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WEB問題集

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第179回:
“主な医薬品とその作用 Part62”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

以下の鎮咳去痰薬の中で延髄の咳嗽中枢に作用しないものはどれか。

  1. ノスカピン塩酸塩
  2. デキストロメトルファン臭化水素酸塩
  3. ジヒドロコデインリン酸塩
  4. ジプロフィリン
  5. チペピジンヒベンズ酸塩
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答え
4
<解説> ジプロフィリンは自律神経系を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張させる成分であり、中枢神経系を興奮させる作用を示し、甲状腺機能障害又はてんかんの診断を受けた人では、症状の悪化を招くおそれがある。

以下の記述は胃腸に作用する薬に関するものである。その記述に該当する成分として正しいものの組み合わせを選びなさい。

アルミニウムを含んでおり、透析療法を受けている人が長期間服用した場合にアルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を引き起こしたとの報告があることから、透析を受けている人は使用を避ける必要がある。

  • (a)アルジオキサ
  • (b)ソファルコン
  • (c)テプレノン
  • (d)スクラルファート

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (b,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
5
<解説> ソファルコンとテプレノンはまれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。

健胃成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

  • (a)オウレンはキンポウゲ科のオウレンの根茎であり、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
  • (b)センブリはリンドウ科のセンブリの開花期の全草を用いた生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。
  • (c)コウボクはモクレン科のホオノキ等の樹皮を用いた生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。
  • (d)リュウタンはクマ科のヒグマ等の胆汁の乾燥物を用いた生薬で苦味による健胃作用を期待して用いられる。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
4
<解説> センブリは苦味健胃薬、コウボクは芳香性健胃薬、リュウタンはリンドウ科のトウリンドウ等の根又は根茎を用いた生薬で、苦味健胃薬である。
ヒグマ等の胆汁の乾燥物を用いた生薬はユウタンである。

胃の薬の配合に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 胃粘膜の炎症を和らげる成分として、グリチルリチン酸モノアンモニウムが配合されている場合がある。
  2. 胃液分泌抑制成分としてセトラキサート塩酸塩が配合されている場合がある。
  3. 炭水化物、脂質、蛋白質、繊維質等の分解に働く酵素を補うことを目的として、ウルソデオキシコール酸が配合されている。
  4. 胃粘膜保護成分として、ジメチルポリシロキサンが配合されている場合がある。
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答え
1
<解説> セトラキサート塩酸塩は炎症物質の産生を抑えることにより抗炎症効果が得られる。ウルソデオキシコール酸は胆汁の分泌を促す作用がある。またジメチルポリシロキサンは別名ジメチコンといい、消化管内容物中に発生した気泡の分離を促すことを目的として配合されている場合がある。

止瀉成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)ビスマスを含む成分については、海外において長期連用した場合に精神症状(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等)が現れたとの報告があり、1ヶ月以上継続して使用しないこととされている。
  • (b)アルブミンタンニン酸塩は、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがある。タンニン酸に含まれるアルブミンは卵白から精製された成分であるため、卵にアレルギーがある人では使用を避けることとされている。
  • (c)ロペラミド塩酸塩は発熱に伴う下痢や血便のある場合又は粘液便が続くような場合は使用を避けることが望ましい。
  • (d)収斂成分を主体とする止瀉薬については、細菌性の下痢や食中毒のときに使用して腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがある。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)誤
  5. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
3
<解説> ビスマスを含む成分は1週間以上継続して使用しないこととされている。
タンニン酸アルブミンは牛乳に含まれる蛋白質(カゼイン)から生成された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。

瀉下薬に配合される成分とその成分を配合する目的との対応について、正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)センノシド ― 大腸を刺激する。
  • (b)ヒマシ油 ― 結腸や直腸の粘膜を刺激する。
  • (c)酸化マグネシウム ― 腸内容物の浸透圧を高め、糞便中の水分量を増す。
  • (d)マルツエキス ― 腸管内で水分を吸収して腸内容物に浸透し糞便の量を増す。

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
  5. (a,d)
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答え
3
<解説> ヒマシ油は小腸刺激成分である。マルツエキスは主成分である麦芽糖が、腸内細菌によって分解して生じるガスによって便通を促すとされている。

次の1~5で示される漢方処方製剤のうち、胃の不調を改善する目的で用いられるものはどれか。

  1. 人参湯
  2. 麻子仁丸
  3. 大黄甘草湯
  4. 桂枝加芍薬湯
  5. 麻黄湯
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答え
1
<解説> 2~4は腸に作用する薬で、5は感冒、関節リウマチ、インフルエンザの初期に用いられる。胃の不調を改善する漢方処方製剤としては六君子湯、平胃散、安中散などがある。

強心薬に配合される成分に関する以下の記述について、誤っているものはどれか。

  1. ジャコウには、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高め、意識をはっきりさせる作用があるとされる。
  2. ロクジョウには強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を鎮める等の働きがある。
  3. センソは微量で強い強心作用を示し、皮膚や粘膜に触れると局所麻痺作用を示す。
  4. リュウノウは中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。
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答え
2
<解説> ロクジョウはシカ科のシベリアジカ等の雄の幼角を用いた生薬で強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされている。

高コレステロール改善成分に関する以下の記述のうち正しいものの組み合わせはどれか。

  • (a)パンテチンはLDLの分解を促進し、HDLを増加させる効果を期待して用いられる。
  • (b)リノール酸は肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
  • (c)ソイステロールは末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
  • (d)ポリエンホスファチジルコリンは末梢組織におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされている。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
5
<解説> ポリエンホスファチジルコリンは大豆から抽出・精製したレシチンの一種で、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成し、肝臓におけるコレステロールの代謝を促進する効果を期待して用いられる。

循環器用薬に含まれる成分とその成分を配合する目的との対応について、正しい正誤の組み合わせはどれか。

  • (a)ユビデカレノン : 心臓や肝臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。
  • (b)コウカ : 心筋の酸素利用効率を上げ、収縮力を高めることによって血液循環の改善効果を示すとされている。
  • (c)ヘプロニカート : 代謝されてニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸の働きによって末梢の血液循環を改善させる作用があるとされている。
  • (d)ルチン : 高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。

  1. (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
  2. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
  3. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
  4. (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
  5. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
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答え
2
<解説> コウカはキク科のベニバナの管状花をそのまま又は黄色色素の大部分を除き、圧搾して板状としたもので、末梢の血行を促して鬱血を除く作用があるとされる。

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