸塩は交感神経系を刺激して気管支を拡張し、呼吸を楽にして咳を鎮める作用を示す。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (b,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> コデインリン酸塩は副作用として便秘を生じ、また依存性があり、長期連用は避ける必要がある。去痰成分では、ブロムヘキシン塩酸塩等が気道粘膜からの分泌を促進する作用を示し、メチルシステイン塩酸塩等は痰の中の粘性蛋白質に作用して、その粘り気を減少させるものがある。

睡眠改善薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)妊娠中にしばしば生じる睡眠障害はホルモンのバランスや体型の変化等によるものであるため、睡眠改善薬の適用対象ではない。
  • (b)アリルイソプロピルアセチル尿素は脳の催眠・覚醒中枢に作用することで眠気が催される。
  • (c)抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、脳の興奮を抑え、痛みを感じにくくすることで眠気を催す。
  • (d)酸棗仁湯は心身が疲れ弱って眠れない人に適すとされている。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  5. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
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答え
2
<解説> 抗ヒスタミン成分は脳の下部にある睡眠・覚醒中枢に作用してヒスタミンの働きが抑えられて眠気を催す。アリルイソプロピルアセチル尿素はブロムワレリル尿素と同様、脳の興奮を抑え、痛み等を感じる感覚を鈍くする作用を示す。

鎮暈薬に配合される主な成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)ジフェニドール塩酸塩は乗物酔い防止薬に配合される抗めまい成分である。
  • (b)ジメンヒドリナートはサリチル酸ジフェンヒドラミンの一般名である。
  • (c)抗コリン成分は中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用を示す。
  • (d)メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分に比べて作用が現れるのが速く、持続時間が長く、専ら乗物酔い防止薬に配合されている。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> ジメンヒドリナートはテオクル酸ジフェンヒドラミンの一般名である。メクリジン塩酸塩は他の抗ヒスタミン成分に比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長い。

小児に現れる症状及びそれらを適応症とする小児鎮静薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)身体的な問題がなく生じる夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状については、成長に伴って自然に治まるのが通常である。
  • (b)小児鎮静薬は、小児における虚弱体質、消化不良等の改善を目的とする医薬品ではない。
  • (c)柴胡加竜骨牡蠣湯を小児の夜泣きに用いる場合、1週間位服用しても症状の改善が見られないときにはいったん服用を中止して専門家に相談することが望ましい。
  • (d)大建中湯は小児虚弱体質や小児夜尿症、夜泣きなどに用いられる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> 小建中湯は小児虚弱体質、小児夜尿症、夜泣きなどに用いられる。小児鎮静薬は小児における虚弱体質、消化不良等の改善を目的とする医薬品である。

口腔咽喉薬・含嗽薬に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るように、かみ砕いてから溶かすように使用されることが重要である。
  • (b)噴射式の液剤では、息を吐きながら噴射すると患部に届かないことがあるため、息を吸いながら噴射することが望ましい。
  • (c)含嗽薬は用時水で希釈又は溶解して使用するものが多いが、調整した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
  • (d)含嗽薬の使用後、すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (b,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
2
<解説> (a) トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう口中に含み、噛まずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要である。
(b) 噴射式の液剤では息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい。

以下の成分はあるかぜ薬に含まれているものである。各成分とその配合目的について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)トラネキサム酸 ― 炎症の発生を抑え、腫れを和らげる。
  • (b)クロルフェニラミンマレイン酸塩 ― 痰の中の粘性蛋白質に作用して痰のキレをよくする。
  • (c)無水カフェイン ― 脳に軽い興奮状態を引き起こし倦怠感を抑える。
  • (d)ヒベンズ酸チペピジン ― 解熱鎮痛作用がある。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> クロルフェニラミンマレイン酸塩は鼻水を抑え、ヒベンズ酸チペピジンは鎮咳作用を持つ。

カフェインに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)解熱鎮痛成分の鎮痛作用を高める効果を期待して用いられることがある。
  • (b)腎臓での水分の再吸収を抑制するとともに、膀胱括約筋を収縮させ、尿量を増加させる。
  • (c)心臓病の診断を受けた人は服用を避けることが望ましい。
  • (d)血液-胎盤関門を通過して胎児に到達し、胎児の心拍数を増加させる可能性がある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
2
<解説> カフェインは膀胱括約筋を弛緩させ尿量を増加させる。

痛みや発熱が起こる仕組み及び解熱鎮痛薬に関する以下の記述のうち、誤っている物はどれか。

  1. 痛みや発熱は、体内で産生されるプロスタグランジンの働きによって生じる。
  2. 月経痛は解熱鎮痛薬の効能・効果に含まれているが、腹痛を含む痙攣性の内臓痛については発生の仕組みが異なるため、一部の漢方処方製剤を除き、解熱鎮痛薬は適さない。
  3. アセチルサリチル酸には主として、血液を凝固させにくくする作用があるため、血栓ができやすい人に対する血栓予防薬としても用いられている。
  4. 喘息は、化学的に合成された解熱鎮痛成分の中でアスピリンに特有の副作用である。
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答え
4
<解説> 化学的に合成された解熱鎮痛成分に共通して、まれに重篤な副作用としてショック、皮膚粘膜眼症候群や中毒性皮膚壊死症、喘息を生じることがある。喘息については、「アスピリン喘息」がよく知られているが、アスピリン特有の副作用ではなく、他の解熱鎮痛成分でも生じる可能性がある。

口腔咽喉薬・含嗽薬に配合される成分とその成分を配合する目的との対応について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)トラネキサム酸 ― 喉の痛みや喉の腫れの症状を鎮める。
  • (b)デカリニウム塩化物 ― 粘膜組織の修復を促す。
  • (c)グリセリン ― 口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させる。
  • (d)ヨウ化カリウム ― 殺菌消毒成分として用いられる。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> デカリニウム塩化物は殺菌消毒成分である。グリセリンは喉の粘膜を刺激から保護する成分である。

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