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WEB問題集

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第37回:
“主な医薬品とその作用 Part12”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

強心作用を持つ生薬に関する次の記述のうち、間違っているものはどれか。

  1. センソは、シナヒキガエル又はヘリグロヒキガエルの毒腺の分泌物を集めたもので、微量で強心作用を示す。
  2. ロクジョウは、シカ科のジャコウジカ又はその近縁動物の雄のジャコウ腺分泌物を乾燥したものである。
  3. ゴオウは、ウシ科の牛の胆嚢中に生じた結石を用いた生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用がある。
  4. リュウノウはフタバガキ科のリュウノウジュの樹幹の空隙に析出する精油の結晶を用いた生薬で、中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。
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答え
2
<解説> ロクジョウはシカ科のシベリアジカ、マンシュウアカジカ等の雄の幼角を用いた生薬で、強心作用の他、強壮血行促進等の作用があるとされている。
シカ科のジャコウジカ又はその近縁動物の雄のジャコウ腺分泌物を乾燥したものは、ジャコウです。

高コレステロール改善薬及びコレステロールの機能に関する次の記述のうち、間違っているものはどれか。

  1. コレステロールは血液中では血漿蛋白質と結合したリポ蛋白質となって存在する。
  2. LDL(低密度リポ蛋白質)は末梢組織のコレステロールを取り込んで肝臓へと運ぶリポ蛋白質である。
  3. コレステロールの産生及び代謝は主として肝臓で行われる。
  4. 高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和等を目的として使用される。
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答え
2
<解説> LDLはコレステロールを肝臓から末梢組織へと運ぶリポ蛋白質である。

口腔咽喉薬・含嗽薬の一般的な注意事項に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 口腔咽喉薬は、成分が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血液中に入ることがあるが、全身的な影響は生じない。
  2. 口腔咽喉薬の噴射式液剤では息を軽く吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
  3. トローチ剤は口中に含み噛まずにゆっくり溶かすようにして使用される事が重要であるが、ドロップ剤は有効成分がすぐに行き渡るよう噛み砕いてすぐに溶かすように使用する。
  4. 含嗽薬は、用時水で希釈または溶解して使用するものが多いが、調整する濃度を濃くした方が十分な効果が得られる。
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答え
2
<解説> 口腔粘膜から吸収された医薬品は全身的な作用を及ぼすこともある。
ドロップはトローチと同様に呑み込まずに口の中で舐めて徐々に溶かして使用する。
含嗽薬は濃度を濃くしても効果はなく、むしろ副作用が出やすくなる。

次の症状に用いられる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。

比較的体力が乏しく、冷え症で貧血の傾向があり、ときに下腹部痛、頭痛、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸等を訴える人に於ける月経不順、更年期障害、産前産後又は流産による障害、足腰の冷え性、しもやけ、むくみ、シミに適すとされるが、胃腸の弱い人では胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。

  1. 麻杏甘石湯
  2. 麻黄湯
  3. 桔梗湯
  4. 当帰芍薬散
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答え
4
<解説> 桔梗湯は扁桃炎に適している。麻黄湯は感冒、気管支炎等に、麻杏甘石湯は小児喘息、気管支喘息に適している。

解熱鎮痛薬に関する次の記述について正しいものはどれか。

  1. サリチル酸系解熱鎮痛薬には、エテンザミド、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどがある。
  2. アスピリンについては、一般用医薬品では、小児に対してはいかなる場合も使用しないこと。
  3. アセトアミノフェンは痙攣性の内臓中に対しても効果が期待できる。
  4. アスピリンには、まれに重篤な副作用として、腎機能障害を生じることがある。
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答え
2
<解説> サリチル酸系はアスピリン、サザピリン、サリチル酸ナトリウム、サリチルアミド、エテンザミド。
アセトアミノフェンは痙攣性の内臓中に対しても効果が期待できない。主に中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらす。
アスピリンは、まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。

以下の医薬品の成分の中でピリン系の解熱成分はどれか。

  1. アスピリン
  2. サザピリン
  3. イソプロピルアンチピリン
  4. インドメタシン
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答え
3
<解説> 一般用医薬品に用いられるピリン系解熱成分はイソプロピルアンチピリンである。

アセトアミノフェンに関する次の記述について間違っているものはどれか。

  1. 中枢性の作用によって、解熱・鎮痛をもたらすと考えられている。
  2. 抗炎症作用が期待できる。
  3. 胃腸障害は比較的少ない。
  4. まれに重篤な副作用として肝機能障害を生じることがある。
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答え
2
<解説> 抗炎症作用は期待できないが、その分、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は比較的少ない。そのため空腹中に服用できるものもある。

次の症状に用いられる漢方処方製剤として、最も適切なものはどれか。

胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血症で手足が冷えやすい人における、胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐に適するとされる。

  1. 麦門冬湯
  2. 芍薬甘草湯
  3. 麻仁心丸
  4. 六君子湯
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答え
4
<解説> 胃の不調を改善する目的で用いられる漢方処方製剤としては、安中散、人参湯、平胃散、六君子湯等がある。

駆虫薬に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 腸管内に生息する虫体にのみ作用し、虫卵や腸管内以外に潜伏した幼虫(回虫の場合)には駆虫作用が及ばない。
  2. 一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は回虫と吸虫である。
  3. 回虫は肛門から這い出してその周囲に産卵するため、肛門部のかゆみやそれに伴う不眠、神経症を引き起こすことがある。
  4. 複数の駆虫薬を併用した方が、駆虫効果は高まる。
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答え
1
<解説> 肛門から這い出して、産卵するのは蟯虫である。
一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は回虫と蟯虫である。
複数の駆虫薬を併用しても、駆虫効果は高まらず、むしろ害が出やすくなる。

催眠鎮静薬とその成分に関する次の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

  • (a)  生薬成分のみからなる鎮静薬であれば、長期連用しても差し支えない。
  • (b)  ブロムワレリル尿素については胎児障害の可能性があるため、妊婦または妊娠している女性は使用を避けることが望ましい。
  • (c)  アリルイソプロピルアセチル尿素は催眠鎮静薬よりもかぜ薬や解熱鎮痛薬などに補助成分として配合されていることが多い。
  • (d)  神経の興奮・緊張を和らげる作用を期待して配合されるサンソウニンはアカネ科のカギカズラ又はトウカギカズラの鉤状の棘が薬用部位となる。
  1. (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
  2. (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
  3. (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)正
  4. (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
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答え
2
<解説> (a) 生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、長期連用は不可
(d) サンソウニンはクロウメモドキ科のサネブトナツメの種子の種子である。

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