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第38回:
“主な医薬品とその作用 Part13”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!
次の表はあるかぜ薬に含まれている成分の一覧である。このかぜ薬に含まれる成分の作用及び留意点について、正しいものはどれか。
- <6錠中>
- アセトアミノフェン --- 900mg
- マレイン酸クロルフェニラミン --- 7.5mg
- dl-塩酸メチルエフェドリン --- 60mg
- リン酸ジヒドロコデイン --- 24mg
- 無水カフェイン --- 75mg
- ヘスペリジン --- 90mg
- アセトアミノフェンは胃・十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎又はクローン氏病の既往歴がある人では、それらの疾患の再発を招く恐れがある。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分の作用による眠気を防ぐ目的で配合されている。
- リン酸ジヒドロコデインは依存性がある成分である。
- ヘスペリジンは、起動粘膜の線毛運動を促進させて痰の排出を容易にさせる。
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- 答え
- 3
1の記載はイブプロフェンについての注意事項である。
クロルフェニラミンマレイン酸塩はくしゃみや鼻水を抑える目的で配合されている。
ヘスペリジンは、ビタミン様物質。起動粘膜の線毛運動を促進させて痰の排出を容易にさせるのはブロムヘキシン塩酸塩等がある。
カフェインの効能効果に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
カフェインは脳に軽い興奮状態を引き起こす作用を示し眠気や倦怠感を一時的に(a)する効果がある。
また、胃液の分泌を(b)する作用や心筋を(c)させる作用があるため、それらの疾患を有する人では要注意である。
- (a)誘引, (b)抑制, (c)興奮
- (a)抑制, (b)抑制, (c)抑制
- (a)抑制, (b)亢進, (c)興奮
- (a)誘引, (b)亢進, (c)抑制
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- 答え
- 3
止瀉薬とその成分についての注意事項に関する次の記述のうち正しいものはどれか。
- タンニン酸アルブミンは牛乳に含まれるカゼインから生成された成分であるため、牛乳にアレルギーがある人では使用を避ける必要がある。
- 次没食子酸ビスマスは循環血液中に移行しても胎盤関門を通過しないことが知られており、妊婦又は妊娠していると思われる女性にも差し支えない。
- ロペラミド塩酸塩は腸管運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮系薬と併用しても差し支えない。
- クレオソオートは腸粘膜の蛋白質と結合して不溶性の幕を形成し腸をひきしめることにより腸粘膜を保護する成分である。
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- 答え
- 1
ロペラミド塩酸塩は腸管運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮系薬と併用はさける。
クレオソートは細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的としている。
瀉下薬に関する次の記述について、間違っているものはどれか。
- センナは吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。
- ダイオウにもセンナと同様センノシドを含み、大腸刺激性瀉下成分として用いられる。
- ヒマシ油は腸内容物の急速な排除を目的として用いられるので、激しい腹痛又は悪心・嘔吐の症状がある人には使用を避けることとされている。
- 酸化マグネシウムは腸内容物の浸透圧を下げることで糞便中の水分量を減らし、また、大腸を刺激して排便を促すことを目的として配合される。
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- 答え
- 4
カンゾウ及びカンゾウを含む医薬品に関する次の記述のうち、正しい正誤の組み合わせはどれか。
- (a) カンゾウは、かぜ薬や鎮咳去痰薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくなく、甘味料としても一般食品等にも広く用いられている。
- (b) カンゾウを大量に摂取すると偽アルドステロン症を起こす恐れがある。
- (c) カンゾウの主成分であるリゾチーム塩酸塩は抗炎症作用のほか、気道粘膜からの分泌を促す作用がある。
- (d) カンゾウはマメ科の植物である。
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
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- 答え
- 4
鎮暈薬に含まれる成分に関する次の記述のうち、正しい正誤の組み合わせはどれか。
- (a) 抗めまい成分であるジフェニドール塩酸塩は内耳にある前庭と脳を結ぶ神経の調節作用の他、内耳への血流を改善する作用を示す。
- (b) ジメンヒドリナートは抗コリン作用を示し、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに末梢では消化管の緊張を低下させる作用を示す。
- (c) スコポラミン臭化水素酸塩は乗り物酔い防止に古くから用いられている抗コリン成分で、消化管から良く吸収され、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用の持続時間が短い。
- (d) アミノ安息香酸エチルは胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗り物酔いに伴う吐き気を抑えることを目的として配合されている場合がある。
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
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- 答え
- 4
胃腸薬に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- (a) 消化薬は炭水化物、脂質、蛋白質等の分解に働く酵素を補う等により、胃や腸の内容物の消化を助けることを目的とする医薬品である。
- (b) 制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると、胃酸に対する中和作用を助けることになる。
- (c) アルミニウムを含む制酸成分は肝臓病の人に長期間使用した場合、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を引き起こすことがある。
- (d) 味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高めることを目的として、オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、ケイヒ等の生薬が配合されている場合がある。
- (a,b)
- (b,c)
- (b,c)
- (a,d)
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- 答え
- 4
透析療法を受けている人が長期間アルミニウムを含む制酸成分を服用した場合、アルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を引き起こしたとの報告がある。
胃腸薬に含まれる成分の注意事項に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- (a) スクラルファートはアルミニウムを含む成分であるため、透析を受けている人では使用を避ける必要がある。
- (b) ソファルコン、テプレノンについては、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。
- (c) アゼレンスルホン酸ナトリウムは胃液分泌抑制成分として配合される。
- (d) ピレゼピン塩酸塩は胃粘液の分泌を促し、胃粘膜を覆って胃液による消化から保護する、荒れた胃粘膜の修復を促す等の作用を期待して用いられる。
- (a,b)
- (b,c)
- (c,d)
- (d,a)
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- 答え
- 1
コデインリン酸塩に関する次の記述について、誤っているものの組み合わせはどれか。
- (a) 延髄の咳嗽中枢に作用して、咳を抑える働きがある。
- (b) 妊娠中に摂取されても、胎盤関門を通過することはない。
- (c) 胃腸の運動を亢進される作用があり、副作用として下痢を引き起こすことがある。
- (d) 長期連用や大量摂取により薬物依存を起こすことがある。
- (a,b)
- (b,c)
- (c,d)
- (d,a)
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- 答え
- 2
コデインリン酸塩は副作用として、便秘を引き起こすことがある。
鎮咳去痰薬、気管支拡張薬として用いられる医薬品成分に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
- (a) メチルエフェドリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分は、交感神経系を刺激して気管支を拡張させる作用を示す。
- (b) ジプロフィリン等のキサンチン系成分は自律神経を介さずに気管支の平滑筋に直接作用して弛緩させ、気管支を拡張する成分である。
- (c) グアイフェネシンは気道の炎症を和らげることを目的として配合される。
- (d) トリメトキノール塩酸塩は、延髄に作用して咳を抑える作用を示す。
- (a,b)
- (a、c)
- (b、d)
- (c、d)
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- 答え
- 1
トリメトキノール塩酸塩は気管支拡張成分である。