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対策問題集

対策問題集

第47回:
“リスク区分等の変更があった医薬品 Part6”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!

2011年スイッチOTCとして使用されることになった骨粗鬆症治療薬として使用されているものを選びなさい。

  1. 1:アルファカルシフェロール
  2. 2:カルシトリオール
  3. 3:ファレカルシトリオール
  4. 4:エルカトニン
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答え
3
<解説> 骨粗鬆症はきわめて生活習慣に依存した疾患です。医療用では骨折リスクの高い症例にはビスホスホネート製剤を第一選択薬として用い、カルシウム不足や二次性副甲状腺機能亢進症を有する症例では活性化ビタミンD3を、ビタミンK不足の症例ではビタミンK2を併用するという治療を行っています。

 ファレカルシトリオールの骨量増加作用はわずかしかありませんが、海面骨の微細構造の改善に加えてビタミンDの筋力増加や運動能力改善作用を介して転倒率を低下させていると考えられています。

 カルシウム製剤やマグネシウム含有製剤、ジギタリス、ビタミンDを併用すると作用が増強されることがあります。

 副作用として高カルシウム血症、腎結石、尿管結石、肝機能障害、黄疸が現れることがあります。

前立腺肥大症に伴う排尿障害に用いられる成分を選びなさい。

  1. 1:フラボキサート
  2. 2:ナフトピジル
  3. 3:バルデナフィル
  4. 4:グリチルリチン
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答え
2
<解説> ナフトピジルには前立腺肥大症を治療することはできませんが、交感神経α1受容体の興奮を抑え、前立腺尿道に分泌する交感神経の緊張が緩和し排尿困難を改善します。

 バルデナフィル投与中は使用することはできません。
利尿薬や降圧薬と併用するとそれぞれの作用を増強するため低血圧を起こすことがあります。

 副作用として重大なのは肝機能障害、黄疸です。その他振戦、しびれ感、味覚異常、めまい、頭痛、立ちくらみ、低血圧、発疹、浮腫、悪寒、女性化乳房等が現れることがあります。

スイッチOTCで末梢血管を拡張し血流増加作用を示す成分を選びなさい。

  1. 1:パンテチン
  2. 2:カリジノゲナーゼ
  3. 3:フォリアミン
  4. 4:フィトナジオン
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答え
2
<解説> パンテチンは血清脂質改善、腸管運動促進作用を持つビタミン製剤です。パントテン酸欠乏又は代謝障害による高脂血症、SM・KMによる副作用予防及び治療,急・慢性湿疹、血液疾患の血小板数・出血改善などに用います。

 フォリアミンは赤血球の正常な形成に関与し、葉酸欠乏症の予防及び治療に用います。

 フィトナジオンは血液凝固因子の生成を促進し、各種薬剤投与中に起こる低プロトロンビン血症、胆道および胃腸障害に伴うビタミンKの吸収障害、新生児の低プロトロンビン血症、ビタミンK欠乏が推定される出血に用います。

 カリジノゲナーゼは酵素作用によりキニンを遊離し、末梢血管拡張作用、血流増加作用を持つ循環系ホルモン剤です。高血圧症やメニエル症候群、閉塞性血栓血管炎、更年期障害等に用います。

塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム等を配合する人口唾液サリベートの剤型を選びなさい。

  1. 1:内用剤
  2. 2:トローチ剤
  3. 3:噴霧剤
  4. 4:貼付剤
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答え
3
<解説> 医療用医薬品の人口唾液サリベートは塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム等を含む口腔内噴霧剤です。口腔粘膜上皮細胞の乾燥を防止します。シェーグレン症候群による口腔乾燥症や頭頸部放射線照射による唾液腺障害に基づく口腔乾燥症に用いられています。

 シェーグレン症候群は主として中年女性に後発する涙腺と唾液腺を標的とする臓器特異的自己免疫疾患ですが、全身性の臓器病変を伴う全身性の自己免疫疾患でもあります。膠原病(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス等)に合併する二次性シェーグレン症候群と、膠原病と合併のない原発性シェーグレン症候群があります。

 一般用医薬品では口腔乾燥症による嚥下障害、QOL低下防止等に用いられると考えられます。

次のスイッチOTCとして市販されることになったロルノキシカムについての記述で、誤っているものを選びなさい。

  1. 1:速やかで強力な消炎鎮痛作用を示す。
  2. 2:消化性潰瘍のある人では使用できない。
  3. 3:利尿剤との併用で利尿作用が増強される。
  4. 4:アスピリンとの併用で出血傾向が強まる。
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答え
3
<解説> ロルノキシカムはオキシカム系の非ステロイド性抗炎症薬です。
空腹時4㎎内服で最高血中濃度の達するのが0.63時間、半減期が2.3時間という数値からも速効性のある薬剤であることが分かります。

 ジコキシン、ワルファリン、スルフォニルウレア系血糖降下薬、リチウム、メトトレキサート、との併用でそれら薬効を増強することが知られています。又ループ・サイアザイド系利尿剤,ACE阻害薬との併用で併用薬の作用を減弱させることがあります。

 但し消化性潰瘍、重篤な血液・肝・腎障害・心機能不全・高血圧症、アスピリン喘息、妊娠末期、リトナビル投与中には使用することはできません。

スイッチOTCとして使用されることになった口腔乾燥改善薬を選びなさい。

  1. 1:ソファルコン
  2. 2:セビメリン塩酸塩
  3. 3:ニザチジン塩酸塩
  4. 4:アモロルフィン塩酸塩
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答え
2
<解説> ソファルコンは胃粘膜保護・組織修復作用をもつ胃の防御因子増強剤です。急性・慢性胃炎や胃潰瘍、胃粘膜病変改善に用いられています。

 ニザチジン塩酸塩は酸分泌抑制作用、消化管運動促進作用、唾液分泌促進作用を持ちます。医療用では胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、急性胃炎・慢性胃炎急性増悪期の胃粘膜病変の改善に用いられています。

 アモロルフィン塩酸塩は表在性抗真菌薬で白癬や皮膚カンジダ、間擦疹、癜風に用います。

 セビメリンはムスカリン性コリン作動薬で唾液分泌を促進します。副作用として発汗、心悸亢進、下痢等があります。但し重篤な虚血性心疾患、気管支喘息および慢性閉塞性肺疾患、消化管および膀胱頸部に閉塞を有する患者、てんかんパーキンソニズム又はパーキンソン病、虹彩炎のある人には使用することができません。

スイッチOTCとして市販されることになった非ステロイド性抗炎症薬を選びなさい。

  1. 1:メロキシカム
  2. 2:ケトチフェン
  3. 3:アゼラスチン
  4. 4:ビタラビン
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答え
1
<解説> ケトチフェンは「ザジデン」、アゼラスチンは「ハイガード」として市販されています。どちらもH1受容体拮抗薬で抗アレルギー作用があります。医療用では気管支喘息やアレルギー性鼻炎、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚?痒症に用いられています。

 ビタラビンは「アラセナS」という商品名で市販されている抗ヘルペスウイルス薬です。

 メロキシカムはオキシカム系非ステロイド性抗炎症薬です。選択的COX-2阻害作用を持ち、強い消炎鎮痛作用がありますが、胃粘膜障害は少ない成分です。但し、他の非ステロイド性抗炎症薬で過敏症のある人や妊婦、消化性潰瘍、重篤な血液・肝・腎障害、心機能不全、高血圧症、アスピリン喘息のある人では使用を避ける必要があります。

スイッチOTCとして市販されることになった抗アレルギー成分の組み合わせを選びなさい。

  • (a)ロラタジン
  • (b)スリンダグ
  • (c)ラマトロバン
  • (d)ミグレニン

  1. (a,b)
  2. (c,d)
  3. (a,c)
  4. (b,d)
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答え
3
<解説> スリンダグは非ステロイド性抗炎症薬です。消化性潰瘍、胃腸出血、重篤な血液・肝・腎障害、心機能不全、アスピリン喘息、妊婦は使用することはできません。

 ミグレニンはアンチピリン:カフェイン:クエン酸が90:9:1の結晶化合物で医療用で頭痛に用いられています。

 ロラタジンはH1受容体拮抗作用により、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、湿疹、皮膚炎等に用いられています。

 ラマトロバンはトロンボキサンA2拮抗作用による血管透過性亢進作用を持ちアレルギー性鼻炎に用いられています。共に肝機能障害や黄疸に注意する必要があります。又眠気や倦怠感なども抗アレルギー剤に共通する副作用です。

次の成分の中で剤型によってリスク区分が異なるものを選びなさい。

  1. 1:ニコチン
  2. 2:イソコナゾール
  3. 3:アシクロビル
  4. 4:テルビナフィン
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答え
1
<解説> イソコナゾールはクリームも膣錠も第一類医薬品に分類されています。
アシクロビルはヘルペスの診断を受けたことのある人にのみ販売することのできる抗ヘルペス薬です。

 テルビナフィンは「ラミシールプラスクリーム」という商品名で第二類医薬品に分類されている水虫の薬です。

 ニコチンは貼付薬は第一類医薬品にガムは指定第二類医薬品に分類されています。
 ガムは禁煙時のイライラ・集中困難等の症状を緩和します。3ヶ月を目途とし、使用量を徐々に減らすことで無理のない禁煙へと導きます。

 貼付薬も禁煙時のイライラ・集中困難等の症状を緩和しますが、たばこを嫌いにさせる作用はありません。1日1回1枚を起床時に貼付し寝る前にはがす簡便な使い方ができる剤形です。

 ニコチン製剤は、非喫煙者、既に他のニコチン製剤を使用している人、妊婦、重い心臓病を有する人、急性期脳血管障害と医師に診断された人、うつ病と診断された人、過敏症を起こしたことのある人は使用することはできません。

リスク区分が第一類医薬品から第二類医薬品に変更になったアンブロキソールの効能・効果を次から選びなさい。

  1. 1:胃粘膜修復薬
  2. 2:去痰薬
  3. 3:鎮暈薬
  4. 4:抗アレルギー薬
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答え
2
<解説> 痰の増加をもたらしている基礎疾患の治療を優先させることにより、痰が減少・消失することできます。例えば気管支喘息では吸入ステロイドにより、又びまん性細気管支炎ではマクロライド系抗菌薬により痰が減少します。去痰薬はこれらの治療によっても、残存している痰に対して補助的に使用されます。

 アンブロキソールはブロムヘキシンの活性代謝物で肺サーファクタント分泌を促進して痰の喀出を容易にします。ブロムヘキシンを含む鎮咳去痰薬が第二類医薬品に分類されていることから第二類医薬品に分類されても問題ないと判断されました。

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